中川秀直の発言 (予算委員会)

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○中川(秀)委員 格差社会論で重要なもう一つの視点は、正社員の雇用とパート雇用の格差問題ということであります。
 ちょっとパネルを用意しましたが、お手元の資料にもございます。厚生労働省が二月一日発表した昨年の毎月勤労統計調査、速報値でございますが、正社員を中心とする一般労働者数を小泉政権発足の平成十三年以降で見ますと、対前年比で平成十三年は一・三%減少でございましたが、十四年は二・五まで減少、正社員の減るのがピークになりましたが、その後は徐々に減りまして、平成十七年には〇・五%増と、ついに八年ぶりに正社員は増加をしたわけであります。
 一方、それと逆に、パートの労働者は、平成十三年三・五、平成十四年は同じくピークで六・六まで増加しましたが、その後ずっと下がりまして、平成十七年は〇・六%増加と、いっときの十分の一の増加率に下がってまいりました。
 企業は明らかに、景気回復を背景に、パート確保から正社員確保に動き始めております。ようやくこの改革によって正規雇用拡大の光が見えてきたわけで、格差是正の観点からも、ここで改革をとめて時代を逆戻りさせるなどということは愚の骨頂だと私は思います。
 二十代、茶髪、フリーターと言われる若者たちは、格差固定社会の閉塞状況打破を期待してこの前の総選挙では小泉改革を支持した。今でも旧体制の復活を望んでなんかはいない。改革を加速化しようという私ども自民党を支持してくれているんじゃないかと確信します。いまだに、ネット世代の若者を取り込む票寄せパンダを主張する向きがありますが、だから自民党が勝った、こういうふうに総括をしている御意見もありますけれども、そのようなことでは若者の気持ちはつかむことはできないと私は思います。
 かつてイギリスのチャーチル首相は、社会主義は富める者を引きずりおろすが、自由主義は貧しき者を引き上げる。社会主義は企業を殺すが、自由主義は企業を特権や保護の足かせから救う。社会主義は資本を攻撃するが、自由主義は独占を攻撃するのであると述べております。国民の皆さんも、富める者を引きずりおろす社会主義を望んでいるのではなくて、貧しき者を引き上げる自由主義、独占や閉塞感を打破する自由主義、これを望んでいると言えるのではないでしょうか。
 今まさに日本国内において、成長力のある企業や人が機関車となって日本経済全体を引っ張る、それが多くの人々の機会を生かすチャンスを生み、弱者をも救い、引き上げていくというプロセスにある、こう考えるのでございます。
 財務大臣にお伺いしますが、さきの財政演説で、構造改革の先にある社会は弱肉強食の社会ではないと述べられました。また、一月下旬のテレビ番組で、高額所得者からたくさん取ってバランスをという議論は出てくる、消費税だけで議論するとおかしくなると述べられたと記憶いたします。この御発言の真意は、所得税の累進性を強めて高額所得者への課税を強化すべきだということをおっしゃっておられるのでしょうか。

発言情報

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発言者: 中川秀直

speaker_id: 765

日付: 2006-02-06

院: 衆議院

会議名: 予算委員会