大石正光の発言 (国際問題に関する調査会)

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○大石正光君 いろいろ、国際の調査会でいろいろ勉強させていただきましたけれども、一つは、前に申し上げましたように、委員会の在り方、各党十分ずつしゃべるということでありましたけれども、一人四つも五つも項目を並べて学者の方から話を聞いている。要するに、できれば一つか二つに最低絞ってやっていかないと、やはりそれぞれきちっと時間的なルールが守っていけないんじゃないかなという感じが率直にしてまいりました。
 実は、私、個人的にいつも思っているのですが、外交というものはそれぞれ自分の国の意見を代表して国際的にいろいろ主張し合っていく。それぞれ主張し合うわけですが、当然その外交官の中では妥協しながらやっていくわけです。となってくると、自分の国の政策というものがどういうものであるか、それをきちっとまず把握してから外交をしなきゃならないと思うと私は思うわけであります。
 実は、先ほど中国の問題をお話ししましたけれども、私は中国と日本の違いというのは尺度が違うと、私はそう思っていつも考えてまいりました。すなわち、千人の会社を持つ経営者と一万人を持つ会社の経営者の経営、やり方はまるっきり違います。ですから、一億二千万の国民をやっぱりリーダーとして引っ張っていくトップと十三億の国民を引っ張っていくトップは全然物の考えが違う。それと同時に、ヨーロッパやアメリカのような先進地域の国の物の考え方と、やはりアジアのようなまだ発展途上国でありながらやっている国、そういう考え方ではまるっきり違うわけでありますから、我々日本人が中国を見るときには、日本の尺度で物を考えたら駄目だということがまず一つあるんですね。
 それと同時に、戦争というものは、ドイツとフランスやあらゆる国々は、もう市街戦をやって完全に何年間という国は外国に占領されてきた。日本の戦争とまるっきり違う悲惨なことが一杯あるんです。ところが、日本の国は占領された部分というのはほとんどない。沖縄戦で一時地上戦があっただけで、結局は空爆されただけなんですね。それを、戦争の被害というか悲惨さをいつまでもヨーロッパと違って持ち続けているということ。それはやはりヨーロッパの人々たちの方がいかに、何回となく戦争を繰り返しながら、やっぱり戦争というものと民族というものに対する意識が非常に大人であるということを考えたときに、日本は相変わらず幼稚であるなという正直言って感じがしてならないわけであります。その違いが結局、フランスとドイツの和解と、日本と中国の和解の部分の中でお互いにそれだけ何か相寄れないものというか、そういう部分があって様々な課題があったんじゃないかと私は正直言って感じました。
 それで、中国がこれから変動して、多分ロシアのように国が分裂するだろうと私は正直言って見ています。なぜならば、中国共産党は古い中国の儒教を打破していくために共産党を使って中国を打破しました。一方、台湾に逃げた南京政府は儒教を引きずりながら台湾に行って、結局、台湾はかなり経済発展をしました。一方、中華人民共和国は共産党を盾にしてやりながら、結局最終的に儒教思想がまたはびこってきて、結局は中国の国家統一は共産党という党の組織があるからこそ国民が利益を得ているんだと、生活できるんだという以外に何もなかった、私はそう見てきました。
 ですから、香港が中国に吸収されたときには、香港を中国が吸収したんではなくて、香港が中国を必ず吸収するんだと。すなわち、社会主義システムから資本主義システムに切り替わって、中国もいずれ資本主義システムになって、黙っていても結局は香港スタイルにならざるを得なくなってくる。共産党というものをあくまで盾にやっていけばどこか行き詰まりが来てしまって、結局は自由主義体制、ソ連が崩壊したような形でかなりの分散をしていくだろうと。だから、変に焦って中国共産党のシステムを攻撃をする必要は私はないと思う。
 ただ、中国に絶えず主張することは、やはり自分たちが間違っていないと思ったことはいつまでも主張していかなければ結局は中国に利用されていってしまうという、その強さをやっぱり日本人が外交として持って絶えずいかなければ私は日本の国が存在していかないんじゃないかと、そんなことを思いながら外交の勉強をさせていただいているわけであります。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 大石正光

speaker_id: 2829

日付: 2006-04-19

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会