中屋大介の発言 (社会保障と税の一体改革に関する特別委員会)
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○中屋委員 民主党の中屋大介です。
質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。
私からは、社会保障関係で、全般的にわたって幾つか質問させていただきたいと思います。
まず、全世代対応型の社会保障についてお尋ねします。
私は今三十四歳なんですけれども、社会保障に関する特に若い世代の不安や無関心の背景には、そもそも若いうちには自分が年老いていくということが想像しにくいということもありますけれども、一方では、自分が公的な社会保障から給付を受けるという状況を想像できないということもあるのではないかと思っています。
というのは、若者の成長というのは、基本的に、揺りかごの中から始まりまして、保護者から、その次は学校から、少しずつ、次第に自立していくという流れですね。その中で、若者の心の中に、大人になるということは人に頼らず自立していく、自助でやっていくということなんだという思いができていくんじゃないかと思うんです。そのことそのものは、明治時代、明治の先人が、イギリスで刊行された「セルフ・ヘルプ」という本、いろいろな成功した方の逸話を集めた本ですけれども、これを「西国立志編」と訳されて刊行されて、大変なベストセラーになりました。
このように、まさに自立してやっていくということ自体は、立志、近代国家の根底をなす精神であって、重要ですばらしいものだと思うんですが、一方では、自分がそういった公的社会保障から給付を受けることを想像しないとなると、ともすれば、若い世代にとって、そこにあえてかかわるということを想像できない、また意味を見出せない、その結果、できるだけ負担をせずに、かかわりを深く持たずに生きていきたいという姿勢にもつながりかねないのではないかなと思っています。
そこで、今回の社会保障と税の一体改革では、消費税を原資とすることで、現役世代だけでなく高齢世代にも広く負担をお願いし、給付にも年金、医療、介護の高齢者三事業に子育て支援を加えることとすると伺っていますが、このように、今回の社会保障改革の理念である全世代対応型の社会保障制度の意味と意義についてお伺いしたいと思います。