中馬弘毅の発言 (行政改革に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(中馬弘毅君) 保坂さんは冒頭に、こうした大きな歴史的な変革といいましょうか、その中に、総理の下でこうした大きな改革に従事することの喜びをおっしゃっておられました。正にそうなんですね。
 これは、明治維新でそれまでの鎖国を解いて、後れて西欧近代工業社会、これを目指した日本としましては、すべて官僚に任せたといいましょうか、中央に金と権力を集めて、それでもって追い付き追い越せをやってきたわけでございます。その結果、本当にあの当時としましては西欧の列強に追い付き、ロシアを負かすまでにもなったんですけれども、軍部の力が強過ぎたことと、それと、あの大正デモクラシーという形でかなり民が力を得始めたときにそれをつぶしてしまったのも、これまた日本の過ちであったと思います。
 そして、あの敗戦を迎えて、そしてまたこの焼け野が原の中からまた立ち上がる、そのときもやはり同じ手段で、中央に金と権力を集めて、そして大変な効率良くこの日本の国を近代化に持っていきました。西欧に追い付きました。アメリカに次ぐ世界第二の経済大国に仕上げたわけでございますが。それはそれで良かったんでございますが、しかし一方、そうした形で政府に頼り過ぎたといいましょうか、ですから、一般の個人もあるいはまた地方もそれぞれの企業も、若干おんぶにだっこといいますか他力本願で、そこに依頼心が強くなってしまって、自己責任ということが若干薄くなってきたことも、これも事実でございます。
 一方で、大きくそれぞれの個人や地域や企業が力を持ち始めまして、むしろそこに渡した方がこれからの新しい活力が出てくる。逆に、今まで官僚に任せておった点でだんだんだんだんと活力が薄れてきて、かつてのあの一〇%の高度成長が今やマイナス成長に時にはならんとし掛けたわけでございますが、しかし、ここでようやくこうした大きな改革の火の手が上がり始めた。それをリードしていただいたのが小泉総理だと私は認識いたしておりますし、そしてそれに大きな国民が支持を与えまして、それがこの間の、形として現れましたのが昨年の総選挙だったと思いますね。
 そういうことから、これで一つ、これの総仕上げといいましょうか、総仕上げじゃありません、これから始まるのかもしれませんが、ともかくとして、今までの官僚に頼っておったところをもう民に任してしまう。ですから、制度、政策金融につきましても、今まで官庁がそれぞれ金融の仕事をしておりましたところがありました。これも、もう一切官庁から外して全部まとめまして、それぞれもう民営化できるところは民営化していく、この形を取っておりますし、それから市場化テストといいましてお役所がしている仕事を民間に渡していく、これも競争入札をさせるんですからね、これも官から外していく。
 いずれにしましても、そういう形で民の方に相当な力を持たして、そこに責任を持たせていく。これは、今委員もおっしゃいましたように、これは国民の意識改革でもございます。もう自分たちで自由にやらしてほしい、その代わり責任を持つんですよと、こういう形がこの行政改革の大きな目的でもございます。
 そういう理念に基づいて、この改革を何としてでも、これをやり遂げましたならば、日本の明治維新、そしてまた戦後のあの大きなGHQに指導された民主改革、しかし実際は中央集権であったと、これが初めてここに来て、平成の維新といいましょうか民主革命、新たな私は第三の一つの改革に進んでいく、それが今回の行政改革の理念であり、また目的であると思っております。

発言情報

speech_id: 116414278X01320060525_014

発言者: 中馬弘毅

speaker_id: 10071

日付: 2006-05-25

院: 参議院

会議名: 行政改革に関する特別委員会