赤松正雄の発言 (外務委員会)

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○赤松(正)委員 私、先ほどの午前中の議論に参画をして思ったことは、これを引き渡すと次々要求されちゃうぞ、そういう論点がありました。私は、ある種、百歩譲ってそれでもいいじゃないか、そのときにしっかりと日本国が対峙する、それに対して立ち向かうという姿勢が大事なのであって、最初からそうだから、それを恐れる、しないというのはちょっと違っているんじゃないか、そんなふうに思うんですね。
 しかしながら、そういう要求が来たときに日本が屈するんじゃないのか、またこういう懸念というものが、残念ながら今日までの日本外交の経緯を見たときに、先ほど、外交摩擦を避ける、そういう性癖があるというふうな、方向性があるようなことを指摘しましたけれども、そういう点を指摘せざるを得ない。言葉をかえれば、日本外交に戦略がない。
 例えば、日中間においても戦略的互恵という言葉を使います。これも、言葉には戦略というのが入っているけれども、どうも中身が、よく言われるウイン・ウインというか、単なるお互いに利益を得るという格好にしましょうねということを、何となく格好いい言い方で言っているにすぎない戦略的互恵という言葉。あるいは、それよりもっと余り意味合いのない言葉が未来志向だ。こういう言葉を使っている限りでは、ここから先の日本の外交の戦略性というものに非常に疑念を持たざるを得ないというのが率直な感じなんですね。
 特に領土という問題に関しては、今までも幾たびか、ここで言ってきましたけれども、対ロシアの問題にしても、あるいは対中国との問題にしても、対韓国の問題にしても、余りこういうことをしばしば繰り返すのは適切ではないかもしれませんが、やはりこの三つの国はそれぞれ、物すごくありていに言っちゃえば復讐という言葉、これは日ロにおいてもそういう言葉を指導者は使っていますし、また、日中においてもそういう露骨な言葉を私は聞いたことはないんですが、多くの日本人にそういう思いがある。過去の歴史の流れの中で、報復をされるんじゃないか、そういう恐怖感というものを持っている向きがある。韓国においてもしかりです。
 そういう国々が明確な戦略性を持って、領土の問題においても、あるいはまたこういう図書協定の問題においても、さまざまな問題において戦略を持って対外的国家関係に挑むというのは当たり前のことだと思うんです。それに対して、日本はいかにもない。未来志向だとか、あるいは戦略的互恵なんていう言葉だけが躍る、実際中身は伴わない、こういう事態ではしようがないと思うんですね。
 そういう経緯の中で、日韓関係ということに絞って言えば、過去に私たちは、韓国と日本の間において歴史認識を共有していく作業、国家と国家が同じ歴史認識を持つなんていうのは考えられないわけですけれども、しかしながら、お互いがどういう考えを持ってお互いを見ているかということについて、学識的経験豊かな人たちが、そういう場を設けてお互いに研究しようじゃないかということで、日韓における歴史共同研究の場が設けられました。その所産というか成果というものに対して、大臣はどのような認識で見ておられるでしょうか。

発言情報

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発言者: 赤松正雄

speaker_id: 4375

日付: 2011-04-27

院: 衆議院

会議名: 外務委員会