岸本周平の発言 (予算委員会)

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○岸本委員 岸本周平でございます。
 本日は、質問の機会をいただきました。中井委員長初め与野党理事の皆様に御礼を申し上げたいと思います。
 野田総理、覚えていらっしゃるかどうか、昨年の八月、財務金融委員会の八月の総括質疑、特例公債法案と税制法案の締めくくり総括がございまして、当時財務大臣の野田総理に御質問をさせていただきました。
 あのときに、オーストラリア、あるいはカナダ、ニュージーランドなどのように財政再建が成功した国に共通のものがありましたよね。それは、財務大臣を経験した人が総理をやったときには、非常にうまく財政再建が進むという実例がありました。そのことを御指摘して、ぜひ野田総理として財政再建をやっていただきたいということをお願いしたことを覚えております。
 それで、一九五五年体制ができて、戦後の政治の中で政権交代はありませんでしたけれども、景気が悪くなりますと、実は自民党の議席数がふえるというルールがありました。景気がよくなりますと、実は社会党初め野党の議席がふえるというルールがありました。これは政治学の基本でありました。
 といいますのは、政権交代があり得ないものですから、景気が悪くなると、有権者は不安になりますから、自民党頑張ってくれということで議席を与える。景気がよくなりますと、少しおきゅうを据えようかということで野党に入れる。これは政治学の基礎であります。一方で、ヨーロッパやアメリカでは、景気が悪くなると、そのときの与党あるいは大統領の政党は選挙で負けるということでありました。
 そして、ついに、私どもが三年前に政権交代をさせていただいた。この要因はたくさんあると思います。いろいろな要因が重なって政権交代をさせていただいたんだろうと思います。
 私は、実は、選挙でいいますと一勝一敗でございまして、七年前は落選をし、四年間、街頭に立ち続け、そしてまた三年間、現職としても週末は街頭に立ち、有権者の皆様の御意見を聞いております。
 その七年間の経験で今気づいたことなのでありますが、やはりこの政権交代は、有権者の皆さんが、二〇〇八年のリーマン・ショックの後、本当に景気が悪くなって、〇九年も続きました。本当に景気が悪い中で、何とか生活をよくしたい、景気をよくしたい、どうか政権交代を、その結果として私たちの暮らしがよくなるという、わらにもすがるような思いで私たちに政権を託してくださったのではないか。
 しかし一方で、政権交代したけれども、景気はよくなるどころか、かえって悪くなっているじゃないか、本当にこの苦しい生活を何とかしてくれという思いを、私どもは街頭で聞き続けております。
 そして、私たちは、ここでいろいろな反省をすべき点があろうかと思いますが、一つに、これは私の私見ですけれども、政権がかわるということは、もし順調に政権運営がなされていれば政権はかわることはありません。つまり、本当に行き詰まってしまって、にっちもさっちもいかないからこそ政権がかわる、そのことに対する私どもの認識が甘かったのではないかということであります。
 つまり、バブルのときは税収は六十兆ぐらいありました。平時になりまして、五十兆。小泉内閣のときは、税収五十兆で借金三十兆がベースで運営をされてきました。しかし、私どもが政権を引き継いだときには、何と、二十二年度の予算は三十七兆円の税収でスタートせざるを得なかった。
 それは、私たちは、私も経済、財政の専門家とはいえ、そこは想定しておりませんでした。恥ずかしいと思います。しかし、政権交代というのは、日本の場合、本当に行き詰まって、最悪の状態でバトンを引き継ぐ、それが政権交代ということではなかったか。それに私たちは備える覚悟がなかったのではないかということを思います。
 この点について、野田総理の御見解をお聞きしたいと思います。

発言情報

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発言者: 岸本周平

speaker_id: 26898

日付: 2012-02-23

院: 衆議院

会議名: 予算委員会