平野貞夫の発言 (法務委員会)
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○平野貞夫君 その間にちょっと委員長に注文を付けておきますが、今朝ほどの理事会で自民党から、三日火曜日にこの法案を採決したいという提案がなされました。私は大変遺憾で腹立たしい思いでございますが、そういう対応で無理してやるんだったらまず定足数を与党の責任でそろえてください。今日なんかもうほとんど定足数がらがらでやっているんじゃないですか。これ委員長責任で与党で定足数をそろえることと、我々はいつでも出て定足数のない会議にしますので。精神障害者にとっては人権問題にかかわる重要な問題をこんなざまで審議するということは僕は遺憾だと思っていますよ。政府の方は熱心に答弁されていますよ。我々やっぱり議員側がもうちょっとしっかりしなきゃいかぬと思っております。
それからもう一つ、やっぱり採決というのは与野党の了解の下にやるべきだ。このことをしかと委員長、腹の中へ入れておいてください。するとかしないとかということは言えぬと思いますから、まあこれだけにしておきます。二つ注文を付けておきます。
今配付いたしました資料は、前回から私が、日本精神病院協会政治連盟の政治活動費の動きがこの法案を作るに当たって非常に不明朗な、不透明な動きをしているということにかかわる、これをよく分かりやすく説明しようと思いまして、井上委員とはちょっと違いまして、私の場合には東京都の選管、選挙管理委員会にこの政治連盟が提出した収支報告書を基に作成した資料でございます。大臣にもよく見せておいてください。ですから、出した方のデータでございます。だから、受けた方はそのとおりでないかも分かりません。必ずしも正確でないかも分かりません。
それから、誤解のないように申し上げておきますが、私は、ここにリストアップしたお金が、資金が違法ということで論ずるわけじゃございません。中にはあるかも分かりませんよ、中にはあるかも分かりませんが、法的な手続で届けられたという前提です。これが、こういうことが違法だということを言っておるわけじゃございません。
という前提で、それから、私、抜粋と書いていますのは、届出の渉外費の部分については抜粋していません。これそのまま載っけていますが、陣中見舞いについては、三十万以下についてはまあ余り取りざたするのは大人げないということでくるんでおりますので、それ以上のものを対象、取り上げております。そのための抜粋でございます。
平成十年から十三年までの四年分でございます。この政治連盟が政治家個人あるいは支部、あるいは何か非常にうさん臭い団体が一杯あるんですが、政治家には、そういうものに寄附あるいは献金したものでございます。
四年間の総額政治活動費は何と一億四千七百九十六万に上ります。これは表の金でございます。永田町の常識なら表には裏がございますからね、裏に幾ら使われていることは我々は知る由もありません。本当は特捜が調べてくれたら分かると思うんですが。
そこで、これは法案提出に至るまでに使った金ですね、平成十三年までの分ですから。十四年の三月に出すわけですから、提案するわけですから。法案提出までに約一億五千万の表の金が使われているということがこのデータから分かります。
それから、決して私、法務省や厚生省を責めるわけじゃございません。この資料で私は、触法精神障害者対策と政治の動きという流れと、その資金の、この政治団体の資金がどういうふうに配付されていったかということを時系列的に並べただけでございますが、大臣いろいろおっしゃるけれども、これ一目瞭然なんですね。もっとも、中には個人的なお知り合いだとか、そういう意図なしに寄附いただいた人たちも結構いると思います、それは。しかし、これはトータルとして見ざるを得ませんですから、そういうことを言うわけでございますが。
そこで、ちょっと特徴を申し上げますと、すぐ見て精査できないと思いますから、実に細かくばらまいているんですね。ほとんどが自由民主党所属の議員さんたち。それで、他党の百万円以上の献金を受けた人は公明党の冬柴幹事長、現職では冬柴幹事長だけ。それから、野田毅さんが保守党の党首のころ百万円いただいています、もらっています。それから、何と小泉総理も百万円以上の献金や陣中見舞いを受けているんですよ。それから、KSD事件とは違って表のお金でございますし、それから一人当たりの、巨額にはなっていませんが、それでも三百万という単位で陣中見舞いをぽんと出している、受けている、受けているといいますかな、我々は出していると言った方がいいかも分かりませんが。自民党の幹部も相当いるという事実が分かりました。
それからもう一つの特徴は、陣中見舞いで衆参を比較すると非常に面白い。平成十二年の衆議院選挙には六千五百二十万、陣中見舞いをやっているんですが、翌年の参議院の選挙には八百八十六万円なんですよね。いかに日精協は衆議院自民党をターゲットにしたかということがこれで証明できます。参議院でも突出している人が二人ぐらいいますが、名前は言いません。ここを見てください。
そこで、問題が幾つかあるんですが、一つは、やっぱり道義的責任と、もしかしたら法的責任が生ずる人がいるかも分からぬということなんですが、法務大臣ね、年間百億近い、民間精神病院、補助金をもらいまして、更に自分の権益を拡大、あるいは守るために政治家に献金して自分に有利になる法制度を作ろうと、官僚を利用してですよ。法務省も厚生省もしかるべきときには大分突っ張ったようですが。要するに、自民党政治というのは税金の還流ですよね。百億の補助金で表一億五千万出しているとすれば、何%になりますかな、税金の一・五%は政治家に回しているということになりますわね、実際はもっと多いと思いますけれども。
そういうふうに見れるわけですが、こんなことをしたら国が壊れるということは前回申し上げたんですが、要するに合法的にこういうことができるということが僕は問題にしているわけなんですよ。犯罪を起こす人はこれは断じて許せませんけれどもね。それがやっぱり今の日本の政治構造なんですよ。いわゆる法律で、合法で、法律で責任問われずに何となくこういうことができるという、政官業の癒着の典型的な例だと思うんですよ。こういうことは大臣、もうやめようじゃないですか。大臣は、私、自民党にいるときには政治改革熱心に主張されていた方なんですがね。こういう法案の作り方というのはもうやめるべきだと思うんですよ。まして、医療費が掛かるといって、大幅に値上げしたばかりでしょう。これも医療費の一つでしょう。要するに、日精協の言うなりの制度を、まあ一〇〇%言うなりじゃなかったかも分からぬけれども、満足していますわね、法案出したことで。
どうですか、こういう政治やめたいと思うんですが、大臣の所感。どういうお考えですか。