広野ただしの発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)
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○広野ただし君 おはようございます。民主党・新緑風会の広野ただしです。
今般、この参議院に北朝鮮による拉致問題等特別委員会が設置されまして、衆議院の方も外務委員会に小委員会があるわけですが、参議院の場合は明確に北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会ということで、政府のやっている外交、北朝鮮に対する拉致の問題について、今まで三十年間いろんな形で大変な犠牲を強いられている被害者の方々、そしてまた、かの地で日本の言わば助けを待っている、一日千秋の思いで助けを待っている、そういう人たちに対して、しっかりと国会でも国民の側に立って、政府の外交姿勢をバックアップする場合もあるでしょうし、いろいろと苦言を呈してもっとしっかりやれというようなこともあるでしょうし、国論を統一をして北朝鮮の正にいわれなき拉致問題にしっかりと対応していこうと。その初代委員長が野間委員長で、そういう面では、非常に後ればせではありましたけれども、今、正に参議院でも本格的にこの拉致問題に取り組もうと、こういうことになったこと、後れてではありますが、今後とも力一杯やっていきたいと、こう思うわけであります。
ところで、政府の北朝鮮に対する外交姿勢について伺いたいと思うんですが、この五月二十二日、小泉総理が再訪朝をされた。小泉さん、非常にパフォーマンスのお上手な方で、行かれて、その結果でありますけれども、私は、まあ落第点だと、こう思っております。
これは、五人の、拉致被害者の方々の五人の御家族は帰ってこられましたけれども、ジェンキンスさん始め三人の方々、そしてまた安否不明の十名の方々、そしてまた特定失踪者と言われる、四百名近くになるのではなかろうかと言われている方々に対しては何らのまだ措置もなされない。そしてまた、その見返りというふうにしか思えないんですが、人道支援とは言っておりますけれども、一千万ドルの、まあ十一億円ぐらいの医療支援、そしてまた二十五万トンの食糧支援と、こういうことで、総額百億円近くになるのではないかと思われますけれども、そういうものを言わば簡単に言えば手土産的に持っていって、そして返してもらっているというようなことであります。
そしてまた、そのほかに、外交カード、この国会で送金問題、外貨送金の問題、そして昨日、参議院でも特定船舶の入港禁止、この法案も成立をいたしました。せっかく議会が外交カードを渡す、政府に渡すと言っているのに、それに対して、外交カードを切ることはないんだというような、そういうようなことをやってくるということを考えますと、しかも、そのほか、核の問題、ミサイルの問題、武装工作船の問題、もう様々な問題が正に日本を脅かしているにもかかわらず、それに対して明確な物言いがなっていない。何か前のめりに国交正常化を急ぎ過ぎているというふうにしか思えないわけです。
私は、その中身に入る以前に、何といいますか、総理が言わばトップダウンで、トップダウンでやることは私は首脳外交ということで非常に大切なことだと思いますが、それをやるときに、ちゃんと補佐役の官房長官、そして外交においてしっかりと責任を持っている外務大臣、そういう方々が本当にしっかりと補佐をしておるんだろうかというふうに、なかなかそういうことについてしっかりとした補佐がなされていないんじゃないかと、こういうふうに思えてならないわけです。
今度のサミットの問題を一つ取り上げさせていただきますけれども、日米首脳外交で、そこで、アメリカへ行って多国籍軍、イラクの多国籍軍に対して参加を表明をする、参加なのか協力か、これも何か明確ではありませんけれども、そういうことをする。国会においてそういうものを議論をしてやる、あるいは国民の前に明確に、少なくとも実行部隊を海外において動かすという話なんですから、そういうことに対して与党にさえも十分な話がなされていない、そして国会においてもされていない、そしてまた国民の前にも説明もなく、ただ日米の間で手を結び合うと。こういう、私は場当たり的だと言わざるを得ないと思うんですが、そういうやり方で国の運命を左右されるということは誠にもって危険極まりない、そういうふうに思うわけです。
その場その場の対応でもって外交が左右されていく、そういうことを考えますと、本当に官房長官、また外務大臣がしっかりと補佐をしているのかということを言わざるを得ないわけであります。そのことについて、まず官房長官の御意見を伺います。