小野晋也の発言 (環境委員会)

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○小野(晋)委員 斉藤大臣からは国政を去るのは非常に残念だと、惜しまれながら去っていく幸せを今感じているところでございます。
 政治家というものは、やはりそのとき、場の中で、いかにみずからを尽くし、生きるかという職業なんだろうと私は思っております。ですから、この時代性の中にあって、一体いかなる振る舞いを行うことが最も国家のために役に立つのか、また、人類社会のための貢献をなし得るのか、そんな観点から考えるべき問題でありまして、ポストがいかなる権力を持つか、また、いかなる資金配分力を持つか、こういうふうな目先のことにとらわれるべきではない、これが私の信念でございまして、現状のこの日本政治の姿、日本社会の姿を見る中にあって、私は、政治家として選ぶべき道は在野の政治家である、こういう決意を持って去っていこうとしているわけでありますので、決してこれは後退ではなく前進である、こういうふうな御理解だけはお願い申し上げたいと思う次第なのであります。
 そこで、政治家論に少し触れさせていただきましたけれども、この時代に政治家というのは一体いかなる役割を果たすべきものであるのかということを考えてまいりましたときに、私は、大きく三つの役割を果たすことが極めて大事だと思うんですね。
 平常時、世の中が非常にうまく動いているときであると、それは機械的な意味合いの仕事を中心にする、また、儀礼的意味合いの仕事を中心にするような政治というものが大きく取り上げられるべきかもしれませんが、危機的な状況、百年に一度の危機と言われるような時代にあって政治家は何をなすべきか。そこで私は三点御指摘を申し上げたいと思うのであります。
 一つは何であるかというと、文明的視点ということを申し上げましたけれども、この文明的な変化が一体いかなる変化であり、我々はどこへ流れていこうとしているのか、また、その流れの中にあって、いかに国家や人類社会を誘導していくことができるのかというような意味での、文明に対する挑戦なのであります。この文明レベルの挑戦こそが政治の本質であり、与党と野党が国会で言い争っているような姿というのは微々たるものにすぎない。恐らくこれは、国民もそういう観点で今の日本政治を見ているんだろうと思うんですね。ですから、文明に対する研究、検討と、その議論を深める、これが必要なことだと思います。
 それから二つ目には、現実、現場の中からの具体的問題に我々がいかに答えていくかという問題にもっと真摯に取り組む必要があるだろうという気持ちがしてなりません。この点はまた後ほど詳しく述べさせていただくつもりでございますけれども、その現実の中にみずから身を投じながら、そこに持てる限りの知恵を尽くし、それを集積しながらこの国の未来のビジョンを描く、こういう具体的な仕事を進めていくというのが二つ目の課題であります。
 それから三つ目には、この文明の議論にしても、また、この国家ビジョンを描く作業にしても、ある意味では未来の問題を取り上げるわけでありまして、未来に一つの理想を描き夢をつくり上げる、こういうものと同時に現実というものが今あるわけであって、この現実と未来の理想というのは、当然のことながら大きなギャップをはらんでいるわけですね。そのギャップをはらんだものが実現されなかったら、この夢は虚言になってしまうんですね。
 それを具体的な実のものに変えていく役割を果たしているのは何だといえば、人なんですね。そこに人がいるから、理想に向かって挑戦し続ける人がいるからこそ、大きな夢を語って、それが現実に変わっていくことができる。つまり、その具体的な行動を起こす人を育成すること、これが政治に課せられた三つの基本条件であると私は認識をいたしておるのであります。
 非常に真摯に政治活動に取り組んでこられた斉藤大臣、こういう文明への挑戦、そして現実、現場の問題に対する解決への取り組み、そして人の育成、これが政治家の三条件だと思うのでありますが、御見解はいかがでございましょうか。

発言情報

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発言者: 小野晋也

speaker_id: 14105

日付: 2009-04-07

院: 衆議院

会議名: 環境委員会