川口順子の発言 (外交防衛委員会)

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○国務大臣(川口順子君) 平成十六年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。
 外務省予算の総額は七千二百十二億二千六百万円であり、これを平成十五年度予算と比較いたしますと百四十六億円の減額であり、二・〇%の減となっております。我が国外交の極めて重要な手段であるODA予算につきましては、政府全体でのODA予算が対前年度比四・八%減となる中で、外務省のODA予算は対前年度比三・二%減の五千億六千五百万円となっております。
 我が国は、グローバル化の進展する国際社会の中で、我が国の安全と繁栄を確保するためにも、世界の平和と発展に向け日本としての役割を果たすべく、引き続き積極的な外交を推進する必要があります。
 このような観点から、平成十六年度予算においては、重点外交施策を能動的かつ戦略的に実施するための措置、たゆまぬODA改革及び外交実施体制の強化の三点を重点事項として挙げております。
 まず、重点外交施策を能動的かつ戦略的に実施するための措置に関する予算について申し上げます。
 この重点事項は、国家・国民の安全の確保、国際の平和と安全のための日本発外交、豊かな世界と日本の繁栄のための外交、そして連帯と共感を目指した文化外交の四本の柱で構成されています。
 第一に、国家・国民の安全の確保につきましては、具体的には北朝鮮をめぐる問題への取組、海外邦人の安全確保、危機管理体制の強化等のための経費に、総額二百六十億円を計上しております。この中には、在外公館警備体制強化のための経費七十九億円が含まれております。
 第二に、国際の平和と安全のための日本発外交の推進につきましては、イラクやアフガニスタンを始めとする平和の構築・定着の推進、大量破壊兵器等の不拡散・脅威削減への取組等のための経費に、総額七百六十六億円を計上しております。なお、この項目に関連して、イラク復興支援経費として一千百八十八億円を平成十五年度補正予算に計上し、先般、国会にて御承認いただいたところです。
 第三に、豊かな世界と日本の繁栄のための外交の推進につきましては、WTOやFTAなど重層的な貿易・経済関係の構築や貧困削減への取組、人間の安全保障の推進等のための経費に、総額九百六十一億円を計上しております。
 第四に、連帯と共感を目指した文化外交の推進につきましては、特に韓国、中国、アラブ・イスラム世界との対話・交流を強化するための経費に、総額百八十八億円を計上しております。
 次に、たゆまぬODA改革に関する予算について申し上げます。
 政府としましては、昨年八月に改定されたODA大綱に盛り込まれたODA改革を着実に実施したいと考えております。このため、援助政策の立案及び実施体制の強化、国民参加の拡大、評価や監査の充実など、昨年度来強力に推進しているODA改革をたゆみなく実施するための経費として、総額五十五億円を計上しております。
 最後に、外交実施体制の強化に関する予算について申し上げます。
 この重点事項には、外務省改革のための行動計画を中心とする本省及び在外の組織・機構面での改革の実現、必要な人員の確保、在外公館の勤務環境の改善が含まれています。
 第一に、本省の機構につきましては、昨年三月に発表した外務省機構改革最終報告に基づき、能動的・戦略的な外交を展開する体制を構築するため、海外における日本人の安全確保強化のための領事移住部の領事局への格上げ、情報収集・分析能力の強化のための国際情報統括官の新設、危機管理体制の整備のための危機管理担当の参事官の新設等を予定しております。また、在外公館については、在アンゴラ大使館、在重慶総領事館、在カルガリー総領事館の新設等を予定しております。
 第二に、定員につきましては、警備対策官十九名及び領事・査証担当官二十一名を含む百名の増員を図り、平成十六年度末の外務省予算定員を合計五千四百十四名とすることを予定しております。
 第三に、在外職員が在外公館において勤務するのに必要な諸経費の充当と不健康地で勤務する在外職員の勤務環境改善のための諸施策の実施のための経費に、総額二百九十四億円を計上しております。
 以上が平成十六年度外務省所管一般会計予算の概要であります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

発言情報

speech_id: 115913950X00520040324_007

発言者: 川口順子

speaker_id: 3821

日付: 2004-03-24

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会