岩國哲人の発言 (予算委員会)

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○岩國委員 そうした貯金は、残念ながら、収入が伸びない、むしろ家計所得が減っているために、貯金の取り崩しというものが昨年から始まっております。今までの貯蓄心の非常に高かった日本人にとっては、これも異常なことなんです。やむにやまれず最後の貯金にまで手をつけなければならない家庭がふえているということ。
 そしてもう一つは、老後の安心。平均寿命がどんどん長くなる、結構なことです。しかし、長くなればなるほど心配なのは、老後の年金が安心できるかどうか。年金に対する満足度が世界の先進国で最低だということです。ということは、日本の年金は安心度が最低。年金も安心できない、貯金は取り崩さなきゃならぬ、そしてあと考えるのは、生活保護を受けるか、あるいは自殺を考える方さえ出てくる。
 OECDは何と言っていますか。国の財政も持続可能な状態にはない、危険な状態であると、つい先週の二十日、これは外国の経済専門家と言っていいでしょう、OECDの発表がなされています。政府の発表とは余りにもかけ離れています。外国の専門家も、国の財政は持続可能な状態とは言えない危険な状態にあると。日本の財政もそうなら、家計の方ももう既に破綻に近い。
 経済という言葉は、釈迦に説法ですけれども、経世済民、国を治め民を助けるということであるならば、総理、私は、今こそ政治が大きな決断をし、そしてその責任にこたえなければならないときだと思うんです。そして、総理のお好きな言葉で、政は正なり、正確には政とは正なりだという文献もありますけれども、いずれにしても、政治というものは正しくなければならない、正義が貫かれなければならない、そして正しく事実を語らなければならない。信なくば立たずとおっしゃる総理の言葉を別な表現ですれば、まさに政治というものは、正しく実態を国民に説明し、だから政治はどういうことをやりますということを説明し説明し説明し、納得していただく。
 改革も私はそうだと思います。改革というのは、すべてわかりやすく説明し、納得し、そして国民が期待を持って喜びを分かち合えるような決断、それこそが改革ではありませんか。やればわかる、やったらできる、後からわかってください、それは十七世紀、十八世紀の話です。そういった点についても、総理初め各大臣がもっと懇切丁寧に、それぞれの実態がどうなっているかということを正確に、事実に基づいて説明していただきたい、そして政策を打ち出していただきたいと思います。
 特に、私が何度もこの予算委員会で取り上げたゼロ金利政策について、私は再度お伺いしたいと思います。
 皆さんも給料が欲しい、一般の人も給料が欲しい、そして皆さんのお金も給料が欲しい。お金がもらう給料のことを金利といいます。日本のお金は五年前から給料をもらえていない。給料の遅配、欠配、無配。世界の国の中で、お金が給料をもらえないのは日本の国だけなんです。
 ゼロ金利政策がいろいろな意味で必要だということは、私もその世界におりましたからわかります。しかし、このゼロ金利政策が、だれに恩恵を与え、だれに負担をかけてきたかということを今こそ率直に総括し、そしてその結果を私は国民に説明しなければならないと思います。
 ゼロ金利政策の担当の日銀総裁にお伺いします。このゼロ金利政策の結果として、過去十年間に日本の一般家庭の貯蓄が得べかりし利子が幾ら奪われたのか、それを端的に金額で御説明ください。

発言情報

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発言者: 岩國哲人

speaker_id: 12438

日付: 2005-01-28

院: 衆議院

会議名: 予算委員会