五十嵐敬喜の発言 (社会保障と税の一体改革に関する特別委員会)

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○五十嵐参考人 経常収支が黒字であるということはどういう意味かといいますと、国内に、国債に限らない、企業の債務もそうですけれども、全ての債務を国内で購入できるだけの、ファイナンスできるだけの金があるということでありまして、黒字であるということは、一〇〇%あるということですので、国債を一〇〇%、社債を一〇〇%、全部買うこともできるということであります。
 そうなんですけれども、買うことができる金があるというだけで、買う義務があるわけではもちろんありませんので、買ったそばから値下がりすると思えば、それは誰も買いたくないということで、日本国債、値下がりするというふうに思われ始めたら、国内の人たちも買わなくなる。
 九五%を日本人が今持っているから安心だという話もありますけれども、私に言わせますと、あれは、日本人しか買えない商品性だから日本人しか買っていないんだということであります。
 海外の人が日本国債を買おうと思ったら、円でしか買えませんから、ドルをまず円にかえるわけですけれども、八十円というような相場でかえますと、一年持ったら〇・八%ぐらいしか利回りがないわけで、一年後に八十円が八十一円になったら一・二%円安なわけですから、もうそれで損するわけです。それで、そんなものを買えるかということでありまして、それでも五%を外国人が買っているのは、銀行が日本で商売しようと思うときに担保に積むとか、あるいは売ったり買ったりすればもうかるかもしれないと思う外国人が買っている程度でありまして、およそ買える代物ではない。
 とすれば、日本人が買いたくないと思い始めたら、もう誰も買う人がいないということですから、内国債であるとか経常黒字であるとかいうことは一切何の保証にもならないというふうに思います。

発言情報

speech_id: 118004401X01720120608_012

発言者: 五十嵐敬喜

speaker_id: 7735

日付: 2012-06-08

院: 衆議院

会議名: 社会保障と税の一体改革に関する特別委員会