伊藤公介の発言 (憲法調査会)
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○伊藤(公)委員 最後に近い締めくくりだというので、改めて発言をさせていただきたいと思います。
まず、日本の憲法の前文についてであります。
これまでの平和主義とか基本的人権、そして国民主権、主権在民、こういう基本理念というものはこれからも堅持していくということになると思いますが、戦後、日本はある意味では科学技術創造立国、資源のない日本は、さまざまなトランジスタ製品をつくり、そして科学技術でここまで力をつけてきたと思います。恐らく、科学技術創造立国ということは、今後においても、資源のない日本は当然その方向だと思います。
むしろ、今まではトランジスタ製品と言いましたけれども、最近は、さらに千分の一ミリ、バイオの研究。二〇三〇年、このバイオの研究でアメリカは約三百兆円の新しい市場を開くと言われているわけですけれども、いわゆる染色体の解明でありますが、日本の今経済産業省に、それでは日本は二〇二五年にそのバイオの研究によってどういう市場が開くのかというと、大体二十五兆から三十兆ぐらいではないか、こう言われています。
このバイオの研究ではやや日本はアメリカにおくれをとった観がございますけれども、さらにその千分の一、つまり百万分の一ミリ、ナノテクの分野では、いわゆる基礎研究では日本はアメリカに必ずしも負けていない、むしろリードしている部分もある、こう言われているわけでありまして、これから恐らく日本は、もっとミクロな、その研究によって、科学技術全体では今、特に医学だとか薬学だとかあるいは農産物の新しい品種改良だとか、そういう分野でこれからはますます世界に貢献をしていくということになるんだろうと思います。
そのときに、科学技術の中で、日本のむしろこれからの時代には、もう一つ、環境というものが国際的な地球規模でのテーマになってくる。日本は、ある意味では、この環境に対しては非常に今大きな関心を国民の皆さんは持っていただいています。例えば自動車にしてみると、これはアメリカのNPOですけれども、学者が入ったNPOで、世界の自動車のいわゆる公害というものに配慮された車のベストテン、ほとんど日本の車であります。
今ちょうど京都会議の問題もテーマになっているわけでありますけれども、日本は、二十一世紀、平和主義、基本的人権、主権在民、そして科学技術創造立国のその先に、新しい地球規模の環境ということにしっかり取り組んでいく、そういうイメージを大事にしていく国家だということを、私は、この前文の基本理念の中にぜひ入れて、日本の二十一世紀の目指す国づくりはどういうところにあるかということを明確にしてほしいということをまず申し上げておきたいと思います。
それから、個々の問題でありますけれども、最近ちょっと新聞では一院制がやや不利なような新聞紙上もございましたけれども、私は、ちょうど今当会長いらっしゃらないので、会長に聞こうとも思いませんが、会長御自身もたしか参議院で当選をされて御活躍をいただいて、その後衆議院に移られたわけであります。多くの活躍をする議員の皆さんが参議院にはどうも飽き足りない、衆議院に転身する方が多い、そういう現実を見ましても、また、多くの国民の皆さんが、今、日本は二院制は必要ないんじゃないかという声も非常に私は高く感じます。そういう意味で、衆議院と参議院をこれは一院制にして、そして、しっかりその一院制の中で議論を深め、スピードアップをさまざまな政策づくりにもしていく必要がある、こう思います。
時間が来ましたので、もう一言だけ。
首相公選をぜひこの機会に実現をしたい。日本が、そういう意味では、国民が政治に対して直接この国のトップリーダーを選べるという制度を、私は、この憲法改正のときに大いに議論をして、ぜひ実現をしていきたいと思っています。
ありがとうございました。