土肥隆一の発言 (文部科学委員会)
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○土肥委員 精神障害というのは、だれでもかかる病気です。病気というよりは症状ですね。早く周りの方が理解すれば治る病気でございます。うつ病とか日常的にある精神障害もあるわけですけれども、私の経験、私の言い方からすれば、精神を病んでいる患者さんは、薬とかなんとかでコントロールできるのは三割程度だと思っております。これは精神科の先生に聞いても、大体そんなものだろうとあえておっしゃる先生がいらっしゃいます。精神科の診療報酬の問題がございまして、余り精神科の先生ははっきりとしたことをおっしゃらないわけですけれども。あと七割はどうかというと、ケアなんですね。つまり、周りが支え、見守っていく。それが大事なわけでありまして、精神障害というと、どうも日本の文化、歴史の中で、いわばさげすまれ、排除されている。大体、大型の精神病院というのは田舎しかありませんね、山の中しかありません。
ところが、おととい、豊岡病院というのに行ってみたんです。新しく建てられた立派な病院です。ここは、外来側を入ってきまして、すうっと行くと精神科に通じるようになっておりまして、だれでも入っていけるようになっているんですね。一階は社会復帰型の機能訓練をやっているようですけれども、二階が病棟になっていまして、これは私、豊岡病院の設計と病院自体の取り組みに対して大変深い敬意を表する次第であります。
実は、この病院では、もうおやめになりましたが、朝日さんという参議院議員はそこの病院の精神科のお医者さんだったわけですね。そして、豊岡病院を改革するんだということで大いに頑張られたということを聞いております。その精神が生きているんだということをまた朝日先生に報告しなきゃいけないと思っておりますけれども。特別な病室や病棟じゃないわけです。
そういうことからいうと、精神障害者が受けている社会的な差別、これを何というかというと、スティグマというんです。ギリシャ語でスティグマというのは傷という意味なんです。傷を負わされている。もっと言えば、キリストが十字架刑にかかった傷、くぎで手足をとめられるわけですけれども、そこから来ているわけです。スティグマというんですね。単なる差別じゃないんです。深い傷としてくぎ跡のように突き刺さっているこの障害をどう日本から除くかということは、日本の医学界のみならず、教育界においても極めて重要なことだ。
学校で、もう全く、時間数が減ったとかなんとかおっしゃいますけれども、LDを始め、そしてADHDを始めたということであれば、精神障害、何も精神障害とまともに言わなくても、ただ、メンタルヘルスと言ったらだめなんです、私に言わせれば。心の病というものをきっちりと教えなきゃいけない。実は、クラスの中にもそういう子はいっぱいいるわけですよ。だけれども、何か今度は、教育の時間数をふやしてもっと教えるんだ、勉強するんだというような体制になってきたんですけれども、保健体育というのはますますマイナーになって、実は、学級を成り立たしめるのは生徒間のいわば相互理解のはずですよね、LDも含めて。それを邪魔扱いにするような学校では、これはもう学校教育としては成り立たない。そういう意味からすると、精神障害をやはり教えるべきだというふうに思うんです。
この点は、今役所に言っても無理ですから、感想だけでいいですから、大臣、お答えいただきたいと思います。