赤松正雄の発言 (外務委員会)

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○赤松(正)委員 ですから、たくさんの国があって、それこそ日本との関係の中で、さまざまなそういう哀悼の意であるとか支援の志とか、いろいろあろうと思うんですね。それがある中で、別にどこかの国を特別視するという意味合いではなくて、より大きな関係を持っている国家に対しては、より一層しっかりとしたまなざしでもって見ていかなくちゃいけない、そんなふうに思うということを今言っているつもりであります。
 同時に、あと私が最近おもしろいなと思ったのは、ロシアには二つの小説がある。一つは「ツナミ」という小説、もう一つは「ツシマ」という小説。「ツナミ」と「ツシマ」、これは非常に日本語の発音が似ている二つの言葉でありますけれども、「ツナミ」というのは日本題じゃなくてロシアの原題で、日本の本、私はこの本は読んだわけではありませんが、きのう国立国会図書館で見ましたら随分太い本で、日本名のタイトルは「北から来た黒船」というタイトルになっています。
 これは、先ほども少し申し上げましたディアナ号で日本に来たプチャーチン提督の、ディアナ号で津波に遭って破砕されたけれども、しかし日本との協力の中に新しいヘダ号を建設して日ロ関係の和解をつくっていった、こういう小説の中身なんですね。「ツナミ」。
 一方、「ツシマ」というのは、これは、バルチック艦隊が日本に沈没させられ、艦隊が絶滅させられたという流れの中で、このバルチック艦隊に乗っていたノビコフ・プリボイという人の書いた小説で、スターリン時代の初期に書いた小説だそうです。これは「ツシマ」。この小説は、言ってみれば日露戦争の復讐、こういう観点から描いた小説。
 だから、この「ツシマ」と「ツナミ」、これは冒頭でも少し申し上げましたけれども、日露関係における二つの側面、要するに、片や日露戦争を忘れるなという側面、もう一方は、日本とロシアの関係の中で、プチャーチンが日本に来たときに、津波に遭って大変お世話になった、その後、日本はプチャーチンからさまざまな造船技術を学んで、そして、その後の日本の造船に大きな反映をしていったというふうな、ある種、両局面の出来事を描いた「ツナミ」と「ツシマ」。この二つの、言ってみればロシアの日本観を形成するような小説、この存在というのは、私は非常に意義深いというか、おもしろいなというふうにして読んだというか、読もうとしているというか、入り口にいるわけですけれども、こうした二つの側面。
 最近では、さっき言いました、そういう領土問題に大きく突っ込んでいく中で、終わらざる夏というふうな非常に厳しい受けとめ方がありますが、一方で、ロシアは非常にそういう優しい心根を持った人が大勢いる国家である、こういうふうなとらえ方、この両方のロシアにおける対日観というものをしっかり踏まえた上で外交をうまく展開していかなくてはいけない、そういうふうに思いますが、改めて、今申し上げたようなことについての御感想があれば、外務大臣に聞かせていただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 赤松正雄

speaker_id: 4375

日付: 2011-04-15

院: 衆議院

会議名: 外務委員会