長島忠美の発言 (本会議)

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○長島忠美君(続) 委員会は、一党の国対のものでもなく、だれの支配下にあるものでもないにもかかわらず、少数政党に耳をかさない問答無用の国会運営で、先人が知恵と努力で積み重ねてきた健全な議会制民主主義は、悲しくも崩壊しつつあるのです。
 しかるに、内閣委員会において、中立公正たるべき田中委員長のもとで、まさか民主党国対の指示どおりに強引な運営がなされるとは、我々は想像さえしておりませんでした。田中委員長は、与野党の合意なくして議会を推し進めようとする与党方針にのみ加担し、余りにも強行な委員会運営を行ったのであります。このような暴挙は、少数の権利や意見を一方的に封殺するもので、断じて許されるものではありません。民主党の諸君に、おごれる者久しからずという言葉をぜひゆっくりかみしめていただきたい、そう思います。
 委員会における議論の中で、今回審議中の法案は、昨年の総選挙で民主党が掲げた脱官僚、天下り根絶とは全く逆方向に進みかねない法案であることが明らかになってまいりました。
 かつて、民主党が天下りバンクと呼んで、天下りを即刻廃止すべきだと批判を繰り返してまいりましたが、今回の法案では、名称を変えて恒久化しようとしています。この公約違反について、何ら納得の得られる説明がなされておりません。
 民主党が掲げた人件費二割削減の方向性はどう示されているのでしょうか。文字どおり受けとめるとしたら、人件費の二割削減のために給与を下げることを可能にするつもりなのでしょうか。それとも、人員を二割削減することが可能なのでしょうか。
 一方、天下りを根絶し、定年を延長するとしたら、単純に考えたら人件費は増加してしまうのではないですか。その整合性はどう示していかれるつもりなのでしょうか。とても議論が尽くされているとは言えない状況であると断じざるを得ません。
 また、公務員制度全体の方向性や工程表について資料を要求しているにもかかわらず、いまだ政府・与党は満足な資料を提供しようとはしておりません。
 そして、委員会の審議の真っただ中にあるにもかかわらず、鳩山総理から来年度の公務員新規採用半減の方向が示されたことには、大変に驚かされました。
 今後の採用をどう考えるのか、公務員を志望する方々の希望をいたずらにくじくことになるのではないか、このことが公務員制度改革の中でどういう意味を持つのでしょうか。総理御自身の口からお答えをいただきたく、委員会への出席を要求してまいりましたが、残念ながら、いまだ実現しておりません。
 まさか、また思いつきで言ったけれども、よく考えていなかったとおっしゃるつもりではないでしょうね。結果としていびつな公務員の構成を招いてしまうことに、どう説明をなされるのか。まだまだ疑問点は残っているのです。
 ここで、そもそも公務員制度を改革することは何のためなのか、改めて考えてみてください。
 それは、いかにしたら公務員をうまく生かして使えるのか、またいかにしてその能力を引き出すことができるのか、そして、公務員を生かして使うことによって、結果として効率的な行政運営を実現していくことにつながっていくのではないか、この点では、与野党ともに異論はないでありましょう。
 主権者である国民の奉仕者であるべき公務員が向上心とやる気をしっかりと保ち続けるために、国民の求める無駄のない効率的な法律とするべく改正していく姿勢こそ、我々国会議員の重大な責務だと考えております。
 私は、中越大地震でふるさとが被災をしたときに、勤勉で熱心な多くの公務員にめぐり会いました。泥をかぶり、汗を流す姿を何回も見てまいりました。このような公務員が国民の奉仕者として国民に受け入れられるために、中途な議論で終わらせてしまうことには、私の経験からも、絶対に許されることではないのです。
 このような共通認識に立てる公務員制度改革といったテーマこそ、与野党が国会で十分議論し、法案の修正協議なども含め、国会としての機能を発揮できる大きなチャンスであったのではないでしょうか。
 それが、このような田中委員長の最後の裏切りで、法案審議も修正協議もばっさりと切り捨て、強行採決を行うという信じがたい結果に終わることは、まことに残念でなりません。田中委員長には猛省を促し、本来であれば、みずから委員長職を辞していただきたい、そう考えております。
 政権交代後、民主党のやっていることは、政治主導の名のもとに公務員の関与を排除し、特に閣僚は、それぞれが勝手なことを発言しているようにしか見えません。その結果、内閣全体としての統一性や進むべき方向性が定まらず、国家国民を大いに混乱に陥れていると言わざるを得ません。
 とりわけ、国のリーダーである鳩山総理が沖縄訪問の際に発言した、海兵隊の抑止力に関する認識の低さに対しては、唖然とした国民が大多数であったのではないでしょうか。総理が我が国の安全保障上の基本中の基本である日米同盟関係について熟知していなかったというのでは、言うべき言葉も見つかりません。このような総理のもとでは、到底、国民の命と財産を守ってはもらえないだろうと国民はますます不安に陥り、総理の言葉はますます信用されなくなってしまうのです。
 総理、あなたは、昨年の総選挙の際、最低でも県外とおっしゃったのではありませんか。最近になって、公約ではなかった、党の考え方ではなかったと強弁をされていますが、国民にとっては、民主党の代表である鳩山総理が、個人であれ公人としてであれ、発言したことは、政権交代をしたときの約束と受け取るのは自然ではないでしょうか。そうでないと言い張るなら、当時の政府を攻撃するための方便として国民を犠牲にした、悪意に満ちた思いつき発言と断じざるを得ません。
 米国紙ワシントン・ポストのコラムニスト、アル・ケイマン氏が、四月の核安全保障サミット後、各国首脳の外交成果について書いたコラムの中で、鳩山総理のことが、ルーピーと、聞きなれない単語で表現をされました。このコラムは、鳩山総理を最大の敗退者、不運で愚かな首相と皮肉ったものですが、確かに、わずか十分間の会談でしかオバマ大統領と接触できなかったという悲しむべき現実を見るにつけ、その意味が重くのしかかってくることでしょう。
 米軍普天間飛行場の移設問題で五月末決着を唱えて、さんざん沖縄や徳之島の人たちの心をもてあそんだあげく、事態を混乱させてばかりいる鳩山総理、あなたの迷走ぶりは、国民にとって、もはや不幸でしかないのです。
 我々は、内閣委員会で公務員制度について論議を進めてきたところですが、鳩山総理は、四月八日、都内で開かれた国家公務員合同初任研修での訓示で、トップの首相が大ばか者であれば、そんな国がもつわけがないと発言したことが報じられております。まさに、今、我が国をもたないような状態にしてしまっているのはだれなのでしょうか。さきの党首討論では、みずからを、確かに私は愚かな総理なのかもしれませんと率直に認める総理が、新人公務員の前でよくもこのようなことが言えたものだと、私はあいた口がふさがりません。
 政権交代をしてから、随所で、知らなかった、秘書に任せておいたから知らなかったと、責任を逃れる答弁を何十回も聞かせていただきました。我々政治家にとって、知らなかったことは責任をとらなくていいのでしょうか。知らなかったことに対する責任は、我々政治家にあるのではないでしょうか。
 普天間の問題、高速道路の問題、子ども手当の問題、決められないでいることの責任が、国民を混乱に陥れているとしたら、そのことの責任はだれがとるべきなのでしょうか。決められない責任は、我々政治家、とりわけ政府の中枢にある大臣や総理にあるのではないでしょうか。そのことの自覚を私は強く求めたい、そう思います。
 このような総理を代表とする民主党にあって、しかも、その民主党国対の指示のまま委員会を運営する田中委員長のもとでは、これ以上、国の形の基本を論じる内閣委員会で審議を進めることはできません。この際、公平公正な審議を行うためにも、内閣委員長を即刻解任すべきであります。
 ここに重ねて内閣委員長田中けいしゅう君の解任を強く求め、私の提案理由の説明とさせていただきます。
 議員各位の御賛同を心から強くお願いを申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)
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発言情報

speech_id: 117405254X02820100513_008

発言者: 長島忠美

speaker_id: 34018

日付: 2010-05-13

院: 衆議院

会議名: 本会議