岩屋毅の発言 (本会議)
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○岩屋毅君 自由民主党の岩屋毅でございます。
まず、先ほど議長からも御発言がありましたが、先ほどの民主党の暴力的妨害行動は国会の品位を汚すものであって、断じて許すことができません。厳しく糾弾されるべきと考えます。
さて、私は、自民党、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました内閣提出の計五法案を憲法第五十九条第四項の規定に基づいて参議院が否決したとみなすという両動議につきまして、賛成の立場から一括して討論を行います。(拍手)
最初に申し上げたいと思います。
さきの山口二区の補選の結果は、私どもに非常に厳しいものとなりました。政府・与党としては、この選挙結果を謙虚に受けとめ、今後に生かしていかなければならないことは当然であります。しかし、それと同時に、政府・与党として本来なすべきことについては、粛々とその責任を果たしていかなければなりません。
私は、そもそもこのような動議を審議しなければならないということについて、言いようのないむなしさと憤りを覚えております。
この間、参議院は一体何をやっていたんでしょうか。その参議院を主導する野党諸君は一体何をやっていたんでしょうか。国会は、議論をして物を決するところでございます。しかも、この通常国会の最大の使命は、国民生活に直結する予算並びにその関連法案を審議し、年度内に結論を得ることにございます。それが果たせていないということは、与党も野党もない、国会そのものが極めて深刻な状況に置かれているということを我々は厳しく認識しなければならないと思います。
きょうは一体何日でしょうか。既に新年度がスタートして一カ月が経過をしております。国も自治体も、平成二十年度の予算を決定し、既にその執行が始まっております。衆議院の議決からは六十日が経過をいたしました。にもかかわらず、院として結論すら出せないということは、職務怠慢にほかならず、職責の放棄だと言って過言ではありません。現在の野党主導の参議院は、憲法が予定し、期待をしております第二院としての権能をはるかに逸脱していると言わざるを得ません。
昨年の参議院選挙の結果は、政府・与党にとっては極めて厳しいものでございました。しかし、民の声は天の声であります。これもまた国民の選択の結果であります。政府・与党は、この結果を真摯に受けとめ、このねじれの中から政治を前に進めていくためには徹底した話し合いしかないという考え方のもとに、極めて丁寧な国会運営を続けてまいりました。
その結果、さきの本院での予算委員会における審議時間は例年以上のものとなり、極めて充実した審議を行うことができました。それは、本日の議題となっております地方税三法案、国税二法案についても同様であります。これらの法案は、本院においては、去る二月十九日、総務、財務金融の両委員会に付託されて以来、地方税三法案については延べ五日間で十七時間、また国税二法案は延べ六日間で二十一時間余りの質疑の後、採決され、去る二月二十九日の本会議において参議院に送付をされたのであります。
ところが、参議院においては、これらの五法案は、驚くなかれ、何と一カ月以上も放置され続けたのであります。まことにもって前代未聞のことであり、憲政史上に汚点を残す愚行だったと言わざるを得ません。
この間、そのような異常事態を打開するために、与党からは何度となく政策協議を呼びかけ、また、参議院規則に基づく委員会の開会要求を行ってまいりました。しかし、野党は一向に聞く耳を持たず、とうとう一カ月もの貴重な時間を空費してしまったのであります。税金の無駄遣いというならば、これ以上の無駄遣いはありません。
しかも、民主党は、自分たちの提出した法案の審議すら拒否するという、全くもって理解に苦しむ行動をとったのであります。その結果、五法案は年度内に一度も審議されることなく、ようやく委員会に付託をされたのは、何と四月四日になってからでありました。
遅きに失したものの、その後、参議院においては、財政金融委員会並びに総務委員会において精力的に審議が進められ、公聴会や参考人質疑などを実施するなど、ここでも例年以上の審議時間を費やしたのであります。
ここに至れば、採決をするのは当然でしょう。それが国権の最高機関たる国会の一翼を担う参議院としての使命でありましょう。しかるに、野党は審議が尽くされていないという一点張りで結論を先延ばしにし続け、とうとう本日を迎えたというわけであります。
議会運営の責任は第一党にあります。その参議院第一党が、衆議院から送付された法案を六十日を過ぎた今もなお結論すら出せないというのは、一体どういうわけなんでしょうか。それほどまでに責任感がないのでしょうか。それとも、能力がないのでしょうか。かつて、小沢代表がいみじくも、今の民主党には政権担当能力がないとおっしゃいましたけれども、少なくとも、今日までの姿を見る限り、小沢代表の言を支持せざるを得ないのであります。
今の民主党の姿勢はまさに政局至上主義であり、党利党略の最たるものであると言わざるを得ません。このような議会運営は、参議院の権威を失墜させるだけでなく、やがては参議院の存在価値そのものが問われる事態を招くことは必至であります。野党の諸君に猛省を促すものであります。
我々には無制限に時間が与えられているというわけではありません。限られた時間の中で充実した審議を行い、時至れば、賛否は別にして、院としての結論を出すことが立法府の使命なのであります。中央銀行の人事も満足に行えない、すべての自治体が予算を書いて待っているのにいまだに歳入が確定できない、こういう姿を世界はどのように見ているでしょうか。
このままでは、国政の停滞が日本の国の足を引っ張ることになるのではないでしょうか。政局最優先でいたずらに結論を先延ばしし続ける野党の無責任かつ不誠実な対応は断固として糾弾されるべきものであると考えます。
我々にはそのような無責任なことはできません。法案を送付して六十日が経過し、かつ、昨年の倍近くの時間をかけても結論が出ないというのであれば、与党としての責任を果たす決断をせざるを得ません。国民生活を守り、地方財政を正常な姿に戻すためにも、今こそ憲法第五十九条第四項の規定に従って堂々とみなし否決を行うべきと考えます。
議員諸君の良識をもって、圧倒的多数の賛同を切にお願い申し上げまして、私の賛成討論といたします。
ありがとうございました。(拍手)