岩國哲人の発言 (予算委員会)
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○岩國委員 おはようございます。民主党衆議院議員の岩國でございます。
民主党・無所属クラブを代表して、総理そして関係各大臣に、国政全般、とりわけ経済の実態、そして政治献金をめぐる疑惑等について質問をさせていただきたいと思います。
まず最初に、総理にお願いがあります。
この議場で立って話しているのは、今私一人でございますけれども、一人の議員に対して、一々同じような質問にとか、また一つ一つ丁寧にというのは、大変面倒くさい、あるいは疎ましくも思われることがおありかもしれません。しかし、私の後ろには私を支持してくれる何万人もの選挙民がおります。総理の後ろにもいらっしゃるでしょう。
民主主義というのは、この議場にいる我々だけで事を運ぶのではなくて、この議場の外にいらっしゃる多くの国民、この中にいるのは一%にも満たない人数ですけれども、外には九九%の国民がいらっしゃる。きょうは、私一人に対してお答えいただくというよりも、多くの、九九%の、国会の建物の外にいて、国の行く末を案じ、自分たちの暮らしの心配をしておられる、そういう国民にわかりやすい論理とわかりやすい言葉でぜひお答えいただきたいということを、まず最初にお願いしたいと思います。
私自身も、民間の企業であるいは地方の議会で同じような思いを持ったこともございます。しかし、民主主義というのは、手間暇はかかりますけれども、大きな仕事、大きな改革をしようと思えば思うほど、私は丁寧な説明と納得が必要だと思います。
政治の先輩である総理に対しては大変失礼な物の言い方になるかもしれませんけれども、そのことを常にお忘れにならずに、一人一人の議員の後ろには何万人ものあるいは何百万人の人が、真剣に、心配しながら聞いておられる。きょうもこの時間、恐らくテレビを通じて多くの方が、総理の一つ一つの発言に心配し、国の行く末を案じながら聞かれる方が多いと思います。ぜひそれをお願いしたいと思います。
私が総理にお会いしましたのは出雲市長のときでした。出雲市で市民の代表者の意見をよく聞いていただき、感謝し、また出雲市政についても耳をよく傾けていただきました。そして、出雲市が進めておりました健康管理のための福祉カードについて、これはその場で厚生大臣としての小泉さんが直ちに反応していただき、私は感激したことがございます。
それ以来、どういう御縁でか、私は今横浜市の青葉区、緑区を選挙区としております。総理もよく御承知のように、すぐ隣は川崎市。川崎市は、小泉総理がかつて選挙区とされたところです。鷺沼を中心として、今でも私がたまプラーザで街頭演説をしておりますと、そこで、私も小泉さんに投票してきたんだ、小泉純一郎という名前を書いてきたんだ、そういう方が、よく私の資料を受け取ったり、あるいは私に話しかけていただきます。小泉さんに機会があったらぜひこれを言っていただきたい、これをぜひ質問してほしい、私は今でもそういう小泉総理を支持された方からもいろいろな注文を受けて、そしてここに来ているということもお忘れなく答えていただきたいと思います。
その中の一つに、あのころの小泉さんとは少し違ったというイメージを持っておられる方もおありのようなんですね。例えば、あのころの小泉さんは、郵便局をあんなに熱心で好きだとはとても私は思いませんでしたという方もいらっしゃるし、それから、あれほどアメリカと仲よく戦争に出かけていくという姿をとても想像していませんでしたという方もいらっしゃいます。今、恐らくその方はこれを見ていらっしゃるでしょう。
私自身も、パリ支店長のときにベイルート所長を兼務し、アラブの砂漠の中を走りながら、そしてアラブのスタッフと一緒に仕事をしてまいりました。アラブの砂漠の中を走りながら、いろいろ考えたこともあります。
私は、イラクへの自衛隊派遣については、はっきり言って民主党の多くの同僚議員同様に反対であります。こうした戦闘地域、非戦闘地域、非常にあいまいで判断の難しいところに自衛隊を派遣するということについては反対であります。
何よりも、大義名分とされた大量破壊兵器を発見するといって勇んで出かけていったアメリカが、イラクで発見したのは何だったのか。結局、アメリカそのものが大量破壊兵器だったというお粗末。このお粗末に総理はつき合ってこられたんです。そして、アメリカが壊し、日本の自衛隊が直し、壊し屋と直し屋が仲よく活動している。
私は、日本の自衛隊であれば、新潟の県民、あるいは新潟に知人、親類を持っていらっしゃる方、あるいはそういう方でなくても、自衛隊はあの雪の新潟の方へ先に行ってほしかった、そう思うのが国民感情ではないでしょうか。イラクの水道を復旧するよりも、新潟の水道の復旧作業を待っておられるんじゃありませんか。寒い雪を避けて、なぜ暖かいイラクへ自衛隊を派遣するのか。寒さを恐れているような自衛隊員ばかりではないと私は思います。北海道の雪で鍛えられた、そういう自衛隊だからこそ、雪の新潟へ行っていい働きをしてもらいたかった。
それは、私だけではなくて大勢の市民がそのように言っております。決して、国内だから助けに行く、国外の人はやらない、そういうことではありません。現に、民主党は、そうした今度のスマトラ沖地震にも一刻も早く救援すべきだと言い、私自身も、街頭でスマトラ沖地震のための募金運動もやってまいりました。新潟のためにもやりました。
私は、新潟かイラクか、そういう単純な構図だけでこれを言っているわけではありません。多くのこれに絡んだ問題があります。例えば、戦闘地域か非戦闘地域かという問題についても、自衛隊が行っているところは非戦闘地域であると。これについては、昨日も同僚議員からの質問もありました。
私は、もっとわかりやすい表現を小泉総理が望まれるのであれば、これは、交通信号に例えて言えば、青信号だから渡っていい、赤信号は渡ってはいけない。日本の子供たち、憲法をわからない子供たちでさえも知っているたった一つのルールは、青信号なら渡っていい、赤信号は渡ってはいけない。
だからこそ岡田代表が、あそこは自衛隊が行ってもいい非戦闘地域なのか、戦闘地域なのか答えてほしい。自衛隊が行けば非戦闘地域になるんだということは、人が渡れば、それは信号を見なくても青信号に決まっている、これは子供たちにとても説明できる論理ではないんです。信号を見てから渡りなさいと学校の先生は子供たちに教えているんです。そういう子供たちが大人になっているんです。
にもかかわらず、信号は見なくても、人が渡っていれば青信号だというのは、総理、これは論理の矛盾どころか、私は教育上も大変悪い説明の仕方だと思います。一言、御意見があればおっしゃってください。