武見敬三の発言 (予算委員会)

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○武見敬三君 冷戦後の我が国を取り巻く国際環境というのは本当に複雑になりました。欧州では、東西の両ドイツは統一をされましたし、EUを始めとする欧州の統合というのは着実に進展をしている。他方で、我が国、北東アジア情勢というのは、台湾海峡と朝鮮半島には引き続き分断国家が現実には存在をし、朝鮮半島のあの非武装地帯では百五十万人もの兵力がその周辺地域で対峙をして大変な緊張関係を作り出している。すなわち、北東アジアではまだ実は冷戦構造というのは解消されていません。したがって、こうした複雑な状況下において更に問題を複雑化させているのはグローバライゼーションであります。人、物、金、情報というのが国境を越えて行き交うそのグローバライゼーションの中で、我々は全く従来予期しない新たな脅威に直面するようになってきました。これはもう、今、総理が御指摘のとおりであります。
 実際のところ、一定の資金力を持って、そして技術者や知識人たちを有するテロリズムのネットワークができてしまいますと、これが大変な破壊力を実際に国際社会の中に作り出してしまう。その対象は、ただ単に九・一一のときのようなニューヨークやワシントンDCだけではない。実は東京や大阪だってその対象となるという点で、実は、このイラクの大量破壊兵器の問題というのは我が国にとっても実は非常に深刻な安全保障上の脅威であるという認識をまず一番最初にきちんと私は持つべきだと思います。そして、その上で、我が国にとってみれば、その冷戦構造が引き続き残っているこの北東アジア情勢というその緊張した状況というものがこの大量破壊兵器というものと結び付いたときに、それはむしろ直接的に我が国の国民の生命と財産をも脅かす、より深刻なバイタルなコアになってくるということを常に私どもは今回のイラクの問題を考えるときに基本認識として持たなければならない。
 その上で、やはりこうした問題、なるべく早く解決しなければならないということはもう御案内のとおりでありまして、やはりこうした、今回は国連を通じて解決するという方式をなかなか作り出せなかったわけであります。
 外務大臣にお聞きしたいわけでありますけれども、やはり、今回、この第二次世界大戦の戦勝国というのだけで、これ、言わば拒否権を認めた形で構成されております現在の安保理事会の構造では、こうした新しい複雑な、やはり利害関係が錯綜するイラクの問題等についての平和的解決というものを行うにはその機能が十分でないということが明らかになったというふうに思いますが、なぜ国連安保理が機能しなかったんでしょうか。その原因は一体どこにあったんでしょうか。その点についての外務大臣の御所見を伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 武見敬三

speaker_id: 849

日付: 2003-03-24

院: 参議院

会議名: 予算委員会