山田昌弘の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(山田昌弘君) 御指摘どうもありがとうございます。
私も社会学者ですので、北海道から沖縄まで調査等に回っておりますので、本当に地方の実情等も様々見てきております。地方で何か昔ながらの家々でゆったり暮らしている人もいれば、もちろん都会であくせく働く人も、朝から晩まで働く人もいらっしゃいます。ただ、それが今も昔も変わらないように見えるんですけれども、やはりここ十年、二十年の間に同じ働き方をしているように見える人たちでも違ってきているような気がするんです。それは何かというと、十年前、二十年前は、やはり家族生活を豊かにするという物語の中で地方の人も都会の高収入の人も生きていた。つまり、地方の人も、少しずつですけれども収入が上がっていく中で豊かになっていくという実感を持てた。そして、都会の人も、一生懸命働くのは家族生活を豊かにするためという実感を持てた。
しかし、ここ十年ぐらい、やはり私、調査をしていて実感するのは、地方の人たちは果たしてこれが続くのだろうかというような不安を持ち始めている。つまり、団塊の世代ぐらいまでは、自分の子供が結婚して跡継いでそこで同じことをやってくれるんだろうなというようなことが言えたんですけれども、今は御存じのように地方の跡継ぎというのはだんだんいなくなっていますし、いたとしても結婚難が進行しています。
そして、都会の方は都会の方で、私は富裕層にもよくインタビューをするんですけれども、富裕層にインタビューをすると、やっぱり物足りない、つまり、豊かな生活築いたんだけれども、逆にこれでいいのか。もちろんこれでいいのかという人は、いい方に向かえばボランティア活動とか更にプラスアルファの活動をするという形で行きますし、まあ悪いということはないのかしら、またいろんな趣味をやりたがる。
つまり、同じ一生懸命働いているような人であっても、やはりここ十年の間で大きく変化してきた。その変化に対して社会制度はどうあるべきかということがこれから問題になってくるんだと思っております。
ちょっと済みません、お答えになってないかもしれませんが。