小林元の発言 (災害対策特別委員会)
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○小林元君 第一班の派遣報告を申し上げます。
去る八月四日、風間委員長、長谷川委員、芝委員、仁比委員、そして私、小林の五名は、平成十六年七月梅雨前線豪雨による被害状況等の実情を調査してまいりました。その概要を申し上げます。
なお、衆議院の災害対策特別委員会においても、同日同行程で委員派遣が実施されたことを申し添えます。
以下、平成十六年七月福井豪雨による被害状況について、現地調査の概要を御報告いたします。
まず、福井県庁において、西川知事等関係者から被害状況等についての説明を聴取し、要望を承った後、知事に対し、本委員会を代表して風間委員長からお見舞金を手交し、意見交換を行いました。
福井県の説明によると、七月十八日朝から昼前にかけて非常に激しい雨が降り、特に美山町では総降雨量が二百八十五ミリと一日で七月の月間雨量平均値を上回るという記録的な豪雨に見舞われました。この豪雨により、福井県では死者三名、行方不明者二名、負傷者十七名という痛ましい人的被害をもたらしました。
同県の被害は人的な被害にとどまらず物的被害も甚大であり、その範囲は嶺北地方を中心として県下四市八町村に及んでおります。
道路、河川、鉄道等公共土木施設は言うに及ばず、学校を始めとする文教施設、農地、農業施設、林業用施設等にも相当規模の被害が生じており、これに伴う同県の社会的、経済的な損失は莫大なものとなっております。
こうした被害状況を受けて、七月十八日、同県は、関係市町に対して災害救助法の適用を決定するとともに、同日、被災者生活再建支援法が同所に適用されております。
しかし、知事からは、これら早期復旧のためには国の全面的な財政支援等が不可欠であり、災害対策特別委員会にあっては、同県の被災地の実情をしんしゃくされ、特に激甚災害の早期指定とその適用、被災者生活再建支援制度の改正と弾力的運用、JR越美北線の早期復旧支援及び伝統的工芸品産地の復興支援等災害復旧のための格別の御支援をいただきたいとの要請がなされました。
福井県からの説明聴取の後、まず、福井市春日地区の足羽川堤防決壊箇所周辺を視察いたしました。春日地区は、七月十八日午後一時三十五分ごろ、木田橋上流の足羽川左岸が約三十メートルにわたって破堤したことから、浸水被害が広範囲に及び、視察時に目の当たりにした汚泥による粉じんと破堤箇所の生々しいつめ跡は、水害の脅威をまざまざと感じさせられるものでありました。足羽川は、福井市内の中心市街地を流れる河川として、破堤箇所の本格復旧が待たれるとともに、再度の災害を防ぐ見地から、早急に流下能力を高める必要性を感じました。
次に、福井市一乗地区の堤防決壊箇所及び福井市前波地区の住宅被災箇所を視察いたしました。同地区は市内でも山間部に位置し、土石流により跡形もない姿に一変するなど、河川、道路は著しい被害に見舞われました。また、全半壊となった住宅も多く、地域住民からの一刻も早く安心して暮らせる生活再建支援の必要性について切なる要望がありました。
次に、美山町蔵作地区土石流被害箇所を視察いたしました。同地区は、町のほぼ全域で土石流や河川の護岸破損等による被害が発生し、全半壊世帯約百世帯を始め、被害が総世帯数の約三五%に及ぶ大変甚大な被害が発生しました。特に過疎による高齢化が進む同町では、高齢者世帯の生活再建を懸けてその取組が大きな課題となっております。
最後に、鯖江市河和田地区河川溢水箇所を視察いたしました。
同地区は、土石流や破堤等により甚大な被害がありましたが、特に伝統的工芸品である越前漆器の関連事業所の約半数が被災するという壊滅的な打撃を被ったことから、この復興に向け希望が絶たれないよう、きめ細かな支援の必要性を痛感いたしました。
今回の視察により、豪雨災害の猛威を改めて認識するとともに、県当局との意見交換の場において、激甚災害の早期指定へ向けた制度改善の必要性、被災者生活再建支援制度の支給対象の拡大及びボランティア活動の支援強化等、諸施策の見直し及び推進の必要性が課題となりました。
最後に、御多忙な中を各方面にわたり、御配慮、御尽力いただいた関係者の方々に厚く御礼申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げまして、第一班の派遣報告を終わります。