遠藤乙彦の発言 (予算委員会)
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○遠藤(乙)委員 いずれにしても、猛省を踏まえて最大の努力をしていただきたい、強く要請したいと思っております。
それから、外交問題そのものではありませんが、危機管理、これも非常に全体に関連しますのでお聞きします。お聞きしますといいますか、意見を述べたいと思うんですが、先般の口蹄疫の問題がありました。これはやはり民主党政権の大きな失敗だったと私は思っております。
二〇〇〇年に口蹄疫が発生しました。これは宮崎県、北海道で発生をしましたが、大変初動がうまくいって、初動段階でこれは制止することができた。全体で七百四十頭の殺処分で終わったわけであります。ところが、今回、二〇一〇年の宮崎県で発生をした口蹄疫は、あっという間に広がり、初動で失敗したことにより、最終的には二十八万八千三百頭の殺処分を行ったわけであります。
ぜひ私は申し上げたいんですが、実は、もう三月末ごろから口蹄疫の発生は伝えられておりました。四月の末、連休前のときになって、民主党政権、鳩山政権の閣僚の出張案件が、私は議運の理事会の理事をやっておりますので、出てきた。その中で農水大臣の出張も入っておりました。私はそれを見て、こんな時期に出張していいのかということを問題提起しまして、もう口蹄疫が発生している、陣頭指揮をしてやるべきではないかという趣旨で、大丈夫かということで申し上げたわけであります。
官邸を代表して出てこられた当時の官房副長官は、大丈夫です、万全の体制をとっております、御安心くださいと大見えを切ってこの出張案件を押し切ったんですね。ところが、連休が明けてみたら、燎原のごとく広がって、大変な悲惨な実態になってしまいました。
これは一事が万事ということだと思いますけれども、やはり民主党政権にこういった口蹄疫という非常に重大な問題について危機意識が薄かった、管理ができなかった、管理危機ではないか、管理危機内閣だと私は当時思ったわけでありまして、案の定、連休明けに大変な悲惨な事態になりまして、やっと八月に入って終息をしましたが、まさにこれも民主党政権の危機管理意識の薄さ、強く私はこれは指摘したいと思っております。
今回の尖閣の問題に含めましても、こういった事態があらわれているわけですね。まさに代表選挙、七月十一日に参議院選が終わっているわけです。もっと早く代表選挙をやって政治空白をなくす、当然のことです。それを、党内の事情にかまけて九月十四日まで延ばした。ここにまた民主党政権の危機管理意識の薄さというものを私は読み取っているわけであります。
まさに、今回、尖閣問題が発生したのは九月の七日でございます。二十四日に釈放になりましたけれども、大変なこれも国益に大きな打撃を与えました。日本は圧力を加えれば屈する国であるというイメージを全世界に発信してしまった。例えば、シンガポール・ストレーツ・タイムズは、中国の強い圧力で釈放という大見出しを掲げた。また、韓国の聯合通信は、日本の降伏宣言で幕といった、大変これも厳しい表題を掲げております。
まさに、日本はずっと、尖閣の問題は、我が国固有の領土であり、領土問題は存在しないと言い切ってきたわけでありますけれども、今回の事態を契機に、あたかも領土問題が存在するかのごとき印象を世界じゅうに振りまいてしまった。これは大変に国益上大きなマイナスであります。
そういった意味で、この尖閣の問題を検証しながら質問をしていきたいと思っておりますが、特に先ほどの、危機管理の問題を申し上げましたが、初動の失敗、これが大変大きな問題であると思っております。
特に、尖閣問題は折々の意思決定の節目がありました。七日に事件が発生し、八日に逮捕を決め、そしてまた勾留延長決定が十九日、船長の釈放が二十四日ということでございますが、重要な節目があるわけですが、私は、特に事案発生から逮捕に至る時間、これが最も重要な決断の誤りだったというふうに見ております。
特に七日の午後、官房長官のところで、官邸で協議をやった。外務省の幹部あるいは海上保安庁の幹部が集まって会議をやった。ここでまさに、逮捕し、粛々と国内法を適用していく、その方針が出て、それを了としたわけでありますけれども、まさにこれが最大の初動の失敗であったというふうに私は見ているわけであります。
官房長官にお聞きしますが、七日の午後の会議において、官房長官を中心とした会議において、どういう見通しをしていたのか。特に、中国側の出方、どう見ているのか、シミュレーションをどうしていたのか。なぜ逮捕、送検という判断に至ったのか。その辺について簡単に説明をいただきたいと思います。