平智之の発言 (予算委員会第七分科会)

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○平(智)分科員 民主党の平智之です。
 本日は、二〇三〇年における原子力コストについてお伺いをしたいと思います。大臣、どうぞよろしくお願いいたします。
 この間、エネルギー・環境会議のコスト等検証委員会で、エネルギーのコストについての算出がなされました。それで、こちらにありますこの表が公表されて、原子力の発電コストが八・九円ということで、二〇三〇年においても他の再生可能エネルギーよりも数値としては低い結果が出ておりますが、本日はこの件についてお伺いをしたいと思います。
 まず、お手持ちの資料をごらんいただきたいんですが、これからの質問の前提は、八・九円というのはもちろん下限値だとは書かれておりますけれども、この八・九円が過度に低い見積もりではないかという点、これを論点といたします。
 次に、もう一つの論点としては、この極めて安い価格である八・九円、これが未来のエネルギーのベストミックスをミスリードする可能性がないか。下限値だと言いながら、これを公表しているわけですから、既に、原子力はやはり最も安いんだという情報がひとり歩きをしているのではないか、ミスリードにならないかという点を論点といたします。
 それから、もう一つの論点三といたしましては、今回は、福島の事故においての、例えば事故リスクコスト等が五・八兆円等で試算をされていますが、これが大都市を含む大都市影響圏下に起こった場合には、その事故リスクコストでははるかに過小な評価と言わざるを得ません。今後のことを考えると、大都市被害を考えた場合、対策であるとか測定ということがそもそも不可能ではないかという論点をこれから申し上げたいと思います。
 質問の前提でありますけれども、あくまでも未来の、近未来の二〇三〇年のそのときにつくる原子力のコスト、キロワットアワー当たりのコストを前提にいたします。また、計算に当たっては、稼働は四十年、設備利用率は七〇%、そして割引率三%、これを前提とした計算を行わせていただきます。
 お手持ちの資料三ページでありますけれども、この報告書の三十六ページにこのように書いてあります。「技術革新要素等の価格低減を試算していない原子力については、二〇一〇年と二〇三〇年のモデルプラントの発電コストの差はない。」というふうに書いてあるんですが、これは何を意味しているかというと、本来は、再生可能エネルギーにおいてもコストは下がっていくんだ、普及をし研究開発をすればコストは下がっていくんだが、原発についてはそれを考慮せず、コストは下げません。つまり、本来は下がるが下げていないんだということを主張されている記述になっておりますが、現実には、建設コスト、原発は上昇しております。
 つまり、この資本費に含まれる原発の建設コストは上値補正をする必要があるということを主張したいと思います。
 資料の四ページをごらんいただきたいんですが、原発の建設コストの当初の予算と実績は、アメリカやフランスやフィンランドの例を見るように、一・五倍から三倍に上昇しております。当初の予算から、現実の実績値は一・五倍から三倍に上昇するのであります。これはしばしば建設プロジェクトにおいて発生をする事態であります。
 それからもう一つ、今のは一つ一つのプロジェクトでありますが、これはクーパーほかが研究をした内容で、今アメリカに存在する全ての原発を一九七〇年から二〇〇〇年にかけてプロットしたものであります。この三十年間で、ごらんのとおり、そのコストはスリーマイル事故を経験して後上昇しております。これは当然、安全対策によってその建設コストの上昇分を吸収した結果起こったものだと思われます。
 そこで御質問いたしますが、これは事前にお示しをしておりますので、このクーパーの回帰直線に従って二〇三〇年の原発の一基当たりのコストを計算した結果の、キロワットアワー当たりのコストというものをお示しいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 平智之

speaker_id: 21218

日付: 2012-03-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第七分科会