川橋幸子の発言 (決算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○川橋幸子君 私は、その国民参加型というのを、意見をもちろん聞くことは必要だと思うんですが、先ほどもお尋ねしました、なぜ援助しなければならないのか、この部分については、むしろ援助というものが持っている使命、哲学というものを逆に国民に啓発する、そうした必要があるのではないかということを申し上げたかったのです。
 国も人も同じでございます。一人では生きていけない。相互依存が強まっている中では一国中心では生きていけない。そうした中で、このごろ死語になってしまったようですが、連帯、労働組合が以前使っていた言葉でございます。組合の中でもこのごろは言われなくなったのかも分かりませんが、私は大変、連帯は大事な言葉だと思っております。同僚もそう言っております。
 そして、その連帯の底にあるのはやっぱりお礼の気持ちなのではないでしょうか。日本が被援助国から卒業したのはついこの間。この間まで世銀からお金を借りまして、新幹線を造り、その返済をやっていたわけですね。ここまで来れた日本、そういう気持ちというものを表明する、こういう言い方をしたら国民は分かるのではないかということを私は個人では思っております。
 さて、ODA大綱の話にもう入られましたので、ODA大綱の改定と人間の安全保障についてお伺いしたいと思います。
 その前に、一つまた資料を御紹介させていただきます。
 この統計数字をもう一枚めくっていただきますと、国連のミレニアム開発目標が書かれております。これはODA白書をそのままコピーしたものでございます。細かく言っていると時間がございませんので、まず、このミレニアム開発目標というのは何を一番目標にしたかといいますと、一番目にありますように、極度の貧困と飢餓の削減と書かれています。二〇一五年までに、一日一ドル未満ですよ、生活する世界人口六十億中二割ですか、その比率を半減させるというターゲットが書かれているわけでございます。
 つまり、九〇年代以降に入ってグローバル化が進展すると同時に、非常に貧困の問題が更に大きくなってくる。前は、冷戦時代にはむしろ壁があって、物もお金も資本もそう流動しなかった。この中で、壁がなくなった後の経済のグローバル化というのはすさまじい勢いで貧困を増大させている。そんな認識の下にこのミレニアム開発目標が作られたそうでございまして、この前身となるDACの方の作業では外務省も非常に数値目標を掲げることについて努力されたというふうに伺っております。
 こうした国連の動きがあり、先ほどの数値、グラフでごらんいただきましたように、最近、近年になって貧困削減のためのODAを増額するという先進諸国が動きがあるわけでございます。こういう動きに対して日本はどう対応したのでしょうかということでございます。
 先ほど、ODA大綱の文章をお読みになられましたけれども、縮めると、メディアで報告されたのは国益重視という言葉でした。これに対しまして、昨年十二月、DACの日本政府に対する審査勧告は、日本がより狭い国益重視をしているのではないかと懸念し、日本はもっとミレニアム開発目標というものを横断的なイシューとして個別的な政策を有機的に連携付けよというようなことを勧告し、さらにそのための国民の啓発に努力することということを言っているわけでございます。
   〔理事岩井國臣君退席、委員長着席〕
 さて、このODA大綱というのは、今申し上げました動きの中でどのような使命を持つことを政策目標とし、どのようなことを今後の目標としているのか、簡単に御説明いただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 115914103X00920040421_128

発言者: 川橋幸子

speaker_id: 1047

日付: 2004-04-21

院: 参議院

会議名: 決算委員会