大江康弘の発言 (国土交通委員会)
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○大江康弘君 おはようございます。
民主党・新緑風会の大江康弘でございますが、今日は、会期末も控えまして大変限られた時間でありますけれども、この大事な法案に当たりまして質疑の機会を与えていただきましたこと、同時に、今回のこの法案は衆議院の方におきまして議員立法という形で提案をしていただいてございます。昨日は、赤羽委員長がわざわざお越しをいただいて、私どもの参議院の当委員会に提案理由を説明も賜りました。この法案は、いわゆる自民党、公明党、そして私どもの民主党、三党の合意の中で提案をされたものであります。今日は、与党の自民党、公明党の先生方が御遠慮をされたのか、御配慮をされたのか、私がこうして見てみますと代表して質問するという形になりますので、自民、公明の先生方の思いをどれだけ述べられることができるかどうか分かりませんが、どうかひとつその点は御理解をいただきたいと思います。
また、今日は提案会派の水野先生、高木先生、そして我が党の中川先生、御苦労さまでございます。どうかよろしくお願いを申し上げます。
実は、サミット、シーアイランド・サミットが終わりました。今日報道を見てみますと、この参加各国の共同声明の中に拉致問題が取り上げられたということが華々しく載っておりました。同時に、今日、昨日からの映像を見ておりますと、小泉総理が、一番大事なと言われる、まあ大事なのかどうか分かりませんが、あの写真撮影の中で真ん中に写ったということで、何か、そういうことと併せてこの会議が成功したこと自体は大変評価をするものでありますけれども、何かそういうことがリンクされて拉致問題が解決をしていくというような、こういうまた誤った空気が国民に伝わることを大変懸念をしておる一人であります。
それはどういうことかといいますと、やはり我々、戦後、やっとこの国の形を考えるというそういう、国民も我々政治家もそういう雰囲気になってきたと思います。なかなか我々日本のあるべき姿を考えるという、そういう空気にはならなかった。それだけに、何か起こらなければ我々日本国民というのは前に進んでいかないという、こういういつから国民性になったのか分かりませんけれども、いわゆるこの拉致問題はやはりここに来てどうもその方向が変わっていっているんじゃないかな。それは、我々やっぱり拉致問題を解決することが一番の最大の目的であって、私は個人的な思いでありますけれども、日朝間で友好を結んだり、今の金正日の体制の中で日朝平和条約ができたりと、私はそういうことを望んでおる一人ではありません。
それだけに、小泉総理が一昨年平壌へ行かれて平壌宣言を調停をされてきた、しかし、その中には拉致問題が盛り込まれておられない。ですから、そういう中で、何かその空気がだんだんだんだん日朝との国交回復ができればいいんだという、どうもそういう方向に流れつつある。しかし私は、やっぱりここで見誤ってはいけないのは、まず拉致問題をどう解決するかということであるというふうに思っておるわけであります。それだけに、今日の状況の中で、それぞれ国民の負託を受けた我々国会議員がそれぞれの思いの中でこうした法案を、与党、野党問わず、こうして合意になったということをまずは喜んでおる一人でありますけれども。
そこで最初に、私はちょっと外務省に確認をしておきたいわけでありますけれども、五月二十二日に総理が再度訪朝されました。そのときに、これはよくあめとむちと言われますけれども、外為法そして今回の特定船舶の入港禁止の法案、しかし北朝鮮が持っておる核とミサイルというあのカードに比べれば、我々日本が今持とうとしておるいわゆる外為法と特定船舶の法案というのは、北朝鮮のそのものにはなかなかカードがかなうものではないですけれども、それでもやっぱり一歩、二歩前進であります。
それだけに、本来は、私はこれは国家の意思としてやはり国が閣法においてしっかりとこういうものを出さなければいけないということを思ってきた一人でありましたけれども、残念かな、そうはならなかった。しかし、今回こういう形で出てきた。しかし、それさえも否定をするような、正に集団的自衛権ではありませんけれども、あるけれども、ないという、このおかしないわゆるとらえ方ということをどうも小泉総理がされておられるのではないか。
それは外交というもののネゴシエーションというものは大変な部分があると思いますけれども、まず私は、薮中局長に、この二十二日に総理が金正日と会談をしたときに、いわゆる経済制裁は発動しない、こういうことを話されたということですけれども、そのことはそうだったのか、そして真意は一体何だったのか、ちょっとこれをまず聞かせてください。