白川方明の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(白川方明君) 日本銀行のバランスシートの大きさの変化でございますけれども、先生がお配りになっていますグラフ、これは、数値化いたしますと、二〇〇五年末のピーク時から二〇〇七年にかけまして二五%減少いたしました。これは量的緩和の解除によります日本銀行の当座預金残高の減少が、これが基本的な背景でございます。
量的緩和に関する多くの研究では、これは、量の拡大というものは、金融システムの安定を維持する上ではこれは大きな効果があった、しかし、景気、物価を刺激する上ではその効果は限定的であったというのが大方の結論であったというふうに思います。量的緩和を二〇〇六年の三月に解除いたしましたけれども、あの前後に現れました新聞の論説等を見ましても、今私が申し上げたのとほぼ同じような評価を多くの方がなさっていたというふうに記憶しております。したがって、私は、バランスシートの縮小それ自体が金融引締めであるというふうには考えておりません。
今回、海外の中央銀行のバランスシートが拡大したということ、これは事実でございますけれども、彼らが、多くの中央銀行が量的に拡大しまして金利が実質的にゼロ状態になったのはこの二年間でございます。日本銀行は、今回、海外の中央銀行が到達した状態、これを一九九〇年代の半ばに実はその状態に達したわけでございます。つまり、実質的なゼロ金利に達したのは、これは一九九〇年代の半ばでございます。先生がお配りになりましたこのグラフを見ていただきますと、一九九〇年代の半ばは、日本銀行のこの総資産の規模というのは四十兆円ぐらい、これよりは現在相当に増えております。この累積的な増加率という点から見ますと、日本銀行の方がはるかに増加をさせているということでございます。