平野貞夫の発言 (憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会)

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○平野貞夫君 実は、平成元年に参議院が与野党逆転したときに、ここの問題を我々は想定したわけなんです。
 衆議院と参議院の法制局は、異なった議決をすればもう自然成立はないという意見なんですよ。これ、公式に会議録で書いているのは、委員会で発言しておるんです。ところが、意地悪いのがいて、永遠に両院協議会で結論を出さなかったら予算は成立しないと言う。それを補完する規定が、明治憲法のように、ないわけなんですよね。私はそのときに委員部長だったんですが、両院法制局がそういう見解出すなら、私は、予算委員会の運営に、運営もたぬと、こう言いましたら、じゃ解釈変えようということになりましてね。そういう問題が起こったら前の解釈を変更するという段取りまでできていたんですが、幸い、当時の参議院野党が賢明で、そういう事件は起こらなかったんです。そのくらい、何というか、日本国憲法というのはうまくできていないんですよ。問題なんですよ。
 これは憲法五十九条の法律案の再議決の問題、様々な法律上の解釈の異説がございます。まあ自分ばかりしゃべっちゃいけませんが、そういう問題があるということをひとつ御承知おきいただきたいということと、それからもう一つ、高見先生に御記憶がありましたら答えていただきたいんですが、一院制のGHQの案に対して日本が二院制要求したと。日本、そのときの憲法の制定の問題は、やっぱり天皇制度をどうするかということに非常にウエートがいって、二院制にしたときのやっぱり細かな議論を詰めていないんですね、はっきり言って。そういう点があったんじゃないかということ。だから、憲法六十条とか五十九条の問題があるんだということと、それからもう一つは、憲法改正が非常にしにくい規定にしたのは、あれは一院制のつもりだったからですよね。だから、二院制にしたら憲法改正手続というのは変えておかなきゃならぬわけですよ。そういう一つの問題点があったというふうに、私は昭和三十六年ごろの内閣の憲法調査会の間接的な仕事を、事務局から情報を提供する議論の中で聞いたんですが、その点についてもし御承知おきのことがありましたら、お答えいただければと思います。

発言情報

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発言者: 平野貞夫

speaker_id: 22130

日付: 2004-03-12

院: 参議院

会議名: 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会