足立信也の発言 (少子高齢社会に関する調査会)

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○足立信也君 それでは、報告いたします。
 去る二月十九日及び二十日の二日間、広島県において、少子高齢社会に関する実情調査を行いました。
 派遣委員は、清水会長、荻原理事、中原理事、島田理事、鰐淵理事、狩野委員、羽田委員、松下委員、小林委員及び私、足立の十名であります。
 以下、調査の概要を御報告申し上げます。
 一日目は、まず、東広島市にある株式会社ノサックスの視察を行いました。
 同社は、創立八十三年の歴史を持つ安全靴等のワークシューズメーカーで、早くから高齢者の雇用に熱心に取り組んでおり、現在、七十五人の従業員のうち六十歳以上が九人を占めております。また、平成十八年度には、厚生労働省等が主催する高年齢者雇用開発コンテストにおいて、奨励賞を受賞しております。
 工場では、運搬単位の少量化や作業の機械化などの工夫を行うとともに、手作業による精緻な作業を重視しており、高年齢の従業員の方が熟練した技能を発揮されている様子を身近に見ることができました。派遣委員からは、定年後再雇用される嘱託従業員の雇用期間、六十五歳以上の従業員の社会保険加入状況等について質疑が行われました。
 次に、広島県より、同県における少子高齢化の現状と対策について概況説明を聴取いたしました。平成十七年における広島県の高齢化率は、二〇・九%と全国平均を上回っており、また、合計特殊出生率は、全国平均よりやや高い一・三四となっております。
 広島県では、シニア世代が活躍する社会づくり、健康寿命の延伸、福祉・介護サービスの質の向上を柱として高齢社会対策に取り組んでおります。また、次世代育成支援では、子育て支援体制の充実、小児・母子医療体制の確保、子供・家庭に関する相談支援機能の充実を柱としており、ひろしまこども夢財団による情報提供や企業の費用負担による「子育て応援イクちゃんサービス」等の独自事業も行っております。派遣委員からは、高齢化率が四〇%を超えている地域における高齢化の原因、こども夢プランの目標達成の見通し、広島県における産科医不足の状況、三次市における男性職員の育児休暇取得への取組等について質疑が行われました。
 次に、広島市東部に隣接する海田町の社団法人海田町シルバー人材センターの視察を行いました。
 同センターでは、平成十四年十二月に託児センターひまわりランドを開所し、生後二か月から小学四年生までを対象に、シルバー人材センターの会員による育児支援事業を行っており、豊かな人生経験を持つ高年齢者が、地域の未来を担う子供たちの育児に生き生きとして取り組んでいる様子が印象的でした。派遣委員からは、託児希望に対する受入れ状況、国庫補助期間終了後の人材センターの運営見通し等について質疑が行われました。
 次に、広島市西区にある訪問看護ステーション「こい」及び療養通所介護事業所「こい」を視察いたしました。
 これらの施設は、いずれも社団法人広島県看護協会が運営しているものであり、同協会は、広島市内に四か所、呉市内に二か所の訪問看護ステーションを設けております。療養通所介護は昨年四月の介護保険制度改正に伴って創設されたものですが、手厚い人員配置が求められることや経費と介護報酬の不均衡から、単独では収益の確保が厳しい状況となっております。派遣委員からは、職員の雇用形態、介護支援専門員の役割、新人看護師の早期退職理由、夜間の訪問看護ステーション間の連携等について質疑が行われました。
 二日目は、尾道市北部の旧御調町にある公立みつぎ総合病院及び尾道市北部地域包括支援センターを視察いたしました。
 公立みつぎ総合病院は、早くから行政と一体となって、保健、医療、福祉、介護を連携させた地域包括ケアシステムを構築し、在宅ケアや寝たきりゼロ作戦等に取り組んでおります。また、尾道市北部地域包括支援センターは、高齢者の方の総合支援窓口の役割を果たしております。現地では、病院内施設のほか、地域包括ケアシステムをハード面で構成する保健福祉総合施設などを視察いたしました。派遣委員からは、地域包括支援センターの設置形態、病院と行政との関係、リハビリテーション日数の上限規制と実態との乖離、公立病院の果たす役割等について質疑が行われました。
 我が国においては、少子高齢社会への対応が重要な課題となっております。今回の派遣を通じて、これまで培ってきた技能や経験を生かして、高年齢者が仕事や子育て支援に取り組んでいる姿や、介護などの地域医療に携わっている方の様子をつぶさに拝見することができ、限られた時間ではありましたが、充実した調査を行うことができました。
 最後に、今回の調査に当たり、広島県を始めとする関係者の皆様からの御協力に対し、心より感謝を申し上げ、報告を終わります。
 以上です。

発言情報

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発言者: 足立信也

speaker_id: 18128

日付: 2007-02-28

院: 参議院

会議名: 少子高齢社会に関する調査会