甘利明の発言 (経済産業委員会)
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○国務大臣(甘利明君) 私が大臣に就任をしまして地域間格差の現状を分析をしました。そうするとどういうことが分かってくるかといいますと、元気な産業をサポートするサポーティングインダストリーがある地域は元気で、それ以外の地域は元気じゃないと。特に元気じゃないのは、一次産業と建設業が大宗を占めている地域はもう全然元気がないと。
そこで、企業立地促進法というのを作ったわけですけれども、しかし企業が立地しないと元気がないということですべて処方せんを書いてしまうと、日本中に工場ができないと元気じゃなくなるわけであります。実はその逆の発想で、その地域の大宗を占めている産業を元気にするというもう一つの処方せんもないと、本当に地域は元気にならないんじゃないかと考えたわけであります。
地域に一番ある産業というのは一次産業でありますから、一次産業をどう元気にするかということを考えなきゃならない。本来は我が方の所管じゃないんであります。所管じゃないんですけれども、どうその応援をするかということは、新しい感覚を持ち込むということが大事で、一次産業はいい物を作っただけで完結してそれで終わりと、後はそれから先の皆さんのお仕事ですよということじゃなくて、それから先、そのもっと先、最終的には消費者の市場でありますから、市場まで見据えて一番基が取り組んでいかないと、実は本当には元気にならないと。社会主義国じゃないですから、日本は。資本主義、市場原理の世界ですから、市場とつながっていくと。そうすると、間に二次、三次という業が存在をする。一次、二次、三次の壁を取っ払ってというか、連携をする発想が必要じゃないかと。
私が一番訴えたいのは、実は意識改革なんであります。一次産業の人たちは、いい物を作ればそれでおれの仕事はおしまいという感覚から、市場まで見据えて企業感覚で一次産業という業を経営していくという意識改革を持たなきゃいけない。そのために我々が何ができるかということからの発想でありまして、これはまだ入口にすぎないんだと思います。
八十八選を選定をいたしました。なぜ選定をしたかというと、そうは言われたってイメージがわかないわけであります。昨日までいい物を作れば必ず評価されると信じていた、それは正しいんであります。だけれども、それが市場を意識しろったって何をやるのということですから、具体的にもう取り組んでいらっしゃる先行事例がありますから、具体的に言うと例えばこういうことですよというのを見ると自分なりのイメージが全部わいてくるんだと思います、意識改革の中で。そのために八十八選も出したわけであります。
それで、実は日本は財政再建のさなかにありますから、金をじゃぶじゃぶ出せないんです、出したくても。そうすると、今ある、いろんな日本中にある地域資源、経営資源というのを縦、横、斜めに全部連携させると。だから、商工会や商工会議所や農協や漁協ももう意識改革してくれと、従来の発想じゃなくて、もう農協は言ってみれば商社になるというぐらいの革命的な意識改革を持つと。こんなにすばらしい日本の産品をどうやってつなげていくかということの農産物の商社たれというような意識改革を進めていくというのが本当の趣旨なんだと思いまして、そこに対して我々が何ができるかということで提案をさせていただいたというのが基本的な思いであります。