文部科学委員会
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会
会議録情報#0
平成十八年十一月十五日(水曜日)
午前九時十二分開議
出席委員
委員長 桝屋 敬悟君
理事 鈴木 恒夫君 理事 田野瀬良太郎君
理事 西村 明宏君 理事 平田 耕一君
理事 藤村 修君 理事 笠 浩史君
理事 遠藤 乙彦君
井脇ノブ子君 飯島 夕雁君
江崎 鐵磨君 小川 友一君
小野寺五典君 小渕 優子君
上川 陽子君 川条 志嘉君
佐藤 錬君 柴山 昌彦君
杉村 太蔵君 鈴木 俊一君
田中 良生君 冨岡 勉君
西本 勝子君 馳 浩君
早川 忠孝君 福田 峰之君
藤田 幹雄君 馬渡 龍治君
盛山 正仁君 山本ともひろ君
奥村 展三君 郡 和子君
田名部匡代君 高井 美穂君
野田 佳彦君 松本 大輔君
松本 剛明君 横山 北斗君
丸谷 佳織君 石井 郁子君
保坂 展人君
…………………………………
文部科学大臣 伊吹 文明君
内閣官房副長官 下村 博文君
文部科学大臣政務官 小渕 優子君
政府参考人
(内閣府大臣官房長) 山本信一郎君
政府参考人
(内閣府大臣官房タウンミーティング担当室長) 谷口 隆司君
政府参考人
(文部科学省大臣官房長) 玉井日出夫君
政府参考人
(文部科学省生涯学習政策局長) 田中壮一郎君
政府参考人
(文部科学省初等中等教育局長) 銭谷 眞美君
政府参考人
(文部科学省高等教育局長) 清水 潔君
文部科学委員会専門員 井上 茂男君
—————————————
委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
井脇ノブ子君 川条 志嘉君
飯島 夕雁君 冨岡 勉君
小島 敏男君 田中 良生君
平口 洋君 盛山 正仁君
二田 孝治君 小野寺五典君
田島 一成君 郡 和子君
牧 義夫君 田名部匡代君
西 博義君 丸谷 佳織君
同日
辞任 補欠選任
小野寺五典君 二田 孝治君
川条 志嘉君 井脇ノブ子君
田中 良生君 上川 陽子君
冨岡 勉君 杉村 太蔵君
盛山 正仁君 平口 洋君
郡 和子君 田島 一成君
田名部匡代君 牧 義夫君
丸谷 佳織君 西 博義君
同日
辞任 補欠選任
上川 陽子君 早川 忠孝君
杉村 太蔵君 飯島 夕雁君
同日
辞任 補欠選任
早川 忠孝君 小島 敏男君
—————————————
十一月九日
高等教育予算の大幅増額、私大経常費補助二分の一の実現、父母・学生の学費負担軽減に関する請願(横山北斗君紹介)(第三〇三号)
同(保坂展人君紹介)(第三九五号)
同(高井美穂君紹介)(第四四二号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
文部科学行政の基本施策に関する件(児童生徒のいじめ・自殺問題及び高等学校における科目未履修問題)
————◇—————
この発言だけを見る →午前九時十二分開議
出席委員
委員長 桝屋 敬悟君
理事 鈴木 恒夫君 理事 田野瀬良太郎君
理事 西村 明宏君 理事 平田 耕一君
理事 藤村 修君 理事 笠 浩史君
理事 遠藤 乙彦君
井脇ノブ子君 飯島 夕雁君
江崎 鐵磨君 小川 友一君
小野寺五典君 小渕 優子君
上川 陽子君 川条 志嘉君
佐藤 錬君 柴山 昌彦君
杉村 太蔵君 鈴木 俊一君
田中 良生君 冨岡 勉君
西本 勝子君 馳 浩君
早川 忠孝君 福田 峰之君
藤田 幹雄君 馬渡 龍治君
盛山 正仁君 山本ともひろ君
奥村 展三君 郡 和子君
田名部匡代君 高井 美穂君
野田 佳彦君 松本 大輔君
松本 剛明君 横山 北斗君
丸谷 佳織君 石井 郁子君
保坂 展人君
…………………………………
文部科学大臣 伊吹 文明君
内閣官房副長官 下村 博文君
文部科学大臣政務官 小渕 優子君
政府参考人
(内閣府大臣官房長) 山本信一郎君
政府参考人
(内閣府大臣官房タウンミーティング担当室長) 谷口 隆司君
政府参考人
(文部科学省大臣官房長) 玉井日出夫君
政府参考人
(文部科学省生涯学習政策局長) 田中壮一郎君
政府参考人
(文部科学省初等中等教育局長) 銭谷 眞美君
政府参考人
(文部科学省高等教育局長) 清水 潔君
文部科学委員会専門員 井上 茂男君
—————————————
委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
井脇ノブ子君 川条 志嘉君
飯島 夕雁君 冨岡 勉君
小島 敏男君 田中 良生君
平口 洋君 盛山 正仁君
二田 孝治君 小野寺五典君
田島 一成君 郡 和子君
牧 義夫君 田名部匡代君
西 博義君 丸谷 佳織君
同日
辞任 補欠選任
小野寺五典君 二田 孝治君
川条 志嘉君 井脇ノブ子君
田中 良生君 上川 陽子君
冨岡 勉君 杉村 太蔵君
盛山 正仁君 平口 洋君
郡 和子君 田島 一成君
田名部匡代君 牧 義夫君
丸谷 佳織君 西 博義君
同日
辞任 補欠選任
上川 陽子君 早川 忠孝君
杉村 太蔵君 飯島 夕雁君
同日
辞任 補欠選任
早川 忠孝君 小島 敏男君
—————————————
十一月九日
高等教育予算の大幅増額、私大経常費補助二分の一の実現、父母・学生の学費負担軽減に関する請願(横山北斗君紹介)(第三〇三号)
同(保坂展人君紹介)(第三九五号)
同(高井美穂君紹介)(第四四二号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
文部科学行政の基本施策に関する件(児童生徒のいじめ・自殺問題及び高等学校における科目未履修問題)
————◇—————
桝
桝屋敬悟#1
○桝屋委員長 これより会議を開きます。
文部科学行政の基本施策に関する件、特に児童生徒のいじめ・自殺問題及び高等学校における科目未履修問題について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣府大臣官房長山本信一郎君、大臣官房タウンミーティング担当室長谷口隆司君、文部科学省大臣官房長玉井日出夫君、生涯学習政策局長田中壮一郎君、初等中等教育局長銭谷眞美君及び高等教育局長清水潔君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →文部科学行政の基本施策に関する件、特に児童生徒のいじめ・自殺問題及び高等学校における科目未履修問題について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣府大臣官房長山本信一郎君、大臣官房タウンミーティング担当室長谷口隆司君、文部科学省大臣官房長玉井日出夫君、生涯学習政策局長田中壮一郎君、初等中等教育局長銭谷眞美君及び高等教育局長清水潔君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
桝
桝
西
西村明宏#4
○西村(明)委員 おはようございます。自由民主党の西村明宏でございます。
まず初めに、いじめに起因して若い命をみずから絶ってしまった子供たちとその御家族に対しまして、心から哀悼の誠をささげたいと思います。そして、皆様とともに全力を尽くしてこのいじめ問題の根絶に当たってまいりたいと思うところでございます。
さて大臣、教育というのは一体何でしょうか。辞書によりますと、その定義では、一般的あるいはその面の知識や技能の修得、社会人としての人間形成などを目的として行われる訓練というふうにあります。ただ、現在の教育においては、知識や技能に偏在しておりますし、大学進学ばかりに目を向けたカリキュラムが編成されている、これが今の未履修の問題にもつながっていると思います。その反面、社会人としての基礎的な教養である文化であるとか伝統、そして歴史、そういった社会人になる上で基礎的に身につけていかなければならない部分、また、社会人としての人間形成の面の育成、こういったところがどうしてもおざなりになっている、そういうような気がしてなりません。
そしてまた、もう一つ問題意識を持っているのは、自由主義というものが余りに強調されているのではないのか。自由というのは、もともと人間が生まれながらに持っているものでございます。しかし、その自由というのは、自分の自由は他人の自由と接した時点で制限されるということが理解されていないんじゃないのかなと思います。
人間は、生まれたときにあらゆる自由を持っています。世界じゅうに自分一人しかいなければ、その自由は十分に享受できる。しかし、それが家族ができ、そして地域コミュニティーができて、そして歴史的にはそれが発展して都市国家になって、そして現代のような大きな国家になりました。そうすると、より多くの人と一緒に快適に暮らしていく、そういった節度というものが求められてくるように思います。
人間の自由の部分、個人の自由と、そして人間の尊厳というものは十分に尊重されなければなりません。しかしながら、相手の自由とそして尊厳を尊重することによって初めて、自分の自由と尊厳が守られる、こういった根本的なところがなくて、自分の自由ばかり主張して、相手の自由の領域まで踏み込んでしまっても構わないというような風潮があるように感じてなりません。
社会を生きていく上での規範意識というものを、もっともっと子供のときからしつけていかなければならない、そういった思いでいるところでございますけれども、大臣の教育に対する根本的な理念、考え方というのをまずもってお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →まず初めに、いじめに起因して若い命をみずから絶ってしまった子供たちとその御家族に対しまして、心から哀悼の誠をささげたいと思います。そして、皆様とともに全力を尽くしてこのいじめ問題の根絶に当たってまいりたいと思うところでございます。
さて大臣、教育というのは一体何でしょうか。辞書によりますと、その定義では、一般的あるいはその面の知識や技能の修得、社会人としての人間形成などを目的として行われる訓練というふうにあります。ただ、現在の教育においては、知識や技能に偏在しておりますし、大学進学ばかりに目を向けたカリキュラムが編成されている、これが今の未履修の問題にもつながっていると思います。その反面、社会人としての基礎的な教養である文化であるとか伝統、そして歴史、そういった社会人になる上で基礎的に身につけていかなければならない部分、また、社会人としての人間形成の面の育成、こういったところがどうしてもおざなりになっている、そういうような気がしてなりません。
そしてまた、もう一つ問題意識を持っているのは、自由主義というものが余りに強調されているのではないのか。自由というのは、もともと人間が生まれながらに持っているものでございます。しかし、その自由というのは、自分の自由は他人の自由と接した時点で制限されるということが理解されていないんじゃないのかなと思います。
人間は、生まれたときにあらゆる自由を持っています。世界じゅうに自分一人しかいなければ、その自由は十分に享受できる。しかし、それが家族ができ、そして地域コミュニティーができて、そして歴史的にはそれが発展して都市国家になって、そして現代のような大きな国家になりました。そうすると、より多くの人と一緒に快適に暮らしていく、そういった節度というものが求められてくるように思います。
人間の自由の部分、個人の自由と、そして人間の尊厳というものは十分に尊重されなければなりません。しかしながら、相手の自由とそして尊厳を尊重することによって初めて、自分の自由と尊厳が守られる、こういった根本的なところがなくて、自分の自由ばかり主張して、相手の自由の領域まで踏み込んでしまっても構わないというような風潮があるように感じてなりません。
社会を生きていく上での規範意識というものを、もっともっと子供のときからしつけていかなければならない、そういった思いでいるところでございますけれども、大臣の教育に対する根本的な理念、考え方というのをまずもってお伺いしたいと思います。
伊
伊吹文明#5
○伊吹国務大臣 今、先生は、教育の中でつくるべき、達成していくべき人間の理想のようなお話をされたと思いますが、教育というのは、やはり人間をつくる、またそのつくるための基盤をどうしていくか、いろいろな場面があると思います。
今おっしゃったことは、もうギリシャ、ローマの昔から、特に近代社会になってからの政治思想の中で常に論争のある部分なんですね。個人の権利とそして公益との間のバランスをどう見るか、それによって政治思想もいろいろございます。ですから、教育論というのは、実は百人いれば百人ともできる分野であるだけに、おのおのの方の人生観、おのおのの方の価値観によって、理想の人間像は異なっております。したがって、日本という集団の中で一つの行政の方向をつくっていくためには、やはり最も謙虚に応対をしなければならない分野である、これが私の基本的な認識でございます。
その上で申し上げれば、私は、やはり理想の人間像というのは、体と知識と心のバランスがとれて、そして、日本という国に生まれた限りは、日本という国とそして人類のために尽くすという気概を持っていること、そして、常にその体と知識と心を磨き続けるという心を失っていないこと、そういう日本人をつくっていくための教育の機会をできるだけ厚くしていくことが私の責任だと思っております。
この発言だけを見る →今おっしゃったことは、もうギリシャ、ローマの昔から、特に近代社会になってからの政治思想の中で常に論争のある部分なんですね。個人の権利とそして公益との間のバランスをどう見るか、それによって政治思想もいろいろございます。ですから、教育論というのは、実は百人いれば百人ともできる分野であるだけに、おのおのの方の人生観、おのおのの方の価値観によって、理想の人間像は異なっております。したがって、日本という集団の中で一つの行政の方向をつくっていくためには、やはり最も謙虚に応対をしなければならない分野である、これが私の基本的な認識でございます。
その上で申し上げれば、私は、やはり理想の人間像というのは、体と知識と心のバランスがとれて、そして、日本という国に生まれた限りは、日本という国とそして人類のために尽くすという気概を持っていること、そして、常にその体と知識と心を磨き続けるという心を失っていないこと、そういう日本人をつくっていくための教育の機会をできるだけ厚くしていくことが私の責任だと思っております。
西
西村明宏#6
○西村(明)委員 ありがとうございます。
いじめによる自殺、こういった痛ましい事件が起きている中で、何より重要なのは教師の果たす役割だと思います。単に大学時代勉強ができて、そして教師の任用試験に合格してというだけでは、教師の資質として若干物足りないのかなと。やはり子供を教えるという意味において、優しさとたくましさ、そして強さを兼ね備えた教師でなければならない、そういうふうに思います。
先般、アフリカの方に行ってまいりました。ニジェールという世界の中でも非常に貧しい国。そこで、まだ若い女性の先生が非常に熱心に子供たちを教えていました。すごい高等数学とか、そういったものを教えているわけじゃございませんが、子供たちの学びたいという欲求にしっかりとこたえて、時には優しく、時には厳しく、しつけも含めて指導に当たっていました。こういった先生というのが本当に何より今求められているんじゃないのかなと。いまだに金八先生が、再放送がずっと続いていますけれども、ああいったものを国民の皆さんが見たいと思うのは、ああいった先生像というのをやはり心の奥で期待している、そういうところがあるんじゃないかなと思います。
今、地方自治体によっては、採用した先生を途中で海外に青年協力隊等々で出して、そこでより精神的にも肉体的にも強くなって戻ってきてもらうとか、もしくは大学の在学中に、もしくは大学卒業してすぐに海外青年協力隊等々に行って、そして戻ってきた人は優先的な枠を設けるとか、そういった自治体もふえています。そして、そういった先生方の評判が非常にいいというのは文部科学省のアンケートでも出ているとおりでございます。全員に海外青年協力隊に行けとは申しませんけれども、やはりそういった優しく強くたくましい教師が育つような教員の養成プログラムというものが必要ではないのかなと思います。
そして、それと同時に、やはり子供たちも、精神的な強さ、忍耐力、これを強めていかなきゃいけない。死んだら何もならない。よく大臣が死んだら何もならないと呼びかけをされておりますけれども、一回しかない大事な人生なんです。つらくても苦しくてもそれを乗り越えていくような、そういった子供に育てていくようなサポートをするのが文部科学省の仕事ではないのかなと思っております。
子供が群れて遊ぶ、そうした中で切磋琢磨して強くなっていく。今、少子化の中でどうしても大事にされて、人と触れ合って摩擦を起こす中で磨かれていくという部分が少なくなってきている。そういった機能をやはり学校というところで果たしていかなきゃいけないのかなと。
そして、それと同時に、アンケートでも明らかになっていますけれども、ゲームが発達して、死んでも、ボタンを押してリセットすればまた生き返ると思っている子供が、本当にたくさん現実にいるんです。そういうものじゃないんだよ、貴重な命なんだよということをやはり学校の教育の現場においてしっかりと理解してもらうような子供の育成のプログラム、こういったものも必要だと思います。
しっかりした、強く優しい教員の養成、そして忍耐強く、精神的に強い子供の育成、こういったものにぜひ力を注いでいただきたいと思っておりますが、大臣の御所見はいかがでしょうか。
この発言だけを見る →いじめによる自殺、こういった痛ましい事件が起きている中で、何より重要なのは教師の果たす役割だと思います。単に大学時代勉強ができて、そして教師の任用試験に合格してというだけでは、教師の資質として若干物足りないのかなと。やはり子供を教えるという意味において、優しさとたくましさ、そして強さを兼ね備えた教師でなければならない、そういうふうに思います。
先般、アフリカの方に行ってまいりました。ニジェールという世界の中でも非常に貧しい国。そこで、まだ若い女性の先生が非常に熱心に子供たちを教えていました。すごい高等数学とか、そういったものを教えているわけじゃございませんが、子供たちの学びたいという欲求にしっかりとこたえて、時には優しく、時には厳しく、しつけも含めて指導に当たっていました。こういった先生というのが本当に何より今求められているんじゃないのかなと。いまだに金八先生が、再放送がずっと続いていますけれども、ああいったものを国民の皆さんが見たいと思うのは、ああいった先生像というのをやはり心の奥で期待している、そういうところがあるんじゃないかなと思います。
今、地方自治体によっては、採用した先生を途中で海外に青年協力隊等々で出して、そこでより精神的にも肉体的にも強くなって戻ってきてもらうとか、もしくは大学の在学中に、もしくは大学卒業してすぐに海外青年協力隊等々に行って、そして戻ってきた人は優先的な枠を設けるとか、そういった自治体もふえています。そして、そういった先生方の評判が非常にいいというのは文部科学省のアンケートでも出ているとおりでございます。全員に海外青年協力隊に行けとは申しませんけれども、やはりそういった優しく強くたくましい教師が育つような教員の養成プログラムというものが必要ではないのかなと思います。
そして、それと同時に、やはり子供たちも、精神的な強さ、忍耐力、これを強めていかなきゃいけない。死んだら何もならない。よく大臣が死んだら何もならないと呼びかけをされておりますけれども、一回しかない大事な人生なんです。つらくても苦しくてもそれを乗り越えていくような、そういった子供に育てていくようなサポートをするのが文部科学省の仕事ではないのかなと思っております。
子供が群れて遊ぶ、そうした中で切磋琢磨して強くなっていく。今、少子化の中でどうしても大事にされて、人と触れ合って摩擦を起こす中で磨かれていくという部分が少なくなってきている。そういった機能をやはり学校というところで果たしていかなきゃいけないのかなと。
そして、それと同時に、アンケートでも明らかになっていますけれども、ゲームが発達して、死んでも、ボタンを押してリセットすればまた生き返ると思っている子供が、本当にたくさん現実にいるんです。そういうものじゃないんだよ、貴重な命なんだよということをやはり学校の教育の現場においてしっかりと理解してもらうような子供の育成のプログラム、こういったものも必要だと思います。
しっかりした、強く優しい教員の養成、そして忍耐強く、精神的に強い子供の育成、こういったものにぜひ力を注いでいただきたいと思っておりますが、大臣の御所見はいかがでしょうか。
伊
伊吹文明#7
○伊吹国務大臣 今先生がおっしゃった望ましい教師の姿、あるいはまたその教師に育ててもらいたい子供の姿、全く私はそのとおりだろうと思います。
ただ、いじめについて、教師に、学校の先生に、今おっしゃったような理想像をもちろん求めて対応していただかなければならないんですが、率直に私は、今回のいろいろな事案を見ておりまして気になることは、やはり教師に過大な期待をみんながかけ過ぎて、本来、かつてであれば御家庭の中で果たすべき役割、地域社会の中でやらなければならなかったこと、これが残念ながら、ある意味では日本が近代化し経済成長を果たした結果だと思いますが、核家族化が進み、共働きという現実の中で、地域社会と家庭というものの力が非常にやはり弱くなってきている。かつて家庭と地域社会が果たしてきたことまで教師に過大な要求を突きつけて、お互いに相手を非難しているという構図が私はどうも気になって仕方がないんです。
学校の先生がいじめを隠すとか、教育委員会がそれをほうっておいたとか、校長の管理能力がなかったとか、いろいろな事案は確かにございます。それはそれで責められなければならないんですが、同時に、御家族が、私たちにも何も、子供はそんなことがあるとわかりませんでしたとおっしゃることが非常に多いですね。ですから、ぜひそのあたりは少し、文部科学省だけの仕事ではとてもカバーでき得ないと思いますが、家庭の、家族の再生ということはやはりちょっと長い目で見てやっていかないといけない。それから、学校協議会等、地域の子供に対する目配りもあわせて考えて、そして先生方には、今まさに御質問の中でおっしゃっていただいたような姿を求めていく、これがやはり、やっていかなければいけないことだと思います。
この発言だけを見る →ただ、いじめについて、教師に、学校の先生に、今おっしゃったような理想像をもちろん求めて対応していただかなければならないんですが、率直に私は、今回のいろいろな事案を見ておりまして気になることは、やはり教師に過大な期待をみんながかけ過ぎて、本来、かつてであれば御家庭の中で果たすべき役割、地域社会の中でやらなければならなかったこと、これが残念ながら、ある意味では日本が近代化し経済成長を果たした結果だと思いますが、核家族化が進み、共働きという現実の中で、地域社会と家庭というものの力が非常にやはり弱くなってきている。かつて家庭と地域社会が果たしてきたことまで教師に過大な要求を突きつけて、お互いに相手を非難しているという構図が私はどうも気になって仕方がないんです。
学校の先生がいじめを隠すとか、教育委員会がそれをほうっておいたとか、校長の管理能力がなかったとか、いろいろな事案は確かにございます。それはそれで責められなければならないんですが、同時に、御家族が、私たちにも何も、子供はそんなことがあるとわかりませんでしたとおっしゃることが非常に多いですね。ですから、ぜひそのあたりは少し、文部科学省だけの仕事ではとてもカバーでき得ないと思いますが、家庭の、家族の再生ということはやはりちょっと長い目で見てやっていかないといけない。それから、学校協議会等、地域の子供に対する目配りもあわせて考えて、そして先生方には、今まさに御質問の中でおっしゃっていただいたような姿を求めていく、これがやはり、やっていかなければいけないことだと思います。
西
西村明宏#8
○西村(明)委員 ありがとうございます。
未履修の問題が次々に判明する中で、今、学校や教育委員会の責任というのが問われております。しかし、現在では、国は教育委員会などへの指導と助言の権限しかないという中で、国民の間では何となく文部科学省が言いわけしているかのように受け取られるようなイメージもございます。それは、根底には、やはり教育は大変重要なものであるから、外交とか防衛とかいったものと同じようにぜひ国に責任を持って頑張っていただきたいというふうな気持ちのあらわれなんじゃないかなと感じるところでございまして、ぜひ国として責任を持って対応できるような、そういうふうにすべきではないかと感じるんですが、大臣の御所見を伺います。
この発言だけを見る →未履修の問題が次々に判明する中で、今、学校や教育委員会の責任というのが問われております。しかし、現在では、国は教育委員会などへの指導と助言の権限しかないという中で、国民の間では何となく文部科学省が言いわけしているかのように受け取られるようなイメージもございます。それは、根底には、やはり教育は大変重要なものであるから、外交とか防衛とかいったものと同じようにぜひ国に責任を持って頑張っていただきたいというふうな気持ちのあらわれなんじゃないかなと感じるところでございまして、ぜひ国として責任を持って対応できるような、そういうふうにすべきではないかと感じるんですが、大臣の御所見を伺います。
伊
伊吹文明#9
○伊吹国務大臣 教育について国がどのように関与しているかというのは、諸外国を見ても、フランスのように全く国が責任を持って義務教育の予算権、人事権を握っているという国もございますし、アメリカはもう生い立ちからいって、ユナイテッドステーツなものですから州にほとんどの権限がございます。どれがいいかというのは、どちらも長所と短所があるんですね。
今までのところは、戦前のいろいろな反省があったこと、それから、平成の時代になってから、地方分権が随分いいことだという流れがあって、どちらかというと地方へ教育権を移している。教育の実質的な権限、つまり人事権、予算権、法令の執行権、この三つによって、実は最終的な間違ったことをやった場合の是正の権限があるわけです。この三つの権限を持っている者は、自分が知らなくても最終的な結果責任を負わなければいけないんです。ですから、こういう事態になったときに、文部大臣がすべての責めを負って辞表を出さなければいけないという体制にした方がいいという考えもあります。しかし、それに伴うもろもろのマイナスがあるよという意見もございます。
ですから、今回は、こういう事例が出てくると、確かに先生がおっしゃったのと私は同じ考えを持たないわけではないんですが、どこかでやはり現実との調和を図ってやっていかねばなりませんので、いずれ教育基本法を国会でお認めいただければ、また、ここにいらっしゃる、もうこれは国民の代表の先生が党派を問わずいらっしゃるわけですから、教育というのは国民的課題ですから、そのあたりの行政のあり方についてはひとつ御相談をして、いい方向をつくりたいと思っております。
この発言だけを見る →今までのところは、戦前のいろいろな反省があったこと、それから、平成の時代になってから、地方分権が随分いいことだという流れがあって、どちらかというと地方へ教育権を移している。教育の実質的な権限、つまり人事権、予算権、法令の執行権、この三つによって、実は最終的な間違ったことをやった場合の是正の権限があるわけです。この三つの権限を持っている者は、自分が知らなくても最終的な結果責任を負わなければいけないんです。ですから、こういう事態になったときに、文部大臣がすべての責めを負って辞表を出さなければいけないという体制にした方がいいという考えもあります。しかし、それに伴うもろもろのマイナスがあるよという意見もございます。
ですから、今回は、こういう事例が出てくると、確かに先生がおっしゃったのと私は同じ考えを持たないわけではないんですが、どこかでやはり現実との調和を図ってやっていかねばなりませんので、いずれ教育基本法を国会でお認めいただければ、また、ここにいらっしゃる、もうこれは国民の代表の先生が党派を問わずいらっしゃるわけですから、教育というのは国民的課題ですから、そのあたりの行政のあり方についてはひとつ御相談をして、いい方向をつくりたいと思っております。
西
西村明宏#10
○西村(明)委員 今大臣の方から非常に見識のあるお話をちょうだいいたしました。ぜひそのすばらしい見識をもってリーダーシップを発揮して頑張っていただきたいと思います。
終わります。
この発言だけを見る →終わります。
桝
遠
遠藤乙彦#12
○遠藤(乙)委員 おはようございます。公明党の遠藤乙彦でございます。
前回の集中審議に引き続き、またきょうもいじめ、また未履修問題ということでございますけれども、私は特にいじめの問題をまた質問したいと思っております。
本当にここのところのいじめ、また自殺には大変心を痛めておるわけでございますけれども、また自殺予告の手紙が随分寄せられているようでございます。こういった連鎖反応ともいうべきような現象を大臣はどのようにとらえられ、またどのように対応されているのか、まずお聞きしたいと思います。
この発言だけを見る →前回の集中審議に引き続き、またきょうもいじめ、また未履修問題ということでございますけれども、私は特にいじめの問題をまた質問したいと思っております。
本当にここのところのいじめ、また自殺には大変心を痛めておるわけでございますけれども、また自殺予告の手紙が随分寄せられているようでございます。こういった連鎖反応ともいうべきような現象を大臣はどのようにとらえられ、またどのように対応されているのか、まずお聞きしたいと思います。
伊
伊吹文明#13
○伊吹国務大臣 先生が御質問になったところが、自殺予告の手紙が最初に私のところへ参りましたときに、どうしようかと思って実は大変悩んだところです。私に送ってきておられる手紙には実はいろいろな可能性がございます。本当に苦しんでおられる子供さんから来ているものと、やや愉快犯的に来ているものとあるわけですね。これの見分けは非常に難しゅうございます。
一回目は、君たちをほうっておくのではないというメッセージを行政の責任者としてやはり示さなければならない、あるいはいろいろな可能性があるかもわからないけれども示さなければならないと思って、マスコミの皆さんが大変協力をしてくれました。各社も報道してくれましたし、テレビも、突然のことでしたが、大臣のメッセージをとおっしゃって、私がテレビの前でお話ししたことを放映してくれました。そして、水曜日までに何のアクションもなければ土曜日に自殺するという手紙が本当の叫びであれば、土曜日には何事も起こらなかったということにはなったわけです。
まず、児童の心理的なこととしてよくあるのは、連鎖自殺ということがあります。もう一つは、こういうものに対して対応すると、次々次々と送ってくるんですね。送ってきたものは、先生が御指摘のとおり、随分多数に上がっております。中には、送ってきた人を特定して、そして措置をとって、これは命が結果的に助かったという表現は適当かどうかわかりませんが、その子供に対してケアができたのがやはり四件、五件と出てきております。ただ、特定できないものもございます。
これは、本当であれば、公表しなければたたかれます。愉快犯であれば、公表したら、連鎖反応が起こったじゃないかといってまた批判を受けます。責任者というのは常にそういう批判にさらされるものだと思って、さらされながらでも、一人の命が救われれば、それは私が批判を受けてでもやるべきことだと認識いたしております。
この発言だけを見る →一回目は、君たちをほうっておくのではないというメッセージを行政の責任者としてやはり示さなければならない、あるいはいろいろな可能性があるかもわからないけれども示さなければならないと思って、マスコミの皆さんが大変協力をしてくれました。各社も報道してくれましたし、テレビも、突然のことでしたが、大臣のメッセージをとおっしゃって、私がテレビの前でお話ししたことを放映してくれました。そして、水曜日までに何のアクションもなければ土曜日に自殺するという手紙が本当の叫びであれば、土曜日には何事も起こらなかったということにはなったわけです。
まず、児童の心理的なこととしてよくあるのは、連鎖自殺ということがあります。もう一つは、こういうものに対して対応すると、次々次々と送ってくるんですね。送ってきたものは、先生が御指摘のとおり、随分多数に上がっております。中には、送ってきた人を特定して、そして措置をとって、これは命が結果的に助かったという表現は適当かどうかわかりませんが、その子供に対してケアができたのがやはり四件、五件と出てきております。ただ、特定できないものもございます。
これは、本当であれば、公表しなければたたかれます。愉快犯であれば、公表したら、連鎖反応が起こったじゃないかといってまた批判を受けます。責任者というのは常にそういう批判にさらされるものだと思って、さらされながらでも、一人の命が救われれば、それは私が批判を受けてでもやるべきことだと認識いたしております。
遠
遠藤乙彦#14
○遠藤(乙)委員 この問題は大変難しい対応を迫られていると思っております。大臣も大変悩みながら決断をされていると思っております。
私は、この問題はやはり、いろいろな可能性があることは事実です、愉快犯となるかもしらぬ。しかし、大半は、この問題の深刻さ、すその深さですね、本当に追い詰められている子供がどれほどいるかということのあらわれだろうと思っておりまして、しかもそれが、大人の世界がそういったことを受けとめてくれない、なかなかすぐに行動してくれない、そういったいら立ち、怒り、あるいは告発と言ってもいいような、そういった噴出ではないかと。したがって、これを重く受けとめてどう対応するか、大変難しいと思っております。
私は、やはりこの問題を改善していくためには、何といっても迅速な行動と誠意ある対応、子供の目から見て、あっ、すぐ行動してくれた、やはり大人はわかってくれた、そういうことがわかるような対応をすることが何よりも大事じゃないかと思っております。
そういった意味で、前回スウェーデンの例を取り上げましたけれども、今回、ノルウェーに世界的権威がいるそうで、ちょっと私の調べた範囲で申し上げますと、ノルウェーのベルゲン大学にダン・オルウェーズという教授がおられまして、この方は、もう三十年以上にわたっていじめ問題を研究してこられた世界的権威、第一人者と言われているそうでございます。私は会ったことはありませんけれども、その分野では非常によく名前が知られている方だそうでございます。この方のいじめ防止、またいじめによる自殺の防止のプログラムがありまして、これは非常に的を得たものではないかと私は思った次第でございます。
この方が一番強調していることは、一つの明確な事実といいますか傾向がある。それは、休み時間や昼休みに生徒と一緒にいる教師の数といじめの件数の間にはっきりとした負の関連がある、それから、授業の合間の時間に十分な数の大人、特にいじめの初期の段階で介入する意思と準備ができている大人が生徒たちを監督していることがいじめ防止上極めて重要である、こういったことを報告しているんですね。これは大変重要な、私はダン・オルウェーズの法則と言ってもいいと思いますけれども、これが非常に、多分実践的ないじめ対策のポイントだろうというふうに感じております。
さらに、この教授は、プログラムとして、まず大人側の問題意識と真剣な取り組み、これが大前提であるけれども、その上で、学校レベルの対策、クラスレベルの対策、個人レベルの対策と立て分けまして、具体的な処方せんを書いております。学校レベルでは、学校会議をやっていじめ問題の討議と長期活動計画を策定するとか、休み時間、昼休みにおける監督方法の改善、特に監視チームを配置する等。それからクラスレベルでは、ホームルーム、学級会等でいじめ防止について話し合い、ルールを決めるというような話。あるいはまた個人レベルで、いじめにかかわる生徒と教師が対話をする。こういった具体的な方策を掲げております。
特に、原則として大事なことは三つ主張しておりまして、いじめには教師と親が積極的に介入すること、二つ目に、容認できない行動に対して明確な基準を示すこと、それから三つ目に、規則違反に対して非敵対的、非体罰的な罰則を一貫して使用するということを述べているわけですね。特に、初期の段階で兆候を察知してすぐに介入し、やはりルール違反に対してはきちっと対応するということがその考え方でありまして、いわば予防的な積極的介入主義とでも言えるような考え方なんですね。これが非常に効果を上げているというふうに聞いております。
私は、多分、ニューヨークのジュリアーニ元市長がやった治安対策、特に破れ窓理論と言われるものですけれども、軽微な犯罪でも初期の段階で徹底的に取り締まることによって重大犯罪の発生を防止した、これによって非常に成果が上がったと言われております。これにも一脈相通ずるものがあるだろうと思っておりますし、また国連の場で、特に平和維持活動の分野で、従来の伝統的なPKOから、今ピースメーキング、ピースキーピングからピースメーキングということで、紛争が終わってから平和維持活動をするのではなくて、紛争が起こる初期の段階で積極的に介入して平和をつくる、そういう方向の模索が今始まっておりまして、こういった考え方にもつながるんだろうと。
学校現場という、これは戦場ではありませんけれども、一つの無政府的な状況もあるわけであって、大人が見て見ぬふりをする、何にも対応しなければ、どんどん無政府状態にエスカレートしていじめがはびこるということでありまして、これに対してきちっと対応するということは非常に重要なポイントではないかと思うわけでございます。
そこで、とりあえず我が国においても予算的な措置を伴わなくてもすぐできることとして、こういった積極的、予防的介入主義の立場に立ってできること、例えば学校で監視チームをつくって、教師、それからカウンセラー、あるいはまた保健婦さんとか、あるいはボランティアを募ってもいいでしょうし、あるいは若い教育実習生でもいいでしょうし、そういった人たちでチームをつくって、昼休みとか休み時間、一番いじめが起こる現場でこれを巡回するあるいは対話をする、こういったことが一番まず手っ取り早いし、子供たちから見て目に見えることだと思うわけですね。あるいはまた、学校の中でいじめ対策防止委員会というのをつくって、生徒にも参加を呼びかけて、生徒も含めてきちっと議論をしていく、こういったことがまず何よりも子供たちへの具体的なメッセージじゃないかと思っております。
ただ作文でアピールをしたりあるいはまた通達を出すだけでは効果がない。やはり現場での行動を伴うことが大事だということを思っておりますけれども、こういうことに対しまして大臣はどうお考えでしょうか。
この発言だけを見る →私は、この問題はやはり、いろいろな可能性があることは事実です、愉快犯となるかもしらぬ。しかし、大半は、この問題の深刻さ、すその深さですね、本当に追い詰められている子供がどれほどいるかということのあらわれだろうと思っておりまして、しかもそれが、大人の世界がそういったことを受けとめてくれない、なかなかすぐに行動してくれない、そういったいら立ち、怒り、あるいは告発と言ってもいいような、そういった噴出ではないかと。したがって、これを重く受けとめてどう対応するか、大変難しいと思っております。
私は、やはりこの問題を改善していくためには、何といっても迅速な行動と誠意ある対応、子供の目から見て、あっ、すぐ行動してくれた、やはり大人はわかってくれた、そういうことがわかるような対応をすることが何よりも大事じゃないかと思っております。
そういった意味で、前回スウェーデンの例を取り上げましたけれども、今回、ノルウェーに世界的権威がいるそうで、ちょっと私の調べた範囲で申し上げますと、ノルウェーのベルゲン大学にダン・オルウェーズという教授がおられまして、この方は、もう三十年以上にわたっていじめ問題を研究してこられた世界的権威、第一人者と言われているそうでございます。私は会ったことはありませんけれども、その分野では非常によく名前が知られている方だそうでございます。この方のいじめ防止、またいじめによる自殺の防止のプログラムがありまして、これは非常に的を得たものではないかと私は思った次第でございます。
この方が一番強調していることは、一つの明確な事実といいますか傾向がある。それは、休み時間や昼休みに生徒と一緒にいる教師の数といじめの件数の間にはっきりとした負の関連がある、それから、授業の合間の時間に十分な数の大人、特にいじめの初期の段階で介入する意思と準備ができている大人が生徒たちを監督していることがいじめ防止上極めて重要である、こういったことを報告しているんですね。これは大変重要な、私はダン・オルウェーズの法則と言ってもいいと思いますけれども、これが非常に、多分実践的ないじめ対策のポイントだろうというふうに感じております。
さらに、この教授は、プログラムとして、まず大人側の問題意識と真剣な取り組み、これが大前提であるけれども、その上で、学校レベルの対策、クラスレベルの対策、個人レベルの対策と立て分けまして、具体的な処方せんを書いております。学校レベルでは、学校会議をやっていじめ問題の討議と長期活動計画を策定するとか、休み時間、昼休みにおける監督方法の改善、特に監視チームを配置する等。それからクラスレベルでは、ホームルーム、学級会等でいじめ防止について話し合い、ルールを決めるというような話。あるいはまた個人レベルで、いじめにかかわる生徒と教師が対話をする。こういった具体的な方策を掲げております。
特に、原則として大事なことは三つ主張しておりまして、いじめには教師と親が積極的に介入すること、二つ目に、容認できない行動に対して明確な基準を示すこと、それから三つ目に、規則違反に対して非敵対的、非体罰的な罰則を一貫して使用するということを述べているわけですね。特に、初期の段階で兆候を察知してすぐに介入し、やはりルール違反に対してはきちっと対応するということがその考え方でありまして、いわば予防的な積極的介入主義とでも言えるような考え方なんですね。これが非常に効果を上げているというふうに聞いております。
私は、多分、ニューヨークのジュリアーニ元市長がやった治安対策、特に破れ窓理論と言われるものですけれども、軽微な犯罪でも初期の段階で徹底的に取り締まることによって重大犯罪の発生を防止した、これによって非常に成果が上がったと言われております。これにも一脈相通ずるものがあるだろうと思っておりますし、また国連の場で、特に平和維持活動の分野で、従来の伝統的なPKOから、今ピースメーキング、ピースキーピングからピースメーキングということで、紛争が終わってから平和維持活動をするのではなくて、紛争が起こる初期の段階で積極的に介入して平和をつくる、そういう方向の模索が今始まっておりまして、こういった考え方にもつながるんだろうと。
学校現場という、これは戦場ではありませんけれども、一つの無政府的な状況もあるわけであって、大人が見て見ぬふりをする、何にも対応しなければ、どんどん無政府状態にエスカレートしていじめがはびこるということでありまして、これに対してきちっと対応するということは非常に重要なポイントではないかと思うわけでございます。
そこで、とりあえず我が国においても予算的な措置を伴わなくてもすぐできることとして、こういった積極的、予防的介入主義の立場に立ってできること、例えば学校で監視チームをつくって、教師、それからカウンセラー、あるいはまた保健婦さんとか、あるいはボランティアを募ってもいいでしょうし、あるいは若い教育実習生でもいいでしょうし、そういった人たちでチームをつくって、昼休みとか休み時間、一番いじめが起こる現場でこれを巡回するあるいは対話をする、こういったことが一番まず手っ取り早いし、子供たちから見て目に見えることだと思うわけですね。あるいはまた、学校の中でいじめ対策防止委員会というのをつくって、生徒にも参加を呼びかけて、生徒も含めてきちっと議論をしていく、こういったことがまず何よりも子供たちへの具体的なメッセージじゃないかと思っております。
ただ作文でアピールをしたりあるいはまた通達を出すだけでは効果がない。やはり現場での行動を伴うことが大事だということを思っておりますけれども、こういうことに対しまして大臣はどうお考えでしょうか。
伊
伊吹文明#15
○伊吹国務大臣 単に一片の通達を出すだけじゃ、これはもう行政はとてもできません。それはおっしゃるとおりでございます。
文部科学省でも、いじめ等について今先生がおっしゃったようなことをやってうまくいったというのは、これは一つの成功例なんですね。各学校の成功例を各教育委員会からいただきまして、全国の担当者会議のときにお互いにその例を出し合ってもらう。この前、北海道や福岡で事件があった後もやったんですが、大変活発な意見が行われました。これからも今御示唆のようなことをやっていきたいと思います。
学校現場では、それをやりますと、率直に言ってかなり仕事がふえます。校長先生の指導力あるいは教育委員会の学校への指導力、これが問われますし、私たちが一つ一つの学校にそれを強制することは、現行の法律では残念ながらできませんのですが、ぜひ先生のおっしゃっていただいている方向に各教育委員会、学校が動いていくように、我々の権限の中で努力をしたいと思います。
この発言だけを見る →文部科学省でも、いじめ等について今先生がおっしゃったようなことをやってうまくいったというのは、これは一つの成功例なんですね。各学校の成功例を各教育委員会からいただきまして、全国の担当者会議のときにお互いにその例を出し合ってもらう。この前、北海道や福岡で事件があった後もやったんですが、大変活発な意見が行われました。これからも今御示唆のようなことをやっていきたいと思います。
学校現場では、それをやりますと、率直に言ってかなり仕事がふえます。校長先生の指導力あるいは教育委員会の学校への指導力、これが問われますし、私たちが一つ一つの学校にそれを強制することは、現行の法律では残念ながらできませんのですが、ぜひ先生のおっしゃっていただいている方向に各教育委員会、学校が動いていくように、我々の権限の中で努力をしたいと思います。
遠
遠藤乙彦#16
○遠藤(乙)委員 確かに仕事がふえるかもしれませんが、今一番目前の緊急事態、多くの子供たちが真剣に悩んでいるテーマですので、仕事はふえても、それはやはりやらなきゃいけないテーマだと思っています。
特に今問題なのは、現場の先生たちが子供たちと向き合う時間が非常に少なくなっている。授業はもちろんやりますけれども、休み時間とか昼休みとか、職員室に戻って、文科省から来た通達の処理とか報告とか、いろいろなことで事務的処理に忙殺されておって、子供たちと向き合う時間がないということが非常に大きな問題でありまして、そのためにもぜひ何とか時間をつくり、そういった最優先の仕事に取り組むような体制をつくることをぜひ心がけていただきたいと思っております。
その上で、前回も提案したようなフレンドサポーター制といったものを予算措置もつけてやれば、これは非常に効果のある措置になるかと思っておりますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思っています。
それからもう一点は、いじめ対策の評価のシステムということでございます。
今いろいろな通達があり、またいろいろな指導があるかもしれませんけれども、実際の現場でのいじめ問題のとらえ方というのは、やはりいじめがふえると、いじめが統計上ふえたり、いじめの問題で騒がれると学校の評価にかかわるとか、自分の成績にもかかわるみたいな、そんないわば減点主義の発想が非常に強い。したがって、極力いじめを表に出さない、そういう評価システム、文化の中で動いているために、せっかくいろいろな通達をしても、いいアドバイスがあっても、なかなか実行に移されない。まじめに取り組むと逆にそれが学校の評価とか自分の成績につながるみたいな、そういう風潮があるためになかなか進まないという面があるかと思っておりまして、抜本的に評価システムの発想を変えるということが必要だと思っています。
特にそのためには、いじめというものは世界じゅうどこにもあります、いつでもどこでも発生し得る。人間社会ですから、どこでもあり得る話であって、いじめがあるということが恥ではない。ただ、それに対してどう早期発見し、どう対処したかということが大事である、そういう価値観のもとに評価システムをつくるべきではないかと思っております。
例えば、いじめ防止プログラムをきちっとつくったとか、それから常にそういったいじめ防止対策のトレーニングをしているとか、あるいは監視チームを配備したとか、また実際にいじめを発見して、このように取り組んで成果が上がった、そういったことを積極的に評価して、逆に点数をつけていく、加点主義でいじめ対策を評価する。それも教育委員会から校長から教師に至るまで、徹底していじめ対策の評価システムを明示する。
したがって、何にも報告がなければ、点数がつかなくて評価が上がらないわけですから、そういう加点主義のいじめ対策の評価システムをぜひ確立することがやはり大事だと思っておりまして、具体的なさまざまな処置とともに、そういう評価システム、この学校は非常にいじめ対策に努力をして成果が上がった、むしろそういう評価が社会的評価にもなり、いろいろな意味でイメージ向上につながるような、そういう評価システムをつくることがぜひとも必要だと思っておりまして、この点につきましても大臣のお考えを伺いたいと思います。
この発言だけを見る →特に今問題なのは、現場の先生たちが子供たちと向き合う時間が非常に少なくなっている。授業はもちろんやりますけれども、休み時間とか昼休みとか、職員室に戻って、文科省から来た通達の処理とか報告とか、いろいろなことで事務的処理に忙殺されておって、子供たちと向き合う時間がないということが非常に大きな問題でありまして、そのためにもぜひ何とか時間をつくり、そういった最優先の仕事に取り組むような体制をつくることをぜひ心がけていただきたいと思っております。
その上で、前回も提案したようなフレンドサポーター制といったものを予算措置もつけてやれば、これは非常に効果のある措置になるかと思っておりますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思っています。
それからもう一点は、いじめ対策の評価のシステムということでございます。
今いろいろな通達があり、またいろいろな指導があるかもしれませんけれども、実際の現場でのいじめ問題のとらえ方というのは、やはりいじめがふえると、いじめが統計上ふえたり、いじめの問題で騒がれると学校の評価にかかわるとか、自分の成績にもかかわるみたいな、そんないわば減点主義の発想が非常に強い。したがって、極力いじめを表に出さない、そういう評価システム、文化の中で動いているために、せっかくいろいろな通達をしても、いいアドバイスがあっても、なかなか実行に移されない。まじめに取り組むと逆にそれが学校の評価とか自分の成績につながるみたいな、そういう風潮があるためになかなか進まないという面があるかと思っておりまして、抜本的に評価システムの発想を変えるということが必要だと思っています。
特にそのためには、いじめというものは世界じゅうどこにもあります、いつでもどこでも発生し得る。人間社会ですから、どこでもあり得る話であって、いじめがあるということが恥ではない。ただ、それに対してどう早期発見し、どう対処したかということが大事である、そういう価値観のもとに評価システムをつくるべきではないかと思っております。
例えば、いじめ防止プログラムをきちっとつくったとか、それから常にそういったいじめ防止対策のトレーニングをしているとか、あるいは監視チームを配備したとか、また実際にいじめを発見して、このように取り組んで成果が上がった、そういったことを積極的に評価して、逆に点数をつけていく、加点主義でいじめ対策を評価する。それも教育委員会から校長から教師に至るまで、徹底していじめ対策の評価システムを明示する。
したがって、何にも報告がなければ、点数がつかなくて評価が上がらないわけですから、そういう加点主義のいじめ対策の評価システムをぜひ確立することがやはり大事だと思っておりまして、具体的なさまざまな処置とともに、そういう評価システム、この学校は非常にいじめ対策に努力をして成果が上がった、むしろそういう評価が社会的評価にもなり、いろいろな意味でイメージ向上につながるような、そういう評価システムをつくることがぜひとも必要だと思っておりまして、この点につきましても大臣のお考えを伺いたいと思います。
伊
伊吹文明#17
○伊吹国務大臣 先生の御提案は全くそのとおりだと思います。私も担当局長には、隠さず、そして事実をどのように処理したかを評価するということがやはり大切なので、これは校長あるいは教師の人事の、要するに評価のときに特に意を用いなければいけないところなので、教育委員会にはそういう話を十分していただくようにということをお願いしてございます。
この発言だけを見る →遠
遠藤乙彦#18
○遠藤(乙)委員 ぜひ御努力をいただきたいと思っています。特に、校長というのは現場で非常に権限を持っておりますが、非常に事なかれ主義の人も結構多い。それから、教育委員会も、名前だけあって余り機能していない。これからは、存在する教育委員会から機能する教育委員会へと、これは何か、存在する自衛隊から機能する自衛隊へという標語がありますけれども、同じようなことが教育委員会とかそれから学校にも必要だと思っておりまして、ぜひとも新しい二十一世紀の教育システムをつくるためには抜本的に変えるという決意を持って、大臣にもこれからリーダーシップを発揮していただくことを期待いたしまして、私の質問を終わります。
以上です。
この発言だけを見る →以上です。
桝
桝
野
野田佳彦#21
○野田(佳)委員 民主党の野田佳彦でございます。
伊吹大臣におかれましては、参議院の本会議で御答弁をされた後ということで、本当に連日御苦労さまでございます。最近、教育特とかこの文科委員会等で、連日、朝から夕方まで御一緒させていただいておりまして、おかげさまで、最近、夜な夜な高貴な御尊顔が夢に出てまいりまして、いつも法理を説かれておりますが、きょうは、法理の話ではなくて、具体的な過去の事実であるとか、あるいは数字にかかわる話でございますので、いつもは大臣と直接議論をさせていただいておりますが、政府参考人にも御答弁をいただく場合もあると思います。
早速、持ち時間が三十分ですので、質問に入りたいと思います。
まずお尋ねをしたいのは、きょう、資料が三枚皆様のお手元に配られていると思います。これは、既にこの委員会や教育特でも見た資料だと思いますが、「高等学校における未履修の状況について」、これは十一月一日現在で文科省が集計をされてまとめられまして、これに基づいて処理方針を発表されました。それからもう二週間たちます。現段階において未履修の明らかになった高等学校の数及び補習が必要な生徒数、現段階ではどうなっていますか。大臣ですか、局長ですか。
この発言だけを見る →伊吹大臣におかれましては、参議院の本会議で御答弁をされた後ということで、本当に連日御苦労さまでございます。最近、教育特とかこの文科委員会等で、連日、朝から夕方まで御一緒させていただいておりまして、おかげさまで、最近、夜な夜な高貴な御尊顔が夢に出てまいりまして、いつも法理を説かれておりますが、きょうは、法理の話ではなくて、具体的な過去の事実であるとか、あるいは数字にかかわる話でございますので、いつもは大臣と直接議論をさせていただいておりますが、政府参考人にも御答弁をいただく場合もあると思います。
早速、持ち時間が三十分ですので、質問に入りたいと思います。
まずお尋ねをしたいのは、きょう、資料が三枚皆様のお手元に配られていると思います。これは、既にこの委員会や教育特でも見た資料だと思いますが、「高等学校における未履修の状況について」、これは十一月一日現在で文科省が集計をされてまとめられまして、これに基づいて処理方針を発表されました。それからもう二週間たちます。現段階において未履修の明らかになった高等学校の数及び補習が必要な生徒数、現段階ではどうなっていますか。大臣ですか、局長ですか。
銭
銭谷眞美#22
○銭谷政府参考人 高等学校で必履修科目の未履修のある学校数及び生徒数につきましては、十一月一日現在で取りまとめたものが、現在私どもで把握をしているものでございます。
その後、十一月一日以降にさらに未履修が判明した学校がどれぐらいあるか、これにつきましては、現在各都道府県教育委員会等に再度調査を依頼しているところでございまして、回答状況にもよりますけれども、早ければ今週中にも取りまとめるよう、今努力をしているところでございます。
この発言だけを見る →その後、十一月一日以降にさらに未履修が判明した学校がどれぐらいあるか、これにつきましては、現在各都道府県教育委員会等に再度調査を依頼しているところでございまして、回答状況にもよりますけれども、早ければ今週中にも取りまとめるよう、今努力をしているところでございます。
野
野田佳彦#23
○野田(佳)委員 十一月一日の数値が発表された後に、各地の地方紙では、公立高校、そして私立高校を含めて、相当数で未履修が明らかになった学校があります。最近、メディアでも、先週の段階で朝日新聞が六百二十八校という数字を出していました。きょうの毎日新聞は六百五十三校とありました。間違いなく、政府の発表した五百四十校と比べると、百校前後ふえているんですね。しかも、もう二週間たっています。現段階で依然として十一月一日の段階でとどまっていて、今週中にというのは余りにも遅いんじゃないでしょうか。
というのは、もう受験の時期が迫って、補習をするのかしないのかというのは大事な局面です。早急にこのことを確定するべきだと思いますが、これは、ちょっと大臣に御決意をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →というのは、もう受験の時期が迫って、補習をするのかしないのかというのは大事な局面です。早急にこのことを確定するべきだと思いますが、これは、ちょっと大臣に御決意をお伺いしたいと思います。
伊
伊吹文明#24
○伊吹国務大臣 先生、補習をするかしないかは、これは、この前の、民主党にも御了解をいただいた上で全国に発出いたしました依命通知によって、これは各都道府県知事と、そして教育委員会すべてに発出してございますので、履修漏れがあれば、当然その通知によって、補習はあの線に沿ってやってもらわなければならないんです。今週じゅうにぜひ数字をもう一度確定して、御報告をし、公表しろと私は指示してございますが、これは、またやりましても、また同じことが漏れてくる可能性があるんです。
若干解釈の違いというものもありますし、なおかつ、あれだけ調査をやっても隠しているところがありますから、新聞社が、個別に悉皆調査をしておられるわけじゃなくて、聞き取り調査のようなことをしておられますので、できるだけ、何度も何度も変えなくてもいいように、すべてを調査したものを今月中には公表したいと思っております。
この発言だけを見る →若干解釈の違いというものもありますし、なおかつ、あれだけ調査をやっても隠しているところがありますから、新聞社が、個別に悉皆調査をしておられるわけじゃなくて、聞き取り調査のようなことをしておられますので、できるだけ、何度も何度も変えなくてもいいように、すべてを調査したものを今月中には公表したいと思っております。
野
野田佳彦#25
○野田(佳)委員 恐らく、今週末に取りまとめをやった後も、またぽつぽつと履修漏れが出る可能性はあると思うんですけれども、そこで考えなければいけませんのは、なぜ、こうやって都道府県の教育委員会やあるいは知事部局を通じて私学も含めて調査をして、これだけ大きな問題になっているときに、これだけまたさらに履修漏れが後から後から出てくるのか。
今大臣が御説明になりましたけれども、一方で隠そうとしていたけれども、教師や生徒から、うちは大丈夫なのかという声が上がって、渋々認めたケースであるとか、なるべく隠そう隠そうとしていて、ほかの私学を見ていて、ほかが発表したから、では、うちも正直にやるしかないかなとかというのがあるんですね。
さらに、こういう状況の中で締め切った後にも、解釈の問題はあるかもしれませんが、明らかにそういう意図があったときのペナルティーというのは、私は違うんではないかなと。従来のまとめられた処理方針で臨むのかどうか、またこれは生徒に対する補習の窮屈ぐあいも違ってきますから、同じ処理方針でいくのかどうか、そこを確認したいと思います。
この発言だけを見る →今大臣が御説明になりましたけれども、一方で隠そうとしていたけれども、教師や生徒から、うちは大丈夫なのかという声が上がって、渋々認めたケースであるとか、なるべく隠そう隠そうとしていて、ほかの私学を見ていて、ほかが発表したから、では、うちも正直にやるしかないかなとかというのがあるんですね。
さらに、こういう状況の中で締め切った後にも、解釈の問題はあるかもしれませんが、明らかにそういう意図があったときのペナルティーというのは、私は違うんではないかなと。従来のまとめられた処理方針で臨むのかどうか、またこれは生徒に対する補習の窮屈ぐあいも違ってきますから、同じ処理方針でいくのかどうか、そこを確認したいと思います。
伊
伊吹文明#26
○伊吹国務大臣 一応あの時点で、全国の知事、私学を所管している知事、そして公立を所管している都道府県教育委員会、政令市の教育委員会に通知を発出いたしておりますので、その段階ですべての学校には通知が行ったとやはり理解をしないといけないと思います。
その中で、発表はしなかったけれども、隠し立てはしていたけれども、やはりやってもらわねばなりませんので、遅くなればなるほど、結果的には窮屈になるという意味では、自分の首を絞めているという結果になりますので、今のところ、これを変えるとまた混乱いたしますから、これはこのとおりでやらせたいと思っております。
この発言だけを見る →その中で、発表はしなかったけれども、隠し立てはしていたけれども、やはりやってもらわねばなりませんので、遅くなればなるほど、結果的には窮屈になるという意味では、自分の首を絞めているという結果になりますので、今のところ、これを変えるとまた混乱いたしますから、これはこのとおりでやらせたいと思っております。
野
野田佳彦#27
○野田(佳)委員 この未履修の問題でも、明らかになって、責任をとられて自殺をされた校長先生が出てくるなど、何かこういう厳しいことを言うのははばかられるような感じがあるんですが、ただ、これは、私はやはり厳正な対処、公平感を持って対処をするというのが原則だと思いますので、ぜひ徹底をしていただきたいというふうに思います。
その上で、また同じように、御依頼をした調査の関係でありますけれども、教育特で、過去にさかのぼって未履修の経緯等を調べていただくということをお約束いただいた中で、先週末に着手するという御答弁を大臣がおっしゃっておられました。具体的に今どういう着手をされているのか、お尋ねをしたいと思います。
この発言だけを見る →その上で、また同じように、御依頼をした調査の関係でありますけれども、教育特で、過去にさかのぼって未履修の経緯等を調べていただくということをお約束いただいた中で、先週末に着手するという御答弁を大臣がおっしゃっておられました。具体的に今どういう着手をされているのか、お尋ねをしたいと思います。
伊
伊吹文明#28
○伊吹国務大臣 私も、あらゆる場面で野田先生と顔を合わせておりますので、夜な夜な重厚な御質問のお姿が目に浮かぶわけですが。
大変大切な、しかし仕事のスケジュールからいうと厳しい御注文を受けておりましたのですが、いじめの問題、その他多々ありまして、文部科学省もさることながら、教育委員会の現場がかなり労働過重になっております。しかし、やはり国会でお約束したことはきちっとせなければなりませんので、先週の金曜日に、各教育委員会に、来週具体的に調査を過去にさかのぼって依頼するので準備をしてくれということをまず通知いたしました。そして、昨日、未履修を過去にさかのぼって調査をするようにという通知を発出いたしております。
したがって、その結果を集計いたしまして、教育委員会等には、金曜日の問い合わせの段階では、そんなに期限を切られては無理だとか、いろいろな回答はあったようですが、一応今月末までには集計をするように今事務局には指示してございます。
この発言だけを見る →大変大切な、しかし仕事のスケジュールからいうと厳しい御注文を受けておりましたのですが、いじめの問題、その他多々ありまして、文部科学省もさることながら、教育委員会の現場がかなり労働過重になっております。しかし、やはり国会でお約束したことはきちっとせなければなりませんので、先週の金曜日に、各教育委員会に、来週具体的に調査を過去にさかのぼって依頼するので準備をしてくれということをまず通知いたしました。そして、昨日、未履修を過去にさかのぼって調査をするようにという通知を発出いたしております。
したがって、その結果を集計いたしまして、教育委員会等には、金曜日の問い合わせの段階では、そんなに期限を切られては無理だとか、いろいろな回答はあったようですが、一応今月末までには集計をするように今事務局には指示してございます。
野
野田佳彦#29
○野田(佳)委員 これはそれぞれ大切な調査なので、現場が大変だということもよくわかりますけれども、早急にまとめられることを改めて御要請したいと思うんです。
月曜日に、現段階における未履修がどうなっているかということと、過去の調査、着手したということだけれども、どういうことかということを文科省にお尋ねしたんです。そのときの回答が、例えば現時点での調査というのは、十一月一日以降に判明した件については、その状況を把握するべく調査の準備をしているところであるというのが回答だったんですね、調査の準備をしている。きょうは、今週末になったから結構だと思うんですけれども。
過去にさかのぼった調査についても、まだ調査票を作成中であると。普通は、調査票を作成して都道府県に送付をしたところから着手したと私は思っていたので、ちょっとおくれぎみだなということが心配だったのでこういう質問をさせていただいたという次第であります。
その上で、今度は過去の事実関係にかかわる問題でありまして、これは多分大臣は御存じないことが多いと思いますので局長にお尋ねをすることになると思いますが。
実は、きょうは、理事会でも御協議いただきましたけれども、布村大臣官房審議官を政府参考人としてお願いをさせていただきました。教育課程課長についてもお願いをしたんですが、教育特でもだめだったので、きょうは審議官でどうかなと思いまして布村審議官をお願いしたんですが、御出席をいただいておりません。その分、局長にしっかりと御答弁をいただきたいと思うんです。
布村審議官が、かつて初等中等局教育課程課長を経験されたことがあると思います。これも私の方から言いますけれども、その時期は平成十三年の一月六日から平成十四年の七月三十一日までである、この約一年半であるということで、これは確認をさせていただきますが、よろしいですか。
この発言だけを見る →月曜日に、現段階における未履修がどうなっているかということと、過去の調査、着手したということだけれども、どういうことかということを文科省にお尋ねしたんです。そのときの回答が、例えば現時点での調査というのは、十一月一日以降に判明した件については、その状況を把握するべく調査の準備をしているところであるというのが回答だったんですね、調査の準備をしている。きょうは、今週末になったから結構だと思うんですけれども。
過去にさかのぼった調査についても、まだ調査票を作成中であると。普通は、調査票を作成して都道府県に送付をしたところから着手したと私は思っていたので、ちょっとおくれぎみだなということが心配だったのでこういう質問をさせていただいたという次第であります。
その上で、今度は過去の事実関係にかかわる問題でありまして、これは多分大臣は御存じないことが多いと思いますので局長にお尋ねをすることになると思いますが。
実は、きょうは、理事会でも御協議いただきましたけれども、布村大臣官房審議官を政府参考人としてお願いをさせていただきました。教育課程課長についてもお願いをしたんですが、教育特でもだめだったので、きょうは審議官でどうかなと思いまして布村審議官をお願いしたんですが、御出席をいただいておりません。その分、局長にしっかりと御答弁をいただきたいと思うんです。
布村審議官が、かつて初等中等局教育課程課長を経験されたことがあると思います。これも私の方から言いますけれども、その時期は平成十三年の一月六日から平成十四年の七月三十一日までである、この約一年半であるということで、これは確認をさせていただきますが、よろしいですか。