榛葉賀津也の発言 (外交防衛委員会)
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○榛葉賀津也君 民主党・新緑風会の榛葉賀津也でございます。
本日は、外務大臣並びに警察庁、法務省に、逃亡犯罪人の問題についてお伺いをしたいと思っております。
厚生労働省が発表をしました外国人雇用状況報告という資料によりますと、平成十七年の六月一日現在で事業所に直接雇用をされている外国人労働者、この数字が載っているんですが、前年比で何と一〇・二%増をしているということで、合計十九万八千三百八十人と過去最高の数字を記録をいたしております。出身地域別で見ますと、東アジアが四三・二%でトップでございまして、次いで中南米の三〇・四%、東南アジアの一四%と続いております。受入れしている日本の地域なんですが、東京がトップで四万三百五十八名で最多でございます。次いで愛知県の二万五千四百三十六人、第三位が静岡県の一万六千五百四十二名、以下、神奈川、大阪と続いていくわけでございますが。
昨年の年金国会でも議論になりましたが、我が国の合計特殊出生率は一・二九に下がりまして、これだけ人口が減ってまいると、当然労働力も減ってくる。国際社会がこれだけグローバル化して、FTA、EPA等々の交渉も盛んになってくる。当然、様々な経済的、政治的要素が相まって、この国には多くの外国人がこのように共存、共生していく社会になってきているというふうに思っております。
ほとんどの外国人がまじめにこの社会で一緒に働き、またそれぞれの立場で御努力をされて生きていらっしゃる方々でございますが、日本の犯罪人同様に、どうしても外国人犯罪というものも外国人の流入が増えるに従ってこれまた増加しているというのも事実でございます。
この外国人による犯罪というものも今後大きな問題として、私はこの国の政治問題としてとらえていかなければならないと思うんですが、そのような中、平成十七年十月十七日に静岡県湖西市にお住まいの山岡宏明さんと理恵さんの最愛の娘である山岡理子ちゃん、二歳十か月だったんですが、静岡県の湖西市で交通事故に遭い、尊い命を失いました。これは加害者の信号無視による不条理な死だったわけでございますが、その後、静岡県警の懸命な捜査によりまして犯人は特定されました。しかし、この犯人も分かっているんですが、いまだにこの犯人は逮捕されておりません。それは、犯人が外国人であったからでございます。容疑者のフジモト・パトリシアという女性が逮捕状の出る前日に、何と正に夜逃げ同然の形でブラジルに帰国をしてしまいました。
実は、山岡さんの、理子ちゃんのお母さんがホームページでこのことを記しているわけでございますが、少し朗読をさせていただきたいと思います。
平成十七年十月十七日午前十一時半ごろ、悪夢が起きた。私たちは食事を取るため近くのスパゲティー屋に向かう途中でした。理子は大好物のスパゲティーを食べるためスタゲティー、スタゲティーと喜んでいました。
理子ちゃん、スタゲティーじゃなくてスパゲティーなんだよなんて平和な会話を楽しんでいました。あの交差点に進入するまでは。
信号を青で進入。左の方から信号無視で突っ込んできた軽自動車と衝突、横転、即死でした。二歳十か月と二十二日。余りにも早過ぎる死でした。我が家のアイドルを突然失った私たちの時計はあの日から止まったままです。
何で、何での毎日。あの日あの場所を通らなければよかった。あと一秒早かったらあと一秒遅かったら、チャイルドシートに乗せてあげていたら助かったかもしれないと自分たちを責め苦悩する毎日。そのうち私たちの子供に生まれなかったら死なずに済んだと、そんなことまで考えてしまう。
加害者は日系ブラジル人。事件後、一度も謝罪に訪れず、逮捕状が出る前日に帰国。同国との犯罪人引渡条約がなく強制捜査ができない状況です。私たちの宝物を奪っておいて今も罪に問われずのうのうと平穏に暮らしているかと思うと悔しくて涙が止まりません。
以来、私たちはブラジル国との犯罪人引渡条約の締結を求めていろんな方にお願いをしています。私たちが理子のためにしてあげることはこの条約の締結により加害者が罪に問われること。そしてますます増えていくブラジル人労働者、それに比例して増えていく犯罪、条約がなく悪いことをしても逃げれば大丈夫などという認識を持ったブラジル人が一人でもいれば安心して暮らすことはできません。理子の死を無駄にしないために今後、理子のようなかわいそうな子、私たちのような悲しい遺族を出さないために早急に条約を結んでもらうよう国に訴えていくことだと思っておりますというような文章が載っているんですが、実はこの山岡さんのケースだけではございません。
静岡県では、新聞報道されているだけでも、理子ちゃんの事件から一か月後の平成十七年十一月二十二日、浜松市内のレストランで経営者が強盗殺人で死亡いたしました。これも犯人はブラジルへ逃亡帰国してしまいました。また、一九九九年七月にも浜松市内で女子高生がひき逃げで死亡しました。これも犯人はブラジル人でしたが、ブラジルへ逃亡帰国して、犯人が特定している、居場所も分かっているにもかかわらず、私たちは何もできないでいる状況でございます。遺族の思いを考えると、これは政治としても何とかしなければいけないと思うのは私だけではないはずでございます。
そこで、政府にお伺いしますが、現在ブラジル人による犯罪件数というのはどれぐらいあるんでしょうか、端的にお願いします。