汐見稔幸の発言 (少子高齢化・共生社会に関する調査会)

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○参考人(汐見稔幸君) 放課後子どもクラブの専門性に対する御質問でしたが、これは今は退職教員だとか地域のボランティアの人に行っていただいていますが、実は、これは昔から学童保育の指導員の専門性ということで随分議論になってまいりました。
 子供が今豊かに遊ぶということができなくなっているために、地域社会の中で知恵を出して遊ぶということができるという、その指導をしなきゃいけません。ところが、遊びというのは、こうしなさい、ああしなさいとされたら実は遊びじゃなくなってしまいます。遊びの中でまた管理だとか教育が行われていきますと、本当の遊びの力は伸びないわけですね。
 だから、バランスですね、遊びを知らない子供たちに豊かな遊びを教えつつ上手に引いていくという、その非常に上手なバランスが必要なんです。だから、子供の様子を見て、ここは出た方がいい、ここは引いた方がいいというようなことが判断できるような力というものは相当な高度な専門性が要るということで、これは昔、東京弁護士会でこのことがシンポジウムになったときにも、そのことがテーマになりました。
 そういう人たちを専門に養成する機関が今ありません。私の白梅学園大学で今年の四月から、そういう人を専門的に養成する学科を初めて立ち上げました。ソーシャルワークといいますか、親の支援もできなきゃいけないということで、この人たちは実は親の支援もできなきゃいけなくなるんですね。ですから、社会福祉士の資格を取らせて、かつ教員免許も持ち、こういう放課後子ども教室で実習を積むというような形で今養成を始めています。
 それで、教員についても実は同じことが要求されていまして、放課後の子供の生活の仕方についての知識がないまま教室で指導をすることは今なかなか難しくなっている、あるいは家庭での様子を。
 したがって、私は、近い将来、学校の中に一人地域担当の先生がいて、そこで、例えば親が悩みがあったときに一つの空き教室でそういう親たちがいろんな相談をしているという、そしてその情報が的確に職員室に伝えられていくというようなシステムをつくっていかなければ、学校と地域社会が切れたままで運営はもうできない時代に入っていると思います。
 やり方は様々あると思いますけれども、そのために教員がソーシャルワーク的な勉強をする、そしてその地域でいろんな人材が学校へ入ったときのやり方をどこかで学んで入っていくという、そういう相互交流がこれから必要だというように今考えております。
 以上です。

発言情報

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発言者: 汐見稔幸

speaker_id: 6532

日付: 2010-02-10

院: 参議院

会議名: 少子高齢化・共生社会に関する調査会