海老沢勝二の発言 (総務委員会)
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○海老沢参考人 お答えいたします。
今、「日曜討論」、九時から一時間あるいは一時間十五分やっておりますが、その前身は「国会討論会」という形で、戦後、新しい憲法のもとで、ラジオ時代から営々とやってきました。その後、国会閉会中に「国会討論会」というのも題名がおかしいだろうということで、今「日曜討論」という形で、国会中は国会の先生方を中心に、国政の重要な課題、問題について討論を放映しております。
御承知のように、我々放送事業者は、放送法に基づいて、政治的な公平公正さが求められております。そして、意見が対立したものについては、双方の意見を紹介し、視聴者に判断をゆだねるというのが基本的な編集方針であります。
そういう中で討論をいたしますと、やはりこの公平さというものをどう見るか、一方的に偏ったものだけの討論でいいのかどうか、いろいろな難しい問題もあります。ですから、これまで「国会討論会」、「日曜討論」もやっておりますけれども、各党の割り振りの問題、また、各党代表による出演も各党にそれぞれお願いする、その辺のいろいろな問題を抱えながらの番組の制作を我々はしているところであります。
ですから、おもしろく、おかしくすれば、これはどうにでもできるわけで、それが本当に視聴者のためにいいのかどうかは疑問だろうということで、今の政治的な公平さをやはり眼目にしてやっているというのが現状であります。
それと同時に、やはり時代の変化、そしてまた国民の視聴傾向というものも変わってきております。今先生から視聴率のお話が出ましたけれども、今の視聴率調査が果たして適正なものかどうか、私は疑問に思っております。ですから我々は、あくまでも、視聴率にかかわりなく、伝えるべきものを伝える、視聴者に情報を提供するものはすべきだ、そういう中で放送しているということを御理解願いたいと思っております。
それから、芸能ニュースの強化でありますが、御承知のように、今価値観も多様化する、またいろいろな面で芸能ニュースが大きく取り上げられる時代になりました。ですから、私どもも、今一般のニュースの中でも、この前、俳優の渡辺謙さんがアカデミー賞の候補に上りました、それについてもいろいろ報道いたしましたし、また森光子さんが「放浪記」の千七百回の公演を務めたというようなこともニュースとして取り上げております。
ですから、そういうニュース性、社会性のあるものについてはこれまでのように取り上げていくつもりであります。ただ、興味本位に走ったり、あるいはプライバシーを侵すような問題を一々取り上げることはいかがかと思っております。
いずれにしても、視聴者のそういうニーズにこたえなければ公共放送としても成り立ちませんので、あくまでも我々は国民の信頼の上に成り立っている、そういう視聴者本位の中で適正なニュースを取り上げていきたいと思っております。
これから、二十四時間ニュースを私どもやりたいとお願いしておりますけれども、そういう新しいニュースチャンネルができれば、当然芸能ニュースの枠を設けるとか、いろいろな形での多様なニュースチャンネルができるだろうと思っております。