西田譲の発言 (法務委員会)
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○西田委員 御答弁ありがとうございます。
先ほど言いました情報国防でございますけれども、インテリジェンスに対するカウンターインテリジェンス、そして、これからの課題でございますけれども、情報国防の際には、ディスインフォメーションに対するカウンターディスインフォメーション、こういった分野もあるわけでございますね。ディスインフォメーション、いわゆるにせ情報工作等の謀略に対する対抗謀略、こういった考え方で整理をして、体制もしくは法整備をしていかなければならないというふうに思います。
ただ、非常にこれは難しいということはさきの通常国会でも申し上げましたし、以前であれば、旧刑法の八十五条、間諜罪が適用できるわけでございますが、残念ながら、今は削除されておりますので対応する法律もない、そして、法律がないがゆえに体制もないという状況でございます。
これは、まさしく今後の我が国の情報国防の緊急の課題だというふうに思っております。ぜひ大臣の方でも御研究いただきますように、よろしくお願いを申し上げる次第でございます。
さて、大臣所信を読み進めてまいりますと、次に出てくるのがテロ等の対策でございます。テロ対策等の推進とあるわけでございますが、内容としましては、北朝鮮及び尖閣関連動向、そしてテロ行為等に関する情報収集ということでございます。
当然、北朝鮮の動向、そして尖閣諸島、つまり中国に対する情報収集、動向の調査の必要性、これは言うまでもないことでありますが、北朝鮮、中国が書かれていて、ロシアが書かれていないことが私は非常に残念に思うわけでございます。当然、尖閣及び北朝鮮、場合によっては、我が国の領土の問題としますれば、欠かしてはならないのが北方領土の問題でございます。
根室からわずか三・七キロ先から始まる、目視できるこの北方領土の距離的な緊急性、そして、最近の状況を考えれば、二〇一〇年でございますが、ボストーク二〇一〇、大規模な軍事演習を北海道の先でロシアはやっているわけでございます。フランスからミストラル級の強襲揚陸艦を買って、上陸訓練もやっているわけでございます。そういった軍事訓練が、二〇一〇年以来、たび重ねてあの海域で行われているわけでございますし、択捉島、国後島では軍事拠点としての整備が着々と進んでいるやに伺っております。
三年前に、ビザなし交流で北方四島、私は色丹島に行ってまいりましたけれども、やはり行けばわかる緊張感というものがひしひしと伝わってくるわけでございます。そして、これまでも我が国は、いまだにこの北方四島は侵略中でございますね、このロシアに対して、旧ソ連のころから含めて、幾度となく交渉を試みているわけでございます。
今安倍内閣においても、また経済協力を強化していくんだという姿勢を示されているところでございますけれども、振り返れば、田中内閣時代、相手はブレジネフでございましたね、さらには橋本内閣時代、エリツィン大統領ではなかったかと記憶しますけれども、本当に我が国はロシアに対して、例えばヤクートもしくは樺太、そういう極東シベリアのエネルギー開発支援をたび重ねて行ってきておりますし、森林開発等も行ってきております。
恐らく、ロシアと仲よくすれば領土は返ってくるという迷信に近い妄想を持っているのではなかろうかというふうに思うわけでございますが、一九五六年の日ソ共同宣言、平和条約を結べば二島を返すといったその約束以来、もう六十年弱になるわけでございますが、これっぽっちも進展していないのではなかろうかと思いますし、一方で状況はむしろ難しい状況になってきていると思います。
安倍内閣が、ロシアに対して、経済協力をもって領土の進展をもし図るというのであれば、私はもう一度レーニンの言葉を思い出していただきたいと思うんです。
ロシア革命後、旧ロシア帝国の負債で苦しんでいたレーニンは、西側諸国に協力を求め、西側諸国はその協力に応じるわけでございますが、レーニン全集にそのときのレーニンのコメントが載っているわけでございます。西側諸国の連中は、みずからの首を絞める縄を、みずから編んでほいほい持ってくる役に立つ連中だと言っているのでございます。
このレーニンの言葉は、まさしく我が国がこれまで六十年弱にわたって行ってきた経済協力と私は一致するように思えてなりません。旧ソ連が崩壊してロシアになりましたけれども、内政は変わったとしても、ロシアの外交、この方針は一切変わっていないような気がしてなりません。
そういったことを考えれば、所信の中で北朝鮮及び尖閣関連動向と殊さら強調していただいているのは大変いいことでございますが、ロシアに対する情報収集、また動向等の把握、これも怠りなきようにやっていただかなければなりません。
実際、公安調査庁が出されている内外情勢の調査の要覧を見てみますと、北朝鮮は十五ページぐらいあるんです。中国は十ページぐらいあるんです。ロシアはたった四ページで終わっているんです。やはりこれは力の入れようの問題ではなかろうかというふうに思います。
決して怠りなきようにしていかなければなりません。私は、いまだ三・七キロ先の北方領土を侵略中のロシアに対しての警戒、こういったことも怠ってはならないと思いますが、公安調査庁長官の御答弁をお願いしたいと思います。