2007-10-31
衆議院
赤松正雄
国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会
赤松正雄の発言 (国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会)
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○赤松(正)委員 外務大臣は、今非常に重要なことをいろいろおっしゃいました。
私は、八〇年代、一九八〇年代、いわゆるソ連の崩壊、湾岸戦争という以前の段階、これは、日本というのは一国平和主義であったと思います。
約十年の、私に言わせれば幕合い期間、湾岸戦争以降の十年間、経済的には失われた十年と言うんですが、日本の安全保障という部分では、失われた十年ではなくて失われなかった十年だと私は思っているんです。これを経て、二〇〇一年以降、先ほどどなたかの資料に、国際社会におけるテロの一覧というのがありましたが、二〇〇一年以前も散見はされますけれども、圧倒的に二〇〇一年以降が多い。こういう状況の中で、ここは一国平和主義じゃなくて国際平和主義あるいは地球平和主義、そういった、国際社会全体で協調し合わなくちゃいけないということが言えると思うんですね。そういう時代になった。
そういう状況の中で、言ってみれば一国平和主義から国際平和主義へと変わらざるを得なくなる。ところが、日本の憲法は変わっていないんです。ずっと日本国憲法は、一貫して同じ憲法がある。そのもとにありながら、行われる行動というものは、自衛隊を海外に派遣なんていうことは、先ほど言いました八〇年代以前はなかったわけです。湾岸戦争以降のPKO、我々の先輩が一生懸命取り組んでくれたPKO法案以降が、先ほど私が言いました失われなかった十年。安全保障においては、有事法制ができたり、あるいは周辺事態安全法、そして、今議論になっている、アフガンにまつわるテロ特措法、あるいはイラク特措法というのができたわけですね。
こういうふうに、時代の変遷、流れの中で、今申し上げたように変わってきた。憲法は変わらない。しかし、その憲法の中で対応する行動は変わってきた。
これは先ほど外務大臣は私には理解できないという言い方をされましたが、そういう言い方は余りされるべきではないと思うんですね。なぜかというと、要するに憲法をめぐって、例えば武力行使との一体化なんという議論は、この国会のこの場所で大議論がされてきたわけですよ。その議論がされてきて、要するに立場によって、今なお憲法違反だという立場があり、そして一方でそれは拡大解釈だという立場があり、私なんかは従来の解釈が縮小解釈で今やっている解釈が適正解釈なんだという立場もあるんです。つまり、一つの認識をめぐってさまざまな意見の分かれがあったという経緯がわかれば、理解できないというふうに一刀のもとに切り捨てちゃいけないと私は思うんです。
しっかりとそういう議論を踏まえて、私は、今ここで外務大臣に、官房長官でもいいんですが、改めて聞きたいのは、今申し上げたように憲法違反だというふうな論者はいるわけですね。これは理解できないでは通らない。さまざま。その背景には、憲法違反だと思っている人も大勢いるわけです、一方で拡大解釈だと思っている人もいる。私のように今までが縮小解釈で、今ようやく適正解釈しているんだけれども、しかしここから先はどうなんだと。
小泉総理は、かつて、すき間がまだある、憲法解釈にはすき間があると言われましたけれども、どれくらいすき間があるのか。天井があって、もうほとんどくっつくかげんなのか、まだ少しゆとりがあるのか。これは、安全保障を議論する場合に非常に重要な認識の仕方だと思うんですけれども、まだ少しゆとりがあると考えられますか。それとも、もう目いっぱい、限度いっぱい、これ以上はもう現行憲法の解釈を、縮小だから、あるいは適正だ、適正じゃない、もっと拡大すべきだ、こんなふうな議論に発展していくのかどうか、そのあたりの認識いかん。問いたいと思います。