遠藤乙彦の発言 (文部科学委員会)
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○遠藤(乙)委員 確かに仕事がふえるかもしれませんが、今一番目前の緊急事態、多くの子供たちが真剣に悩んでいるテーマですので、仕事はふえても、それはやはりやらなきゃいけないテーマだと思っています。
特に今問題なのは、現場の先生たちが子供たちと向き合う時間が非常に少なくなっている。授業はもちろんやりますけれども、休み時間とか昼休みとか、職員室に戻って、文科省から来た通達の処理とか報告とか、いろいろなことで事務的処理に忙殺されておって、子供たちと向き合う時間がないということが非常に大きな問題でありまして、そのためにもぜひ何とか時間をつくり、そういった最優先の仕事に取り組むような体制をつくることをぜひ心がけていただきたいと思っております。
その上で、前回も提案したようなフレンドサポーター制といったものを予算措置もつけてやれば、これは非常に効果のある措置になるかと思っておりますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思っています。
それからもう一点は、いじめ対策の評価のシステムということでございます。
今いろいろな通達があり、またいろいろな指導があるかもしれませんけれども、実際の現場でのいじめ問題のとらえ方というのは、やはりいじめがふえると、いじめが統計上ふえたり、いじめの問題で騒がれると学校の評価にかかわるとか、自分の成績にもかかわるみたいな、そんないわば減点主義の発想が非常に強い。したがって、極力いじめを表に出さない、そういう評価システム、文化の中で動いているために、せっかくいろいろな通達をしても、いいアドバイスがあっても、なかなか実行に移されない。まじめに取り組むと逆にそれが学校の評価とか自分の成績につながるみたいな、そういう風潮があるためになかなか進まないという面があるかと思っておりまして、抜本的に評価システムの発想を変えるということが必要だと思っています。
特にそのためには、いじめというものは世界じゅうどこにもあります、いつでもどこでも発生し得る。人間社会ですから、どこでもあり得る話であって、いじめがあるということが恥ではない。ただ、それに対してどう早期発見し、どう対処したかということが大事である、そういう価値観のもとに評価システムをつくるべきではないかと思っております。
例えば、いじめ防止プログラムをきちっとつくったとか、それから常にそういったいじめ防止対策のトレーニングをしているとか、あるいは監視チームを配備したとか、また実際にいじめを発見して、このように取り組んで成果が上がった、そういったことを積極的に評価して、逆に点数をつけていく、加点主義でいじめ対策を評価する。それも教育委員会から校長から教師に至るまで、徹底していじめ対策の評価システムを明示する。
したがって、何にも報告がなければ、点数がつかなくて評価が上がらないわけですから、そういう加点主義のいじめ対策の評価システムをぜひ確立することがやはり大事だと思っておりまして、具体的なさまざまな処置とともに、そういう評価システム、この学校は非常にいじめ対策に努力をして成果が上がった、むしろそういう評価が社会的評価にもなり、いろいろな意味でイメージ向上につながるような、そういう評価システムをつくることがぜひとも必要だと思っておりまして、この点につきましても大臣のお考えを伺いたいと思います。