鈴木敏郎の発言 (イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会)

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○政府参考人(鈴木敏郎君) イラクの治安情勢について御説明させていただきます。
 イラクの治安情勢は先週来緊迫しております。CPAが、シーア派指導者の一人であり反米で知られるムクタダー・アル・サドル師が主宰する週刊紙の発行を停止処分としたことや、四月の初めにサドル師の片腕であるヤアコービー師を拘束したことを機に、先週、イラク各地でサドル師支持者と駐留連合軍との衝突が生じました。
 CPAの報道官は、昨年四月のホーイ師暗殺の容疑でイラクの司法機関がサドル師の逮捕状を出していることを明らかにしております。また、ブッシュ大統領は、サドル師は民主主義を繁栄させる代わりに武力に訴えようとする人物である、これをこのままほうっておく、ほうっておくわけにはいかないという旨を明らかにしております。他方、シーア派の最高指導者であるシスターニ師は、六日付けでファトワを発出いたしまして、一連の事件の対処における占領軍のやり方を非難する、平和的方法を通じて事態の収拾を図ることを求めるとともに、更なる混乱と流血につながる行為を避けるよう求めております。
 サマワでございますけれども、七日にサドル師の支持者によるデモが行われる予定でございましたけれども、これは中止され、九日及び十四日に小規模なデモが平和裏に行われているという状況がございます。
 こうしたサドル師支持者との衝突がある一方で、スンニ・トライアングルに位置しておりますファルージャでは、三月三十一日に米民間人四名が殺害される事件が発生いたしましたが、この後、米軍による掃討作戦が強化されております。ファルージャでの戦闘により、これまでに多数の死傷者が出てきている模様であります。九日にブレマー行政官はファルージャでの作戦行動を一時停止する旨の考えを表明いたしましたが、十一日に午前十時、これは現地時間でございますが、から十二時間の停戦が成立し、その後、統治評議会のメンバーの仲介もありまして、この停戦期限が累次延長されてきております。現在、散発的な戦闘は起きておりますが、停戦は維持されている模様でございます。
 ラムズフェルド国防長官は、六日、こうしたイラク国内における状況を踏まえまして、現時点では米中央軍は計画に変更はないとしている、おりますけれども、いつでも増派要請を行うことができるという旨を発言しております。十三日、米国東部時間でございますけれども、ブッシュ大統領は、イラク人への統治権限移譲のためには治安の確保が必要であり、連合軍はそのために努力している、更なる部隊派遣が必要であれば派遣する、更なる装備が必要であれば提供する、中央軍司令官が要請を行えば、彼はそれを得ることができるということを述べております。また、四日、ブレマー行政官は、アラウィ貿易相を国防相に任命いたしております。イラク人の治安要員の強化、増大というものも引き続き行われてきております。
 また最近、外国人の拘束事案が頻発しております。このように現地の治安情勢については緊迫度を深めておりますけれども、今後とも引き続き、十分に注意を払っていく所存でございます。
 最後に、政治プロセスでございます。
 三月の末に国連の選挙チームが、また四月の初めにブラヒミ国連事務総長特別顧問が暫定政府の設立支援等を目的にバグダッドに到着しております。十四日、ブラヒミ特別顧問はバグダッドにおいて記者会見を行いまして、現時点における取りあえずの考え方として、五月中に暫定政府を設立することは可能である、国民会議を開催することにつき多くのイラク人からの示唆がある、また国民会議は来年一月の議会選挙までの期間、諮問議会を選出する、来年一月の議会選挙が実施されるためには治安状況が大幅に改善される必要がある等の諸点を述べております。
 これらの諸点につきましては、今後更にイラクの人、イラクの人々との間で協議が行われていくものと思われます。
 また、ブッシュ大統領は、十三日の記者会見におきまして、予定どおり六月三十日のイラク人への統治権限移譲を実現することについての強い決意も表明いたしております。
 イラクの治安情勢につきましては以上でございます。

発言情報

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発言者: 鈴木敏郎

speaker_id: 24940

日付: 2004-04-15

院: 参議院

会議名: イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会