高橋和夫の発言 (国際問題に関する調査会)
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○参考人(高橋和夫君) 自衛隊がなぜサマワを選んだかという点に関しては、私は何かいろいろ疑問に思う点があって、いろいろ聞いて回って今いるところです。
実は、非常に書き方が、一部にはこういった、石油が欲しいからここを選んだという見方も一部では存在している。で、私には確認できないと引いた書き方をしているのは確認が取れないからで、お名前は出せませんけど、財界とか石油専門の方で、自衛隊は南部に行くべきだとおっしゃっている方がいらしたというのは事実なんですけれど。
実際、最近何人かのこの決断にかかわった外交官の方のお話を聞きましたけれど、受けた説明は、アラブ人の地域で活動したかったと。だから、安全なクルド人の地域では行く意味がないというか、クルド人でなくてアラブ人のために活動したかったということと、もう一つは、アメリカからの打診はバグダッドはどうかという、非常に危険な地域が打診されたんで、自衛隊の隊員の安全を守りやすいサマワということで選んだんだということで、石油のセの字も実は出てこないんですね。だからといって、石油がなかったのかどうかというのはまだ申し上げることはできないんですけれど、石油が理由であるというのは言えないというところでございます。
それから、九月十一日のテロが、二〇〇一年アメリカでの同時多発テロ直後から、アラブ系のメディアを始め、あれはユダヤ人が仕組んだんだとかアメリカ政府が仕組んだんだと、アメリカは戦争をしたいからああいうのをでっち上げたんだと。インターネットを見ると今でも結構流れていますけれど、基本的には私は自作自演説は取りません。
というのは、アメリカというのはいろんな問題を抱えた国ではありますけれど、あんなひどいことをして隠し通せるほど密な社会ではなくて、議会もあるし新聞記者もいるし、どこかでだれかがしゃべってしまうんで、あれほどの事件を政府がやって、で、戦争の言い訳にしたという説は実は取らないわけです。
実は、ただ、この説非常に広く流布していまして、いろんなところで講演なんかしますと、でも、あれはアメリカが自分でやったんでしょうというような質問をかなり受けます。ユダヤ人は一人も死ななかったんでしょうとか、ユダヤ人はあの日は一人も出勤してないんでしょうというような質問を受けるんですけど、ただ実際ニューヨークに行って追悼式典を見ますと、もちろん、ユダヤ人のお父さん、お母さんが息子の名を呼んで泣き暮れるというシーンはありますし、この陰謀説を主張する方は本当に亡くなった三千名の方に一人もユダヤ人がいなかったということを証明する義務があると思うんですけれど、そんなことをなさる方は一人もいないということで、結論は同じです。この説は私は取りません。