赤松正雄の発言 (予算委員会)

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○赤松(正)委員 今の総理大臣の、日本の方の国境観というものがかえって珍しいというふうな言い方をされたのは、私が先ほど言った、中国の国境観というものの異常性というものをすりかえる答弁だと思います。総理大臣、そのような甘いことを言っていると、非常に厳しい事態が起きてきます。
 今、日本は国難だということを言う人がおります。きょう十一月一日にロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を訪問したという話が、きょうの朝もこの場に出ました。私は、このロシアの問題、あるいはまた先ほど申し上げました沖縄の問題、そして今の中国の問題、日本が国境を接している、太平洋を隔ててのアメリカ、そして中国、ロシア、この代表的な、韓国はこの際ちょっと横に置いておきますけれども、この国々のいわゆる国境といいますか、というよりも領土保全、そして主権、国家の主権というものに対する飽くなき姿勢というものを私たちはしっかりと銘記しないといけないと思います。
 在日米軍基地、沖縄に全国の七五%が集中している。地位協定というものは、沖縄の人々にとって非常に厳しい現実というものがある。こうした事態を踏まえてあの九五年の、今日の普天間の問題の最初のきっかけが、あの九五年の沖縄の米兵の少女暴行事件が発端であったということを私たちは断じて忘れてはならないと思います。沖縄とアメリカと日本、これは、沖縄はアメリカが戦後日本に返しました。しかし、だからといって日本人の主権というものが、沖縄が日本に返されたことによってアメリカによってしっかりと守られているかということについては、今申し上げた例を見ても、甚だ問題点はいっぱいあるということを認識しなくちゃいけない。
 中国においては、先ほど言ったとおりであります。
 そしてロシアにおいては、北方領土にきょうメドベージェフさんがやってきた。私は、このことを、かねて十一月一日と言われていて、実際に来たということをニュースで聞いて、そのときに思ったのは、この夏読んだ「終わらざる夏」という浅田次郎さんの小説であります。「終わらざる夏」、小説というよりもノンフィクションに近い話でありますけれども、この「終わらざる夏」というのは、あの大戦が八月十五日に終わったというのが、通常、終戦記念日は八月十五日ですからみんなそう思うわけでありますけれども、現実には、あれから約十日間、この北方領土をめぐってのソ連の日本侵攻というものがあったということに由来した小説であります。
 これを読んで私がつくづく思ったのは、終わらざる夏、ロシアとの間の先ほど申し上げたこと、あるいは沖縄との、日本との、アメリカとの関係、そして中国との関係、言ってみれば、終わらざる夏イコール終わらざる戦争、こういうことを私は意識するわけであります。戦争は続いているんだ。
 現実に、アメリカは、私たち、総理大臣と同世代でありますけれども、朝鮮戦争、あるいはベトナム戦争、そして最近のイラク、アフガン戦争に至るまで、ずっと戦争を続けておる国家であります。ロシアも中国も、いわゆる国境紛争というものが後を絶ちません。
 こういう国家が日本の周囲にあるという格好の中で、日本が言ってみれば奇妙な平和を満喫している。こういう状況の中で、日本の命運を担った立場におられる総理大臣は、しっかりと、この今の日本の国をいかにして守っていくのか。この日本の国家主権とそして領土保全というものをしっかり守っていく、こういう外交、安全保障を展開していかなくちゃいけない、そういう重要な役割を持っているんだということについて、簡単に答弁を願いたいと思います。

発言情報

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発言者: 赤松正雄

speaker_id: 4375

日付: 2010-11-01

院: 衆議院

会議名: 予算委員会