佐藤ゆかりの発言 (財務金融委員会)

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○佐藤(ゆ)委員 ありがとうございました。
 足元の景況感は急速に悪化が続いているわけでございます。ぜひとも注意して御対処願いたいと思います。
 最後になりました。為替について最近急な変動がドル・円で起きておりまして、お伺いしたいと思います。
 問題認識としましては、今回、サブプライムローンでアメリカの米ドルが独歩安になっているというような状況があるわけでありますけれども、サブプライムローンのストック調整の方ですが、当初、昨年の夏あたりは十兆円規模の損失額であったであろうというふうに言われていたものが、最近になりまして、IMFの試算ですけれども、いわゆる即時開示義務のない年金やヘッジファンドが抱えてい得る損失額まで入れますと、七十九兆円ぐらい損失額があるのではないかというような試算も出ているわけでございます。
 これほどの大規模の損失になりますとストック調整もやや時間がかかるということではないかと思いますが、その間にドル安が持続しますと、これはひょっとすると、やはり、為替市場で起こり得るヒステリシスのような、その間に構造調整が続いてしまって為替がもとに戻らない、ある意味で、ドルが基軸通貨としての役割を失い得るような大きなリスクも抱えているのではないかというふうに認識しております。
 そういう意味で、新しい時代におけます為替の秩序について、どのように構築していくかという観点で御意見をお伺いしたいと思います。
 一つはアジアの通貨でありますけれども、資料をごらんいただきたいんですが、時間もないので手短に御説明したいと思います。
 対ドルでは確かに円高が進んでおりますが、対アジア、ユーロでは進んでいないので大丈夫だという意見が実際ございます。しかしながら、対外証券投資の動向をごらんいただきますと、この左側の上下のグラフですが、まず左上のグラフで、西欧向けの地域別対外証券投資、真ん中の一番棒線の高いところであります。青、グレー、黒、これが二〇〇五年、六年、七年のそれぞれの棒線ですが、三年合わせますと、対西欧で日本からの投資が十九・五兆円ありました。対外証券投資のこの同じ三年間の合計が四十六・二兆円なので、シェアで見ますと、この三年間で四二%が何と西欧向けであったということであります。
 一方、左下、投資家別の対外証券投資をごらんいただきますと、一番左側の、投信に対する対外証券投資、これが三年間の合計で二十八・九兆円、大きな額であります。
 要するに、この二つを見比べますと、どうも、対外証券投資で西欧向けは投信が多く、投資で西欧向けが全体の大体四二%でありますから、投信と組み合わせると、西欧向けの投信への外国証券投資というのが、大体この三年間で十二兆二千億円ぐらい流出としてあったのではないかと思われるわけであります。
 そういう意味で、対外証券投資額をベースにした、ウエートにした新しい例えば実効為替レートの指標をつくるとか、今、実効為替レートは貿易の輸出額をウエートにしてつくることが多いわけでありますが、実際、輸出も大事ですけれども、こういう資金の流れが証券投資でも起きている今、為替の経済全体に対するインパクトという意味ではさまざまな指標を持っていた方がよいかと思いますが、この証券投資額をベースにした実効為替レートをどうお考えになるか。
 あるいは、アジア通貨単位のACUというアイデアがありますが、日本円も含めた通貨バスケットで対ドルで管理をする、こういう構想についてもしお考えがあれば、お伺いして終わりにしたいと思います。

発言情報

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発言者: 佐藤ゆかり

speaker_id: 24697

日付: 2008-03-25

院: 衆議院

会議名: 財務金融委員会