高橋伸彰の発言 (少子高齢社会に関する調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(高橋伸彰君) お答え申し上げます。
生涯学習ということですが、やはり今の高齢者の方はどうしても、人生八十五年とか、あるいはこれから二〇五五年になれば女性の平均寿命は九十歳を超えるといいますが、人生九十年という自覚を持って今の高齢期を迎えられていないと思うんですね。ですから、そういう意味では、今もう成人を迎えている、あるいは今四十、五十の人間は人生八十五年という自覚を持っております。そうすると、ちょうど今はいわゆる本格的な高齢社会への移行期だと思いますので、そういう意味では、移行期に具体的にどのぐらいの時間が掛かるかといえば、例えば年金一つとらえると、二十歳のときに払い始めて八十五で給付を終わるとしても、二十歳から八十五ですから六十五年間も掛かってしまうわけですね。六十五年間というのは余りにも長いですから、それを北欧諸国等はやはり三十年掛けて本格的な高齢社会への対応ということを考えております。
ですから、生涯学習も、年を取ってから急に何かを学ぼうと思っても学べません。やはり若いときから文化だとか趣味だとか、そうした教養に関心を持っているから、年を取っても絵筆を握ったり、あるいは絵画を鑑賞したり、そういうことが、あるいは音楽を鑑賞したりすることができるようになりますので、生涯学習というのはやっぱり年寄りを対象とするんではなくて、若い人からいわゆる生涯持てるそうした文化だとか教養だとかそのチャンスをまず教育していく、若い人に。そして年寄りの方には、今先生がおっしゃられたように、すぐには身に付けることができませんからその情報交換の場で、今のあと向こう三十年ぐらいはやはりかなり公的な支援、そういう交換の場をつくる公的な支援を通してやっぱり積極的にそうした機会を保障していくというようなことが大事だというふうに思います。
最後に、生涯学習の私は一番の重要な点は、今、これもアメリカでは、ではと言うと出羽守になったみたいで私は余り好きではないんですけれども、やっぱり学校のキャンパスの中にいわゆる老人ホームを造って、そこで生活をして、そして教育を学べるような、そういうシステムを今アメリカの私立大学はどんどんどんどん整えております。これから大学はどんどんどんどん子供が減っていくということでありますので、少しそういう、もし生涯学習ということであれば、これまでの学校の敷地だとか、今京都では少しチャレンジをしていますが、それから大学の敷地だとか、そういうところにいわゆるお年寄りの生活と教育もできる、両方できる空間整備みたいなものを少しパイロット的に、試験的にチャレンジしていくということが一つ生涯学習を普及させていく上で重要な課題かなというふうに考えます。
以上です。