安倍晋三の発言 (内閣委員会)
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○国務大臣(安倍晋三君) 参議院におきましては、従来よりODA特別委員会の設置、開催、そしてまた二度にわたるODA調査団の派遣を行って、このODAがしっかりと実施されているかということについて調査をされているということに対しましては心から敬意を表したいと、このように思うわけであります。
ただいま委員が御指摘になられました海外経済協力に関する検討会報告書は、検討の前提となる情勢を基本的視点としてまとめたわけであります。我が国はなぜこのODAを行うのかという認識、目的をしっかりと書き込んでいるわけでありまして、その上におきまして、政府内体制の在り方、実施機関の在り方について提言が行われているわけであります。これらの提言は、先ほど委員が御指摘に、西銘先生が御指摘になられましたように、私たちの、国民の税金であるODAがちゃんと有意義に使われているのか、そしてそれがまた世界の理想に合致をしているのか、そしてもちろん、税金である以上、我が国の国益にしっかりとかなっているかという、そういう問題意識の上にこの提言はまとめられていると、このように思うわけでございます。
この提言を、報告書を踏まえまして、政府一体として国家戦略、国際貢献の観点から戦略的な海外経済協力の効率的な実施にふさわしい体制づくりをしっかりと行っていきたいと、こう思っております。
具体的には、海外経済協力の戦略的実施のための司令塔的な機能を果たす海外経済協力会議を設置をすることを検討しております。これは、今まで既にあった経済協力関係閣僚会議、これはまあほぼすべての閣僚が参加をする会議でございますので、ややもすると形式的にならざるを得ず、突っ込んだ、この国益に合っているかどうかという観点からそういう議論が行われにくい仕組みであったという反省から、少人数の閣僚における戦略的な観点から議論もできるこの会議を設置をすることを決めたわけでございます。今後は、この海外経済協力会議において、総理のリーダーシップの下、少数の閣僚で実質的な審議を行い、戦略をまとめるという機能を果たすものとしていきたいと、こう考えています。
また、実施機関については、JICAが円借款、技術協力及び無償資金協力を一元的に実施をするということになっております。言わば、それぞれの国の発展状況において切れ目のない援助を行うことが可能になってくるのではないかと、こう考えているところであります。