阿部正俊の発言 (決算委員会)

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○副大臣(阿部正俊君) 簡潔にお答え申し上げたいと思います。
 先生の御指摘になりました人間の安全保障というふうな新しい視点といいましょうか、特に緒方貞子JICA理事長が強調しております考え方というのは非常に大事なことでありますし、それが一つ。それから、国連ミレニアム開発目標というのは、やっぱり口で言うのは易しいんですが、具体的な数値を見ますと極めて意欲的な数値でございます。
 例えば、一ドル以下での生活する人の数を半減する、これは六億人が対象でございまして、それを一ドル以上に持っていくということで大変な壮大なことでございます。と同時に、例えば男女平等というふうな意味での初等教育の就学率というのを、これも今よりも、今八十数%でございますが、これを一〇〇%に持っていくのは容易なことじゃございません。というようなことで、非常に目標として、先生の言われたとおり非常に大事な視点でございますので、それらを実現するために努力していくということがODAの基本的な目標だと思っております。
 その中で、ODAについて無駄であるとかいうこともありますが、私どもは決してそう思っていません。人間の安全保障ということを中心にしていくという考えでございますが、一面、私は、ちょっと国民の中にも誤解があるかもしれませんが、国益というふうなことは、私は国の益とそれから人間の安全保障、矛盾すると思っていません。むしろ、国の評価といいましょうか、ということでの国益というふうにお考えいただけたらなと思いますし、特に開発途上国、特にアフリカなんかについては、関係国から大変な評価を得ておりまして、先生のおっしゃるとおり、日本の外交の言わば、戦力での外交というのは日本はやりませんので、むしろそういう意味での日本の外交らしい外交としてODAと位置付けていくべきものであり、そういう役目を担っているものだ、こんなふうに思っています。
 ただ、無駄を省くということについてはそのとおりでございまして、それは第三者評価とかいうことを大いに奨励しておりますけれども、同時にやはり緒方貞子理事長がおっしゃるとおり、人間の安全保障ということで、言わば現地主義化といいましょうか、と言っておりますけれども、そういうものが結果としてやはり無駄を省くということにつながっていくんではないかと、こんなふうに思っておりますので、そうしたふうな視点を持っていきたいと思っております。
 あともう一つは、NGOの関連でございますが、それはもう正直言って御指摘のとおりでございます。大変、日本のODAはNGO関係が極めて少のうございます。NGOについては、減額の予算の中でNGO関係は若干増えておりますけれども、世界的な傾向からしますとまだまだでございます。
 ただ、是非お考えいただきたいものは、NGOそのものの力といいましょうか、これは日本の場合は歴史も浅いし、特にアメリカとか欧米に比べますと、それ自体が大きな力を持って向こうはやっておりますで、そういうことからも来ているものであり、私どもとしては是非これから増額していきたいと、こんなふうに思っておりますので、御理解をちょうだいしたいと思っております。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 阿部正俊

speaker_id: 13814

日付: 2004-05-19

院: 参議院

会議名: 決算委員会