加納時男の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○加納時男君 加納時男でございます。
 お二人の参考人のお話伺って非常に感銘を受けました。ありがとうございました。私の質問は、お二人に共通するキーワードとしては夢ということで質問させていただきたいと思います。
 初めに、中村桂子参考人のお話でございますけれども、お話の中で私非常に関心を持ったのは、農業を取り上げられたことであります。農業というのは非常に極めて重要なものでありますけれども、先生のお書きになったもの等を読んでいますと、農業の特徴の一つは自然との触れ合いにある、今日もおっしゃった、自然の中にあって、人間が人為的につくるものじゃなくて育っていくものだと。人間がかかわるとすると、自然の営みをお手伝いする、育てることであって、人間が傲慢にも部品を組み合わせて食料を作るんではないという、お書きになったもので非常に感銘を受けたわけですけれども。
 そのことに関連しまして、自然との触れ合いの中で人間も、生き物ですね、植物も動物もみんな同じ自然の中にいるんだという、今日の先生の冒頭におっしゃった扇の絵がございましたけれども、生命誌の絵巻がありましたけれども、まさにそこに戻るわけでございます。つまり、人間にとって大切なのは謙虚さである、自然に対して謙虚であることというのは今日のお話の一つのポイントだと思います。
 そこから質問になってきますけれども、このことは、実は自然との触れ合いの中で何が出てくるのか。これは、私が若いころですから中村先生はもうちょっと若かったと思うんですけれども、雑誌の対談を先生とやったときに、科学する心は何かという議論をやったのを今でも覚えているんですけれども、中村先生は四つの「き」だと。驚き、輝き、ときめき、ひらめき、順番違ったかもしれないけれども、四つの「き」だと言われたんですが、四つの「き」というのは実はこの農業の中に、農業を包む大気の中になんて余計なことを言いますけれども、その中にこの四つの「き」があるような気がします。
 つまり、農業を通じて自然と触れ合う中で刺激を受けて、そこで科学する心、驚き、ときめき、ひらめきが出てくる。そしてそれが、実はそこからが私の質問なんですけれども、それがイマジネーション、想像力を刺激するんだと。そこから出てくるのが夢であり、例えばこんなものを作ってみたいとか、あるいはこんなことの仕事をしたいとか、自然界への関心から宇宙に行ったり地球物理に行ったり、いろいろな方面に行くと思うんです。あるいは、その中に住んでいる人たちの幸せということで政治に目覚めたり、いろんなことで刺激をする、その基になるのが自然との触れ合いかなと思っています。
 こういうところで大事なのは、何といっても自然との付き合いの中で相手の立場、つまり自然の立場で物を考える。これは、人間の暮らしにとっては相手の立場に、相手の思い煩いに感謝する、こういう人間の基本のところにくると思うんですけれども、それがまたベースになって夢をはぐくむ。私の質問は、そういうことで、農業というのは夢をはぐくむのに非常に役に立っているんでしょうかという質問が中村先生への質問です。
 山田先生への質問、短く申し上げますと、先生のお話でちょっと気になったのは、ずっと今、希望、社会という一つのモデルがあって、それが崩壊をしてきた、その中で今や希望がなかなか達成できず、希望がなくなり、あるいは不安が増えてきているという、おっしゃるとおりだとは思うんですけど、ちょっと切り口を変えてみると、希望とは一体何なんだろうかと、人間の幸せとは何なんだろうかというと、これも夢というのにつなげてみますと、夢を描くこと、そしてその夢の実現に向かって努力すること、その成果を確かめることというのが夢の三つのプロセスだと私は思っているんですけど、そういうことで考えていくと、夢というのは、自分だけじゃなくて、自分の家族だけじゃなくて、地域のこともあるし、社会もあるし、もっと言えば地球のこともあるし、そういったものについて望ましい姿を夢として描くということで考えていくと少し希望が出てくるのかなと。先生のお話を伺っていたらだんだん何か希望がなくなってきちゃったものですから、何か希望の出るような、夢というふうにつないで先生のお話が伺えたら有り難いなと思っています。
 以上、二つです。

発言情報

speech_id: 116914324X00120080213_015

発言者: 加納時男

speaker_id: 31599

日付: 2008-02-13

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会