佐藤榮佐久の発言 (原子力問題調査特別委員会)

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○佐藤参考人 県議会議員時代から一緒に、特に環境問題に関しては非常に熱心に珍しくそのころ取り組んでいた先生でございました。一緒に行動しておりましたが、残念ながら、今回のような状況になっております。
 皆さんのお手元の、黄色い表紙と一緒についている年表に、このペーパーのところに年表がついていると思います。この〇一・一・一という、二〇〇一年一月一日ですね、このときに何が起きたか。監視するものを経産省はなくしてしまったんですね。
 お忘れかもしれませんが、原子力安全委員会、原子力委員会というのが科学技術庁の中にあったはずでございます。原子力安全委員会が多分チェックをしていたはずなんですね。ところが、二〇〇一年に省庁再編で、それは、例えば大蔵省が財務省と、チェックするところとチェックされるところを分けたのかどうか、財務省と二つに分けましたよね。経産省はこれを一緒にしちゃったんですね。なら、誰がチェックするんですか。
 安全委員会の委員長あるいは原子力委員会の委員長さんなどが、安全委員会の方は二週間後、正確な数字はわかりませんが、少なくとも十日か二週間たってテレビに出て、あんなことをやったら、守るためには天文学的数字がかかるんだと。天文学的数字がかかるなら原子力なんかやっちゃだめですよ。それを安全委員長がそういうことを人ごとみたいに言っていました。
 それは、省庁再編をして総理府かどこかに行っちゃったんですね。実際にチェックする機関ではなくなっちゃったんですよ。誰がチェックしていたか。二〇〇一年に保安院というのをつくって、保安院がチェックするようになったんです。それはどこの省庁ですか。経産省の中の一組織がチェックするようになったので、チェックなんかできますか、これは。
 私は、よく講演なんかで言うんですが、この半分は警察官です、この半分は泥棒です、泥棒が偉くなると警察官の課長になるんですよ、警察官が偉くなると泥棒の課長になるんですよ、そういう組織にしたと。
 この事故の後、東京出身の与謝野先生が、私はそんなことをやらなくていいのではないか、一緒にする必要がないのではないかということを言ったんだということを、ちゃんと、共同通信配信で、多分、シリーズの中で彼の写真入りで出ています。そういうことを二〇〇一年一月一日に国はやってしまいました。
 そして、やったのはいいんですが、このペーパー、私のところに、県庁にこういうのが来ました。エネ庁でこういうペーパーをまきますと。二万二千百五十戸、双葉郡内の全戸ですよ。全部流浪の民になっていますよ、今。二万二千百五十戸に、こういうペーパーをよこして、全戸にこのパンフレットをまいたんですよ。
 このパンフレットに何が書いてあるか。新しい保安院というのができましたので、もう間違いなく安全で、例えば、みんなの質問に対しての赤い字のところを読みますと、おっしゃるとおり、原子力は安全確保が大前提です、国ではジェー・シー・オー事故を教訓として原子力の安全確保を強化しました、原子力事故を踏まえ、原子力災害対策特別措置法を制定するなど、原子力防災対策の強化を図りました。
 そして、最後の、皆さんのお手元にある一番下の、多分保安院の職員だと思います。ここをちょっと、読みにくいので読んでみますね。色違いで書いてある字があります。「原子力の安全対策については、常に緊張感をもって慎重の上にも慎重を重ねて臨みます。」と書いてありますね。重という字を、字の色を変えて書いているんですよ。
 どういう意味か。もう原子力の関係者だったらわかるように、原子力は多重防護で、地震が来ようと津波が来ようとテロが起きようと、何が起きようと絶対安全ですと二万二千百五十戸の方に言ったんですが、今、この方々がどういう思いでいるか。これは全国の皆さん、国会議員の皆さんにぜひわかっていただきたい。ここまでやっていたんですから、私は信用しないですね、経産省の今やっている皆さんの動きというもの、あるいは国がやっている部分。
 そして、今これだけの苦労の中で、これはきょうのテーマではありませんが、ほかの国に輸出して、万が一事故のとき、今現場のあの一生懸命守っている、本当は国が前面に出て守らなきゃならないんですが、多分電力会社、そしてその下請の皆さんがやっているんです。その方々は、技術者は、福島県もそうですよ、除染で、うちの周りもうろうろ、うろうろと言うと語弊がありますが、関西の方の大手の方が来て、うちも十日ぐらいかけて除染しましたよ。
 原発に作業者が行きますか。百トンの高レベル放射能排水が、ねじを間違ったからなんて、毎日毎日。こういうことを、電力会社がまさに問題を起こしているなと思うんじゃなくて、国がやはり前面に出て。もう作業者はいないですよ。万が一のことがあったら、社員というか、ソフトも含めて社員はいませんと彼らは言っていますから。
 という状況を理解して、中途半端にこの問題、福島県の限定の問題なんて考えないで、文化、文明、先ほど話しました倫理の問題として、ドイツがすぐ倫理の委員会で決めましたけれども、今決めなかったらやはり良識が疑われると私は思います。

発言情報

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発言者: 佐藤榮佐久

speaker_id: 29744

日付: 2014-06-05

院: 衆議院

会議名: 原子力問題調査特別委員会