前川清成の発言 (決算委員会)

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○前川清成君 言うまでもありませんが、この平成二十一年度というのは、予算編成は麻生内閣、自民党最後の内閣でなさいました。自民党政権が、まあ申し上げにくいんですが、長い間このような財政を続けて、結局、九百兆円借金を積み重ねてしまいました。
 ところが、残念ながら、我が民主党政権はどうなのか。平成二十三年度の予算、これ二次補正後ですけれども、税収が四十兆九千億円、借金が四十四兆三千億円、歳出が九十四兆七千億円。平成二十一年度の決算と同様に、借金が税収を上回っています。
 そんな中、六月三十日に社会保障と税の一体改革成案というのが取りまとめられまして、二〇一〇年代の半ばまでに消費税率を段階的に一〇%まで引き上げると、そして当面の社会保障の財源にするということが明記されました。
 この取りまとめに関して、党内でも御案内のとおり様々な議論がありました。増税は絶対にあかんというような厳しい意見もあったのは事実でございます。私も、正直申し上げて、自分が支払う税金はできるだけ少ない方がうれしい。大臣も多分、個人的にはそういうお気持ちだろうと思います。
 ましてや、私たちは選挙で有権者の皆さん方に名前を書いていただかなければならない立場ですので、増税、誰も彼も避けて通りたい、そういう立場に私たちは今立っています。だから、これまで赤字の垂れ流しも見て見ぬふりが続いてまいりました。子供たち、孫たちの世代に借金を押し付けて、それでも構わないと、耳触りの悪いこと、つまりは増税に対する言及というのが避けられてまいりました。
 小泉総理が米百俵ということを所信でお述べになりましたが、その米百俵を説いた小泉総理でさえ御自身の在任期間中は消費税を引き上げないと、こういうふうにおっしゃって、この困難な問題については先送りをされてしまいました。
 しかし、およそ百兆円の予算のうちに、国民の皆さん方からお預かりする税金で賄えるのは四十兆円。毎年五十兆円ずつ借金を積み重ねている。これはまさに後世に対して私は無責任ではないかと、こういうふうに思っています。
 それで、釈迦に説法ですけれども、少子高齢化の影響もあります。五十年前、一九六一年、昭和三十六年に国民年金法と国民健康保険法が施行されまして、国民皆年金・皆保険という仕組みができ上がりました。その五十年前はおよそ九人の現役世代で一人のお年寄りを支えると、そういう人口構造でしたが、現在では三人の現役世代で一人のお年寄りを支えています。このままのペースで少子高齢化が進むと、二〇一五年には二人で一人、二〇五〇年ごろには一人の現役世代で一人のお年寄りを支えなければならない、そんな時代がやってまいります。
 つまりは、次の世代は、社会保障を支えるために、今よりも更に大きな経済的な負担をお願いしなければならない。言葉は悪くなりますが、子供たちや孫たちの世代は今よりも貧乏になってしまいます。それなのに、毎年五十兆円ずつ借金を先送りすると。私も今子育て真っ最中ですけれども、親の気持ちとしては、自分が貧乏しても子供たちには貧乏させたくないと、そう思っています。その点からいうと、私は今の財政に対して、ある種、罪悪感を持っています。自分たちの選挙のことではなくて、この国の将来と国民の生活を考えて、耳触りの悪いこと、これについても正直に訴えるのが私はこの時代の真のリーダーではないかな、こういうふうに考えております。
 つきましては、野田財務大臣に、この社会保障と税の一体改革、さらには消費税の引上げの問題、これについてどのようにお考えになっているのか、御所見を承りたいと思います。

発言情報

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発言者: 前川清成

speaker_id: 22257

日付: 2011-08-05

院: 参議院

会議名: 決算委員会