三谷光男の発言 (本会議)

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○三谷光男君 民主党の三谷光男です。
 民主党・無所属クラブを代表して、補給支援特措法改正案を憲法五十九条第二項により再議決すべきとの動議に対し、反対の立場から討論を行います。(拍手)
 また再議決ですか。憲法五十九条第二項は、あくまでも例外的規定です。本則は、両院の可決をもって法律とするです。濫用してはなりません。直近の民意を反映した参議院の議決を否定して、三年余り前のあの郵政解散・総選挙によって得た衆議院与党の多数により強引に法律にすることは、二院制による議会制民主主義を踏みにじる所業です。ましてや、テロとの闘いにおいて、我が国の果たすべき役割を決める手だてにふさわしくはありません。
 国民は、このような所業を望んでいません。また内閣支持率も下がります。次の国会に出し直して、とことん議論して成案を得ようではありませんか。考え直して、再議決をしないことが至当だと考えます。
 さて、補給支援特措法改正案は、テロとの闘いが継続しているため、期限を一年延長するというものです。政府が法の期限を一年としたのは、政府答弁によると、この活動の継続の必要性について幅広い国民の理解と支援を得るために、一年後に改めて継続の可否について国会が判断するのが適当と考えたからです。
 民主党は、延長の是非を判断するため、この一年間の補給活動を検証するに必要な情報の提供を政府に求めてきました。しかし、情報開示は甚だ不十分でした。事実を隠しているのではないかという疑義を払拭することはできませんでした。
 また、政府がことし六月、アフガニスタン本土に調査団を派遣したことも、当初は認めず、調査結果についても、審議の前提となる基礎的情報すら明らかにされませんでした。
 民主党は、政府が国民に説明できない自衛隊の活用を目的とする補給支援特措法は直ちに廃止すべきと考えます。
 アメリカを中心とする国際社会は、アフガニスタンをテロの温床としないため、軍事的活動を実施してきました。しかしながら、この七年間、治安状況は回復せず、むしろ悪化しています。ペシャワール会の中村代表は、爆撃等によるアフガニスタン国民の犠牲が自爆テロ要員を拡大生産していることを指摘しています。当事者であるイギリス軍司令官やゲーツ米国防長官ですら、武装勢力との対話の可能性を示唆しています。
 軍事力に力点を置いた活動では、テロとの闘いは改善されないことは明白になっています。アメリカに追従し、無料の給油をただ続けることがアフガニスタン問題の解決につながらないことは、政府はしっかり認識すべきです。
 テロとの闘いにおいて我が国がどのような役割を果たすべきか、新たな道を模索しなければなりません。テロ根絶を図るため、インド洋を含む公海上の海上輸送の安全のために、私たちは民主党案を提出しました。
 重ねて申し上げます。再議決はあくまで例外的規定です。用いるにだれもが納得する緊急性も正当性もなく、直近の民意を受けた参議院の議決を否定することは、二院制による議会制民主主義を踏みにじる暴挙に等しいと考えます。憲法も国民もこのような暴挙を求めていません。
 麻生総理と与党にこの法案を何としてでも成案にせねばならぬと信念があるなら、むしろこの法案を争点に衆議院を解散して、国民に信を問うてください。それが憲政の道理というものです。その意思なくば、このような議会制民主主義を冒涜する再議決を重ねないことを最後に強く求め、私の討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 三谷光男

speaker_id: 18025

日付: 2008-12-12

院: 衆議院

会議名: 本会議