高橋和夫の発言 (国際問題に関する調査会)

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○参考人(高橋和夫君) アメリカのブッシュ政権第一期目のネオコンの人たちが自分たちのプランを持っていたのは確かなんですけれども、ただ、アメリカ国民の方は、もう冷戦は終わったし、そんなことはしたくないというのが実際のところで、アメリカはかかわりたくないと、世界のことにというのが国民の世論だったと思います。
 ですから、クリントンの八年間というのはその世論を映していたと思うんですけれども、だから、ブッシュ政権一期目は、中東を変えるという計画は持っていたんですけれども、国民の方に売り込むことができなかったと。だれが売り込んでくれたかというと、ビンラーディンであったということだと私は思っております。
 それから、二つ目のイスラム金融の件。イスラムは利子を禁じているというようなお話でございますけれども、確かにそうなんですけれども、日本社会もそうかもしれませんけれども、イスラム社会も本音と建前というのがありまして、この距離が若干あり過ぎるようなところもあって、例えばクウェートとかサウジアラビアのお金持ちがアメリカの財務省証券を買って、イスラムが利子を禁じているからアメリカに利子を返したという話は聞いたことがありませんので、やはり、それはそれ、これはこれで、教えは教えだけれども、まあ取りあえずお金をもうけてからという方はかなりいらっしゃると。
 実は、イスラム金融ということがはやり出したのはつい最近のことで、これだけお金があるんだから自分たちでイスラム的なシステムができるんじゃないかと思い出したからで、それまではしっかり日本の銀行にお金を預けて利子を取ったりしていたわけで、世の中、イスラム社会というのは一番難しい、分かりにくいということになっていますけれども、私に言わせると一番分かりにくいのは日本のイスラム解説でして、あの人たちの建前だけの話を本当に受けていると中東の人は本当に建前だけで生きているような気がしますけれども、現実に行くと余り人間というのは変わらないという深い共通認識に至ると思います。

発言情報

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発言者: 高橋和夫

speaker_id: 16204

日付: 2007-04-25

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会