鈴木準の発言 (国民生活・経済・社会保障に関する調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(鈴木準君) 先生おっしゃるとおり、今は公共投資で成長というのは、産業構造を考えましても、なかなかそれが昔のように波及して景気が良くなるということが難しくなっている。一時的な下支えには当然なるので緊急時に保険としてやるということは考えられますけれども、なかなかIG、公共投資でというのは難しくなっていると思います。
白川さんが先ほど、冒頭でおっしゃっていましたけれども、深刻な投資不況だと私は思うんです。今のマクロ的な、いわゆる我々、貯蓄・投資バランスと言いますけれども、資金過不足の状況を見ますと、企業は物すごく金余りといいますか、つまり、借金の返済とかあるいは現預金で持っているとか利益を上げても投資をしない。それから、家計も、貯蓄率マイナスになるなると言っていますけれども、高齢者はそこそこ消費をしているんですが、家計全体として見て消費が活性化しているかというと、そういうことでもない。これは当然、マクロバランス的には誰かが貯金していれば必ず誰か借金でございますので、政府が赤字を負っていると、こういう構図にあるわけでございます。
私は、その打開点はどこにあるのかというと、やっぱりオーソドックスではありますけれども、これだけ設備陳腐化した状況に日本はありますので、きちんと企業が設備投資をする。そういう意味でアベノミクスで民間投資を引き出すような成長戦略ということは、私は正しいんだろうと思います。
もちろん手法は難しくて、直近の税制改正で設備投資減税なんかをやっていただけるとかRアンドD減税をやっていただけるとか、そういったところは非常に嚆矢になると思うんですけれども、民間がとにかく設備投資をしてその供給力を、デフレギャップと言いますが、幾ら値段を下げても売れないデフレギャップというのは、それはデフレギャップなのかと。これはやっぱり魅力的で、消費されないような財をつくっていれば幾ら値段が下がっていても売れないわけでございまして、やっぱり新陳代謝で新しいサービスとか新しい商品、こういったものがどんどん生まれるような、そういう状況を国内でつくっていかないといけない。
経常収支の赤字のお話もされましたけれども、私はむしろ、今の経常黒字というのは、これは民間が全然支出しない、企業も支出しないし家計も支出しない、政府が結構赤字で、それでも余っているんで黒字だという、こういう構図なわけですね。もし日本が活性化してそれで経常赤字になるんだったら、私はむしろ望ましい経常赤字だろうというふうに思いますので、もちろん各論ではいろいろ規制緩和をこういう分野でやった方がいいとか、様々、規制改革会議等でこれから議論されるんだと思いますけれども、そういう形で考えていけば、私はまだ可能性は日本というのはあるというふうに思います。
ちょっとお答えになっているか分かりませんが、以上でございます。