武田牧子の発言 (共生社会に関する調査会)

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○参考人(武田牧子君) 介護保険のことについて、十一ページの資料を今日お配りした中で、私は実は三位一体改革、四兆円補助金削減、これ精神障害者もろに受けております。今年度は精神障害者の社会復帰施設採択率五割を切っておりますし、人勧と同じに補助金もうちでも百五十万ぐらいカットされております。ただでさえ少ない補助金ですが、すべて横並びで、精神の一人当たりの、例えば通所授産でも、ほかの障害者と比べて半分にしかなりません。それでもカットされてしまうんです。このままでは本当に必要な支援がやっていけないという危機感を感じて、一体精神障害者を地域で支えるための仕組みは何であればいいかいろいろ考えました。
 まさか障害者だけの保険などできるはずもないし、今更支援費に入れてもらえないだろう、支援費は財政パンクしている。介護保険しか残っていなかったんです。
 でも、介護保険、決して今おっしゃったように満足なものではありません。そこで研究を始めることになりまして、そこに車の絵をかいているんですが、まず共通事項を探し出して、その共通事項はやっていこうと。でも、今の介護保険だって欠陥だらけだと。じゃ、欠陥だらけのところに障害者が入っていって逆に介護保険の仕組みがもっと良くなる、先ほど言われましたように介護保険を使って余計自立度が下がっていくということを私も聞いております。しかし、私のおば、八十八歳ですが、介護保険ができて元気になりました。要は、ケアマネジャーの質あるいは家族の在り方、そういった様々な要因が、元々仕組みは良かったかもしれないけれども、使う側の問題、あるいは第三者評価とか、そういうものがどうなっているのかといういろんな問題が絡んでいるんじゃないかなということに、この一年、介護保険のことを勉強してちょっとだけ、全くよく把握しないで発言していますが、そこは御了解いただきたいんですが。
 それともう一つ、ケアマネジメントは元々精神障害から始まったものです、イギリスとアメリカから。ですから、ケアマネジメントのことが精神に導入されると、本当に地域、三十三万人の七万二千人なんて言わないで、本当に収容の必要なごくごく一部の重篤な方を除いては全員出れるんじゃないかなと思っております。
 そのときに何が違うのかというところなんですが、今の介護保険は介護、介助というところが基本になっております。そうではなくて、見守りであるとか寄り添いであるとか、そういったところをもっと大きくしたり、あるいはホームヘルプでも、現在のホームヘルプサービスというのは料理を作るですよね。精神障害の場合は、これが今のように週二回とかではなくて、最初は、最初の三か月は毎日かもしれないけれども、一緒に作るということをすれば、徐々に週三回になり週一回になり、最終的には本人が作れるようになるんです。少しそこら辺が、高齢者と同じホームヘルパーという、ホームヘルプという一つの単語なんですけれども、中身が違う。
 最初は、えっ、週六日も七日も入れるのと思っちゃうかもしれないんですが、精神障害はロングタームケアですから、それを三年なり五年なりのスパンで見たときには、結果的に非常に少ない財源で本人がエンパワーメント、力を付けてきて、自分で自分のことができるようになる。何もできない人が、包丁も持ったことのない人が最初からできるわけないですから。それを病院の中やうちのような援護寮の中でやったって訓練じゃありません。その人が暮らす家で、ヘルパーさんが来て、一緒にそこにある道具でホームヘルプをしていくことが本人が力を付けていくことになりますし、そういったサービスがあればいいなということと、もう一つ、住宅、グループホーム制度も、ほかと全く違って精神は三百万しかありません、年間。その数すら、ほとんど増が見込めない状況です。
 先ほど負担を市町村がなさっていると聞いてすごくうらやましかったんですが、今、うちはグループホームというのは制度名で使えないので共同住居としていますが、すべて負担はうちの法人です。うちの法人がもうぶっ倒れちゃいます。もっともっと住宅のところの仕組みを作っていかないと七万二千人というのが机上の空論になっちゃいます。十年待っていれば、この七万二千人、病院の中で死んじゃいます。早急にこの住宅施策を考えていただきたいということ。
 それと、精神障害者は、先ほどもピアという言葉を言いましたが、当事者が当事者を支える力を持っています。非常に高い能力を持っています。ここら辺の仕組みも作っていけば、今大阪で取組が始まっているんですけれども、私たちは、是非大阪の取組を全国の制度にしていただければ、本当に同じ痛みを分かち合って、そして育ち合えるすばらしい仕組みができるんじゃないかなと思います。
 長くなって申し訳ありません。

発言情報

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発言者: 武田牧子

speaker_id: 409

日付: 2004-02-25

院: 参議院

会議名: 共生社会に関する調査会